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青・春・銀・河

仮面ライダーフォーゼ 最終話(第48話)「青・春・銀・河」

最終回、キタ―――――\(・∀・)/―――――



コアスイッチは破壊され、賢吾はプレゼンターのもとへ旅立つことなく消滅。勝ち誇る我望は残されたフォーゼ・ドライバーを怒りに満ちた弦太朗に投げつけます。
「君の親友とやらの形見だ。…今度目障りな動きをしたら容赦はしない」
直後、レオ・ゾディアーツによって破壊されたラビットハッチは大爆発。弦太朗らはボロボロになったライダー部の旗をつかんで間一髪脱出。

賢吾も、そしてラビットハッチをも失った弦太朗達。大きな喪失感に言葉も失い、誰もが呆然としているその時、ユウキが賢吾から託された手紙を読み上げます。
部員1人1人へ温かいメッセージを送る賢吾。誰もが涙してその言葉を噛みしめていましたが、最後に意外な言葉を耳にします。
「もし俺が我望に消されても彼を恨まないでくれ。我望の絶望に光を与えてくれ…」
我望を恨むな。その言葉に弦太朗らは涙をふいて改めて立ち上がります。

天ノ川学園高校、2学期始業式の日。我望は理事長室からマイクで生徒や教師達に別れのメッセージを送ります。地球の代表として宇宙の果てへ、プレゼンターに会うために旅立つこと。学園はその目的を達成するための道具であり、生徒達はモルモットに過ぎなかったこと…。すべてをさらけ出した理事長のメッセージに学園が騒然となるなか、弦太朗達はいよいよ最後の戦いに臨みます。
しかし、弦太朗は流星と2人だけで我望を止めに行くといいます。残ったメンバーには、ある計画が弦太朗から告げられます。

ダークネビュラが空に浮かび、その中空にサジタリウス・ノヴァが漂っていたその時、フォーゼとメテオが登場。ダスタードをそれぞれのバイクで蹴散らしたフォーゼとメテオ。メテオはレオ・ゾディアーツに、そしてフォーゼはサジタリウス・ノヴァに立ち向かいます。

「仮面ライダーフォーゼ、最後のタイマンはらせてもらうぜ!」

サジタリウス・ノヴァに押されながらも、ひたすら攻撃を繰り出すフォーゼ。ロケットステイツ、エレキステイツ、ファイヤーステイツ、マグネットステイツと繋いでいきます。

一方、メテオも強靭な精神力でレオに対抗。主のために死ぬ覚悟をしているレオに対し、メテオは天高でできた友のために戦って生き抜く、滅びを受け入れた者には負けないと宣言。メテオストームとなってパワー全開、レオの攻撃を弾き飛ばし、遂にはレオ・ゾディアーツ=立神を粉砕します。
「…若造が」
髪を振り乱した立神の肉体は光のチリとなって霧散していきます。

コズミックステイツにチェンジしたフォーゼはサジタリウス・ノヴァを圧倒。そして、ワープを試みると、揃って天ノ川学園高校の体育館へと移動します。
そこではユウキの司会で我望光明理事長からの卒業式が行われます。変身を解除した弦太朗が生身のまま、サジタリウス・ノヴァと戦う中、学園への感謝、そんな学園を作った我望理事長への感謝の言葉を口にするライダー部員達。

若者達の絆の力に、サジタリウス・ノヴァも対抗する術を失っていきます。
「今日、天高はあんたの支配から卒業する!」
弦太朗はライダー部の掛け声とともに、再びフォーゼに変身。卒業証書の代わりにと、青春パワーを込めたライダーロケットドリルキックをお見舞いし、遂にサジタリウス・ノヴァを粉砕します。

敗れたサジタリウス・ノヴァは変身を解除。我望もついには敗北を認め、ダチになってくれ、という弦太朗と友情のシルシを交わします。
しかし、超進化を続けてきた我望の身体は限界に達していました。我望は苦しみながらも弦太朗達にプレゼンターに会ってくれ、と自分の夢を託すと、ふらつきながら体育館を後にします。
弦太朗達はそんな我望の背中に深々と頭を下げるのでした。

その夜、子どもの頃のように1人星空を見上げる我望。自分が宇宙からの声に応えることは出来なかったが、生徒達が必ず果たしてくれる。その想いを空へと伝えると、静かに消え去っていきました。

翌朝、悲しみを振り切ろうと賢吾の手紙を橋の上から捨てようとする弦太朗。が、その手を止める男がいました。
「人からもらった手紙はちゃんと読め」。
賢吾でした。しかも、それは弦太朗と賢吾が初めて出会ったときのセリフ。
賢吾によると、我望が消え去る前にアクエリアス・ゾディアーツとなりコアスイッチを再生。そのおかげで賢吾の肉体も復活したようです。しかも、頭痛もなくなっており、人間になっている可能性も…。

天ノ川学園高校も残った教職員達で継続していくことが決定。流星は昴星高校へと帰りますが、蘭とハルを加えた新生仮面ライダー部がスタートすることになりました。
「次は宇宙人とダチになるぞー!」
そんな弦太朗の叫びとともに雄叫びをあげるライダー部員達。その声は遠くで彼らを待つプレゼンターにも届くかのように、いつまでも果てしなく響き渡るのでした。


「仮面ライダーフォーゼ」完走キタ―――――(・∀・)―――――
長いようで1年あっという間でした。とにかく全話制覇できてよかったです(劇場版含む)。

まず今回のこと。戦闘シーンは熱かったですね。さすが坂本監督。バイクアクションも肉弾戦もかっこよかった。あまりスイッチを駆使することはありませんでしたが、そこは劇場版で補足ですね。ステイツチェンジはしっかり駆使してくれました。

ラスト。弦太朗が手紙を川へ投げ捨てようとするシーン。第1話と符合させてきましたね。賢吾と立場が逆になりました。よくあるとはいえ、上手い演出です。感慨深いものがありました。

我望理事長も立神と同じように他のホロスコープスの能力を使えるようで。アクエリアスマジ便利。
ホロスコープススイッチはどこかへ散らばったまま行方不明ですね。仮面ライダー部が回収するのか、それとも財団X辺りがまた悪だくみのために集めていたり。冬のムービー大戦で分かるといいですけど…。
あと、M-BUSで保護されていた人達はどうなったんでしょう(^^;

全体的に。
「フォーゼ」という作品、そこそこ楽しんできましたが、やはり最後まで弦太朗に感情移入はしにくかったです。弦太朗の誰とでも友達になろうとする姿勢は素敵ですし、熱意も素晴らしかったです。
ただ、初期の頃の賢吾や流星が考えていたように、弦太朗のやり方だと広いけど薄っぺらい友情になりがちなんですよね。我望も言っていた通り、誰とでも仲良くできる人なんてやっぱり存在しないと思います。
劇場版のメテオフュージョンステイツが誕生する経緯も素晴らしかったものの、やはり厚い友情で結ばれた人っていうのはそんなにいなかったのでは。
弦太朗は「こんな人がいたら面白そう」「滅多にいないだろうけど存在しそうな人」ってキャラじゃなかったんですよ。いい人だけどこんな人どこにもいないだろう…っていうのが感情移入するのを邪魔していたのでしょう。

私は平成ライダーをほぼ全部見ていますが、「響鬼」のときだけはついていくのが辛い時期がありました。面白いと思うところもあるけれど、気に入らない箇所も結構あったりして。でも、「響鬼」が仮面ライダーとして続いてくれたからこそ、「カブト」以降の作品も存在するともいえるので、「響鬼」にも感謝しています。(「剣」でシリーズが終わっていた可能性もあったらしいですね)

「フォーゼ」も別に「仮面ライダー」の名前を冠していなくても成立していたでしょうね。でも、旧シリーズと共演させたりするのはやっぱりその方が都合がいいですし…。シリーズとして回を重ねることにも意味はあると思います。

私も序盤はなかなか「フォーゼ」ワールドに感情移入しづらくて。メテオ参戦の辺りから面白さが増したと思います。コズミックステイツ誕生回は、傑作でした。ディレクターズカット版を出す価値はあるかと。
コズミックステイツはかっこいいですし、コズミックのテーマソング「COSMIC MIND」は歴代平成ライダーの中でも上位に入るくらいの神曲だと思っています。
ロケットステイツも好きですね。エレキステイツはもっと活躍して欲しかったです。エレキステイツもファイヤーステイツも終盤は空気でしたし。マグネットステイツはデザインも戦法もいまひとつ好きになれませんでしたが、前回のメテオとの合体攻撃はかっこよかったです。

キャラクターも敵味方とも魅力的なキャラが大勢登場しましたね。中でもインパクトが強いのは…やっぱり速水校長=リブラ・ゾディアーツでしょうねw 去年のウヴァさんのようにヘタレの小悪党。仮面ライダーギャレンを演じたことのある方ですが、凄いギャップでそれもネタになりましたねw
そして結構リア充なところがある流星w 一時は酷い裏切りをしましたが、広い心を持つ弦太朗が許しちゃったのも名シーンでした。
終盤のホロスコープス編も怒涛の展開でしたし。ジェミニ回でユウキにスポットが当たったのもよかったです。

「W」や「オーズ」ほどのめり込めませんでしたが、飽きることなく楽しませていただいた作品です。
1年間、ありがとうございました。

来週からの「ウィザード」にも期待させていただきます。
「仮面ライダー」の歴史は続いていく。素敵なことです。


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Commented by ソラト at 2012-08-26 22:27 x
>M-BUSで保護されていた人達
私も気になります(^_^;)

弦太郎がコズミックステイツで回収→病院で寝てる、辺りがベターでしょうか;
Commented by konosetu at 2012-08-27 01:27
>ソラトさん
判明している限りでは3人ですよね? いずれもホロスコープス経験者なので、回収されているなら入院していそうですね。
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by konosetu | 2012-08-26 10:20 | 仮面ライダーフォーゼ | Trackback(4) | Comments(2)

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