絶海の探偵

名探偵コナン 絶海の探偵(プライベートアイ)

舞台はイージス艦!


今年映画館で見る映画はこれが2作目。

友人と一緒に見てきました。さすがゴールデンウィーク。凄い人だったので、夕方の上映まで待たなくてはなりませんでした。昼ご飯を遠くまで食べに行っていたのも響いちゃったな(汗)
いつもどおりパンフレットを購入。


以下、ネタバレありです。一応犯人の名前は伏せています。


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇




京都府舞鶴湾。早朝、海上保安官の倉田が不審船を発見! 無人の不審船の中には、爆発物や日本にはないデータや部品が発見されます。日本中で大ニュースに。

そのニュースを、コナンや少年探偵団はイージス艦への乗船を待ちながら見ていました。不審船騒ぎでセキュリティーチェックが厳しくなり、携帯電話も自衛隊が預かるといいます。イージス艦に乗り込んだコナン達が案内役の井上から注意を聴いていると、不気味な音が…。注排水装置が海水などを吸い込んだ音だといいます。

コナン達はCICを見学する中、対空戦闘訓練が開始されます。訓練終了間際、新たに海中から接近してくる目標を探知! 立石艦長らもCICに駆けつけ、対潜戦闘態勢に入り、目標の正体を確かめるべく本物の閃光魚雷の発射命令が下されます。これも訓練だと説明され満足げな見学者達ですが、コナンは本当の緊急事態だったのではと考えていました。

艦首甲板見学の時間に。コナンはそこで藤井七海に気付きます。女性自衛官がイージス艦にいるなんて珍しい。小五郎は熱烈に七海にアプローチ。金色の名刺を渡そうとしますが、ばら撒いてしまい…。
コナンは大阪にいる阿笠と哀に七海の写真を送信し、七海の所属の調査を依頼。しばらくして、再び連絡を取りに行こうとすると、蘭も一緒についてきてしまいます。

そこに突然、自衛官の悲鳴が。なんと注排水装置のフィルターに、人間の左腕が引っ掛かっていたのです。コナンは蘭を通じ、小五郎を捜査に加えるよう提案。自らは衛星電話で平次に連絡し、協力を要請。平次は舞鶴へ向かうことに。
すると直後、2人の自衛官が衛星電波の発信源を調べに来ます。とっさに隠れたコナンは、2人が「X」と呼ばれる人物を探すよう命令されていたことを知ります。「X」とは何者? その頃、阿笠達は七海という自衛官がデータベースに存在していないことを突き止めます。

小五郎や立石艦長達が集まり、初の捜査会議を始めます。被害者の身元をなかなか明かさない自衛隊側ですが、袖の階級章と腕時計から若狭地方隊の笹浦であると判明。腕時計が止まっていた朝の5時半が死亡推定時刻。左腕は死亡後に切断されたと小五郎は分析。これは殺人事件の可能性が…。

ヘリコプターのデモンストレーションと見学者を誤魔化し、遺体の一部を京都府警に運びます。その帰りのヘリで目暮、佐藤、高木と若狭保安部のメンバーがイージス艦にやってきます。

その頃、バイクで舞鶴にやってきた平次と和葉は、造船所の一角で作業員達が見つけた笹浦の遺体を確認。笹浦の首筋からシャツの一部に何か赤い付着物が…。連絡を受けたコナンは、平次に阿笠達と合流し、調査を続けて欲しいと頼みます。

見学者達が食堂で海軍カレーに舌鼓を打っている中、目暮達はイージス艦内の調査を開始。すると、高木が笹浦の携帯電話を発見。最後の通話履歴は今朝5時半でした。京都府警からの連絡で、笹浦の死因は溺死であると判明。さらに携帯のデータカードが抜かれていたことから、犯人がそれを奪うため争いになり笹浦を5時半にイージス艦から海に突き落としたと推理されます。

コナンは捜査会議の様子を窺っていた七海の後を付け、彼女が艦長室に忍び込み、パソコンを起動するのを目撃。その手には、笹浦のものと思われるデータカードが。コナンはマイクと変声機を駆使し七海を艦長室の外へ誘導。その間にデータを入手しようと試みます。しかし、七海が戻ってきてしまい、慌てて隠れます。そこでコナンはあえて衛星電話を使い、刑事達を艦長室へ呼び寄せます。七海に疑惑の目が向けられる中、立石艦長は七海をシロだと判断。事情をきつく問いただされ、七海の正体を明かします。七海は防衛大臣直轄の情報保全隊員で、ある国のスパイ「X」の捜査をしているのだといいます。笹浦は機密情報を狙った「X」に殺害されたのか? しかしデータカードを盗んだのは七海であることを知っているコナンは、疑惑を拭いきれません。

京都府警の綾小路達が最新の捜査情報を持ってイージス艦に到着。笹浦は今朝5時半に、舞鶴港の崖の上で日の丸の旗を振っているのを目撃されたらしいです。さらに昨日、笹浦が関口の取り調べを受けていたことが明らかに。
実は笹浦は、「X」と同じ国の工作員・竹川と繋がりがあったといいます。その竹川が東京から京都に到着。とりあえず竹川追跡のため、警察と海上自衛隊、海上保安庁が総力を挙げて協力することに。平次達も阿笠の車で現場に急行。

コナンは小五郎に取り付けた盗聴器から捜査情報を聴きながら艦内を捜索。スパイ「X」の正体は、訓練の時に姿を消していたあの人物しかいない!
コナンは艦首甲板でその人物と接触。カマをかけてその人物の化けの皮を剥がします。コナンは「X」を捕らえようとしますが、小五郎がばら撒いた名刺を踏んづけて転倒。「X」の逃走を許します。

コナンは「X」の顔を証言するためCICへ。ところが、「X」が先手を打って映像記録を削除してしまいます。現在の映像を見ることはできるものの、「X」が再び監視カメラに映るミスをするとは思えない…。
コナンの懸念通り、「X」は人の目を盗んで艦首甲板へ。しかも人質も一緒。それを蘭が発見。蘭は人質を逃がし、自らは「X」と死闘を繰り広げます。しかし不覚を受け、そのまま海へ転落してしまい…。

一方、平次達は竹川が関西国際空港に向かったと知り、そこへ急行。和葉が竹川を発見。追跡しますが、深追いしすぎて銃口を向けられてしまいます。が、平次がケガを追いながらも和葉を庇い、駆けつけた大滝ら大阪府警の面々が、竹川を確保します。

正体を見破られ、イージス艦から逃げようとしていた「X」も、コナンの必殺シュートで昏倒し、身柄を確保されます。
これで事件も一件落着か…しかし、コナンは自分が思い違いをしていたことに気付き、CICで小五郎を眠らせ改めて推理を披露。笹浦を殺したのが「X」であるとは考えられない。笹浦の携帯電話のデータカードを持っていったのは七海。データカードは放置されていたことになり、「X」が笹浦を襲う理由はない。しかも笹浦は死亡推定時刻の朝5時半、舞鶴港にいたはず。笹浦はイージス艦に乗っていなかった。笹浦の携帯電話が艦首甲板に置かれたのは、イージス艦が出航した後。つまり、携帯電話を置いたのは、笹浦の遺体が発見された後、イージス艦に乗りこんできた人物。つまり、その人物こそが笹浦を殺害した真犯人…!
真犯人は観念していきさつを説明。罪を認めて連行されていきました。

事件は全て解決。ホッとする一同でしたが、そこに園子達が駆け込んできます。蘭が行方不明とのこと。そして「X」が空手を使う女を海へ転落させたことを供述。
慌ててイージス艦は蘭の捜索を開始しますが、捜索対象範囲が広すぎて一向に見つかりません。このまま日没になってしまうと、海水温度は劇的に下がってしまう。園子や探偵団はパニックに陥りますが、もはや打つ手なしか…。しかし、コナンは蘭が光彦から電波時計を借りていたことを思い出します。イージス艦ならその電波を拾うことができるのではないかと。
すぐさま準備が行われ、午後5時、電波受信時刻を迎えますが、反応はなし。もはやこれまでか…。コナンの絶叫がこだまします。すると、微弱な電波が受信され、蘭の居場所を一気に絞り込むことに成功。しかし辺りは暗くなってきており捜索は難航。が、水面に光る浮遊物が発見されます。それは蘭が持っていた小五郎の金の名刺。その名刺をたどり、遂に蘭を発見し救出に成功。

こうして波乱のイージス艦航海が終了しました。イージス艦を降りたコナンは七海から礼を言われ、何者なのかと問われます。コナンは「ただの小学生だ」とはぐらかし…。


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


近年の「コナン」劇場版はアクションがメインの話が多かったですが、今回は久々にミステリーとサスペンスがメインでよかったです。自衛隊やらイージス艦の描写がリアルで圧巻でした。脚本家が刑事モノを手がけている人なためか、サスペンスの描き方が秀逸でした。

ほとんどがイージス艦内という狭い範囲が舞台でしたけど、かなり独特の空間でした。携帯電話も使用禁止されている状況。コナンも隠れながら阿笠や平次に協力を要請していて、連絡を取るだけでも一苦労していました。携帯電話使用を味方にもバレないようにしなくてはならない。やはり「制限」があることで、観客のハラハラ感が増しますね。
怪しい人物が艦内をうろついている。データを入手しようにも、スムーズにはことが運ばない。スパイの正体が判明したが、蘭は気付いてない。とある少年の窮地と勇気ある行動。そして殺人事件の真相はどんでん返し。スパイと殺人犯が別人だったとは…。海中に没した蘭を救った決定打が、一度はコナンの足を引っ張った小五郎の名刺だった。サスペンス要素、エンターテイメントの定石がしっかりと押さえられていました。
単独行動を取る時の言い訳が「トイレ」に行くこと。かなり頻尿ですね、コナン君(^^; ギャグは抑え気味でしたが、面白い要素が満載でした。あざとい描写はなくとも自然に面白く見せようというのが伝わってきました。

新アイテムUSB付き衛星電話腕時計は今後原作やTV版にも出して欲しいです。イヤリング型携帯電話がいつしか姿を消し、普通の携帯電話やスマホが使われるようになっていたので、この発明品はなかなか画期的だと思います。それにここのところ、阿笠博士の新発明品自体も出ていないですし。

難点は
○事件がやや複雑。小さな子どもには理解が難しいかも。大人でも何度か見返さなくては…。
○専門用語、業界用語が多数。予備知識がなくては難しい。
○カメラワークが引いたときにキャラの作画が崩壊していることがあった。
○和葉が大泣きしすぎ。平次は軽いケガで済んだし、ここまで号泣するのは不自然。彼女のキャラじゃない。
○和葉の声、掠れてなかった?(^^;
○エピローグはコナンと七海のシーンで終わったが、蘭の見舞いをするコナンや園子…とした方が良かった。
○白鳥警部の皆勤、遂に途切れる(´・ω・`)

しかし、歴代上位に入るほどの面白さ・満足度だったのは確か。ここ10年くらいの作品の中ではかなり納得の完成度だったかと。ここのところコナンが人間離れした無茶なアクションをしたり、犯人1人が用意するのに無理があるくらい大量の爆弾を、突拍子もない所に設置したりとツッコミどころ満載な作品も多かったわけで(汗) (決してそういうのも嫌いではないですけど)
脚本家を「コナン」参加経験のない人に変え(そのせいで少しキャラ崩壊はあったものの)、海上自衛隊の協力を得て、イージス艦というかなり特殊な舞台を用意。シナリオのマンネリ感を脱却し、ビッグタイトルになったかと。

劇場版第18作目の制作も決定。今度の舞台はスカイツリー?
しかしその前に、12月に劇場版「ルパンVSコナン」が! 楽しみにしています。
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by konosetu | 2013-04-28 22:57 | 名探偵コナン | Trackback | Comments(0)

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