刑務所見学

本日6日は、私の大学の企画で某刑務所の見学に行ってまいりました。
なかなか貴重な体験でしたよ。
本物の受刑者の仕事場や寝床などの生活空間を見ることができました。
男性のみが収容されている刑務所で、比較的軽い罪の受刑者のみを扱っています。(罪名は関係なく懲役8年以下で、初犯の場合)

受刑者の大まかな日課。朝6:30起き。朝食の後、昼食をはさんだ8時間労働。夕食の後余暇時間が2時間ほど。9時ごろ就寝です。実に規則正しく健康的。

作業内容は木工、紡織、洋裁、金属加工、その他ゴム製品などの取り扱いなどです。
また、施設外にある民間工場での仕事をすることもあれば、自営作業(炊事・清掃・洗濯・営繕等)をする場合もあります。
あるいは、職業訓練を受けることも。

教育や医療も充実しています。
教育は社会復帰のことを踏まえた上で、健全なものの見方や考え方を習得することを目的としています。
健康状態はいつも気を配られていて、むしろ一般市民よりも健康な状態であるといえましょう。もし問題が生じれば、医者が対処してくれます。
また、非常勤ですが1,2週間ごとに歯科や眼科などの医者も来てくれるそうです。(入れ歯やメガネを買う場合は受刑者の自費)
また、精神科の医者に来てもらうこともあるそうです。心のケアの問題は難しく、これからの課題であるらしいです。
ちなみに風呂。夏は週に3回、冬は週に2回。冬はともかく、夏は大変らしいです。
風呂ダメだというので、プールに入って補うこともあるようです。
余暇の時間にはクラブ活動をする受刑者もいます。あらゆるクラブが存在し、特に絵画、書道、写経、民謡等が人気だそうです。

寝室はイメージよりもやや軽い感じがしました。もっと重い雰囲気だと思っていましたが。
畳の部屋、格子のついた窓、鍵のついた扉や、部屋の入り口のネームプレートが目に付きました。看守に用事があるときは、部屋の中にあるボタンを押すと、部屋の外にある名前のところにランプがつきます。
6,7人が同じ部屋で寝ている場合もあれば、1人部屋の場合もあります。全員を1人部屋にしようとすると、場所や費用が足りなくなるかららしいです。
看守はだいたい囚人50人に対して1人。ベテランの人なら1人で100人見ることもあれば、反対なら20人程度のみの場合も。彼らが四六時中監視の目を光らせています。
受刑者達は、看守達のことを年齢に関係なく「オヤジ」と呼ぶそうです。それだけ人情に溢れているということでしょうか。外国のように拳銃を使って脅すというようなことは滅多にないそうです。
新聞やテレビのニュース番組を見ることもあります。社会の情勢を知っておく必要があるからです。
たまにスポーツ新聞(親族の差し入れ)や娯楽番組を見ることもあるそうです。ストレス発散のため。

こことは別に交通区というものが設けられています。
交通事犯受刑者が入るところで、上で述べた施設よりも開放的な空間です。
部屋には鍵がついておらず、トイレも別に用意されています。
1部屋で2~4人程度。看守は100人に対し1人のみ。終始見張られてはいません。鉄格子も一般家庭についている能なもので、周りの塀も低い。どこかの社宅寮のような雰囲気です。
ただし、看守が見張っていないため、規律の違反に対しては厳しく、違反すれば仮釈放をなしにされたり、上で述べた施設に逆戻りさせられたりします。

セキュリティーの面。脱獄するケースというのは非常に稀だそうです。逃走しようとする受刑者が少ないというのと、警備が万全というのもあります。
面会は親族間のみ。ガラス越しにするのは、不正行為防止のためです。
それから、受刑者の自殺の問題はやや深刻です。数年に1,2件起こるらしいです。常に刃物類や壁に渡せる長い棒状のものに注意しています。
雨の日も(本日は雪が降っていました)傘は差しません。必ずレインコートです。手が塞がっていると緊急時に対応し切れませんし、傘を奪われると凶器にもなりうるからです。

とまあ、こんな感じで興味深くも貴重な経験をさせていただきました。
所長さんのお話で印象深かったのは、交通区のときに
「交通事犯受刑者はよく『運が悪かった』と言いますが、そうではなく法律違反をしたという点では、殺人犯と変わらない。むしろ繰り返しているのならそれよりもたちが悪い」
という言葉でした。
人を殺したり、物を盗んだりしなくても、交通事故で人を傷つけてしまっても、刑務所に入れられる可能性があることを忘れないようにしなければなりません。
一生刑務所とは無縁でいたいものです。(ただし、刑務所の職員という公務員はいるわけですが……)
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by konosetu | 2006-02-06 23:43 | 話題なの~♪(^▽^) | Trackback | Comments(3)

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Commented by 団体生活 at 2010-04-04 22:07 x
刑務所といえばキーワードとしたくなるのが「団体生活」というものです
よく団体生活・集団生活に溶け込めない者は社会でやっていけないといわれます
しかし私としては以下のように反論したいです
団体生活に適応できないから刑務所に入ることあるいは入られるのを嫌がるのではないでしょうか
団体生活に適応できるのなら罪を犯して刑務所に入れられても平気なのではないでしょうか
刑務所というのは罪を犯したものに対して規律のある団体生活を押し付ける刑を課すためにあるわけだから

私の論理としては
規律ある団体生活に適応できる→刑務所に入っても平気→平気で罪を犯すことができる
Commented by 学校という社会 at 2010-04-04 22:27 x
また学校も団体生活を営むためにあるものだけどそのような学校生活というのはとても溶け込めません
私はいい大人の人間ではあるけど外を歩いているときに見かける学校での団体生活の光景というのは虫酸が走ってくるほどです。生理的に受け付けれません

規律ある団体生活というのは「薬物・万引き・暴行・殺人・放火・窃盗・無免許運転」などの犯罪を犯した少年に対して課すのならわかるけど(少年犯罪を犯した少年を収容する少年院というはそういうところだから)

罪を犯していない少年に学校の窮屈な団体生活をさせるというのは違和感があります
Commented by konosetu at 2010-04-05 17:52
コメントありがとうございます。
確かに、懲役の判決を受けても平気な人っているでしょうね。そんな人に労働を強制しても果たして刑罰の意義が果たせているのかどうか、疑問に思うことがあります。

学校生活は…まぁ必要だからあるんでしょうが。
かくいう私も周囲の友人に溶け込めず孤立していた時期が長かったです。数人友人はいたものの、1人でいることが多かったです。いじめられたり不登校になったりしなかったのは幸いですが。
学校が存在する意義はちゃんと人々に啓蒙する必要がありますね。校則がやけに厳しい学校とかありますが、確かにそういうのは疑問を抱かざるを得ません。