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虹色の奇跡 第35回「オカマの逆襲」

「ここか、太陽の遺跡は。」
エヴァンジェリンと茶々丸、チャチャゼロ、小太郎が最後の遺跡の前までやってきた。
「せや、さっきのバナナ女がそういうとったし、信用したってもええやろ。」
小太郎が言った。
「ふ、相変わらず女に甘いやつだ。」
エヴァが苦笑いしながら返した。
「マスター、あれを。」
茶々丸が指差すほうを見ると、ちょうどネギたち7人が遠方からこちらへやってくるのが見えた。
「ああ、やっと来たかあいつら。まったく悪運の強いやつらだよ。」
エヴァがニヤニヤしながらつぶやく。
と、突然上空に巨大なドラゴンが現れた。それも30匹程も。
「な、なに!?こいつはまさか…」
「オホホホホホ、そのまさかよ。」
オカマのドラゴンナイト彗星のコメットがエヴァたちを見下ろしていた。
「探したわよ~エヴァちゃん。やっと会えたわね、早速で悪いけど…」
と、いきなりコメットの表情があの恐ろしい形相へと変貌した。
「怒りモード発動!!!!てめえだけは絶対に許さねえ!!直ちにぶっ殺す!!」
そう言うとドラゴンをけしかけてエヴァたちを襲わせる。しかし、今回のエヴァは余裕だった。
「フ、甘いな。今はもう日は落ちて夜だ。私の時間なんだよ!!」
そう言うと、魔法を発動する。
「氷の射手48矢!!」
瞬時にドラゴンが10匹消えうせる。
「まだまだ!闇の射手48矢!!」
さらに10匹。
「リク・ラクラ・ラックライラック 契約に従い我に従え氷の女王 来たれ とこしえのやみ!えいえんのひょうが!!」
「ギャアアアアア!!」
巨大なドラゴンたちの雄叫びが、断末魔が辺りにこだまする。
「全ての命あるものに等しき死を 其は安らぎ也。」
「うそだー!!!!!」
コメットの悲鳴。
そしてエヴァの指パッチン。リョウメンスクナノカミとの戦いの再現であった。
「おわるせかい。」
ボンッ!!!!!バラバラバラ………
粉々になったドラゴンたちの残骸が落ちてきた。それらも瞬時に消失していく。
「ほんまにやるなあ、吸血鬼の姉ちゃん…」
小太郎は唖然としてその様子を見守っていた。
ところが、
「うおー!くそったれーーー!!!よくも、よくもー!お仕置きペンペンだ、ゴルァ!!」
「ゲッ!まだ生きとったんかこいつ?」
小太郎が戦慄する。
「チッ、太陽系ガーディアンズ最強の幹部コメット。ふざけたヤツだが一筋縄ではいかんか。」
さすがのエヴァも余裕がなくなってきた。
茶々丸が結界弾を放つ。しかし、軽くあしらわれてしまった。
「ニンニクの息―!!うらああああ!!」
「ぶわああああああー!!!!ま、またかー!!」
「な、なんやこれはー!?!?」
コメットがまたもやニンニクの強烈なニオイを発する。
これにはエヴァだけでなく、小太郎まで参ってしまう。
「死ねぃ!!てえやああああああ!!」
ザクッザクッザクッ!!!
「うぐっ、うがっ、うがっ…」
龍の牙でエヴァはどんどん傷ついていく。苦しそうだ。
「バ、バカな…私に剣など通用するはずが…」
「あいにくだな…この龍の牙には超強力な呪いがかかってんだよ!!てめえも終わりだ、ゴラァ!」
「マスター!!」
「御主人ヤバイゼ!!」
「この野郎!!」
チャチャ姉妹と小太郎たちが飛びかかろうとしたが、強力な結界に阻まれ、進めない。
と、そのときコメットの頭が痛み出した。
「だあああああ!!な、なんだ、これは!?」
「これやこれ。このカードやえ。」
ようやくネギたちが到着した。このかのプルートのカードが紫色に輝いている。
「幻影のカードですって~!?がああああ!!ああ…あ…私は、私は…夢見る女の子~♪」
コメットはついに混乱状態に陥った。ちなみに改めて言うが、コメットはオカマだ。
「よし、今やみんな!」
このかが楽しそうに一声を上げる。
「ラス・テル マ・スキル マギステル…南洋の嵐…雷の暴風!!」
ネギの渾身の一撃がコメットに炸裂した。
「ふんっ!」
真名の魔法弾も叩き込まれた。
「あれええええええ!!こうなったら奥の手よ!!」
ボウン!
コメットは超巨大なドラゴンへと姿を変えた。
「ひょええええ!!まだ動けるの!?」
アスナが腰を抜かす。
「カ、カードだ…カードを刹那に渡すんだ…」
エヴァは苦しみながらカードを持っている者に告げた。
「わかったえ。はい、せっちゃん。」
このかはカード1枚を刹那に渡した。楓も持っていた1枚を渡した。
「うう…これはあいつの形見やねんけど…しゃあない!受け取れや!」
小太郎は持っていた3枚のカードを刹那によこした。
「よーし!」
刹那は9枚全てのカードを放り投げた。
全てのカ-ドが輝きを増す。
特にネプチューンとマーズのカードの輝きが著しい。
目もくらむような輝き。
「これは!?力がみなぎってくる!!」
刹那は羽を広げた。そして2本の刀を掲げる。
再びネプチューン・マーズ融合刹那へ。
さらにヴィーナスの鎧と翼をかたどった冠が目につく。
凶暴なドラゴンと化したコメットが襲い掛かってくる。
「疾風 二刀連撃斬岩剣!!」
バシュ、バシュ、ガシュ、ダシュ、ブシュ、ザクッ!!
刹那は目にも留まらぬ速さでドラゴンコメットをどんどん斬りつけていく。
ウラヌスのカードの効果だ。
「秘剣風塵乱舞!!」
女忍者ジュピターが使っていた葉っぱ型手裏剣を一気に数十枚投げつける。
ドラゴンに次々と突き刺さっていく。
「ギャアアア!!」
「地塵 斬魔剣!!」
刹那が地面に双剣を叩きつけると、地面がえぐられ大小たくさんの岩の塊が噴出し、コメットに直撃する。
「グエエエエ!!」
邪悪なドラゴンコメットがもがき苦しむ。
「ドドメだ!」
思い切り気を最大限まで上げる刹那。
「水流火炎連携奥義 水火雷鳴剣!!」
青と赤の光を放つ閃光がドラゴンに炸裂した。
「ぎゃああああああ!!オカマ帝国ばんざーい!!ぐああああああああ!!」
またも意味不明のアホなことを叫びながら、コメットは消滅していった。
ズドーン!!!!!
空中で激しく大爆発!
彗星のカードが舞い落ちてくる。
「「「やったー!!」」」

ネギたちは飛び上がって喜んだ。
「かっこええ~。ほんますごいわ、せっちゃん。ほんまに強いな~。」
「刹那さんさらにパワーアップだね。もう怖いものなしって感じよね。」
「そうですよ。本当に頼もしいです。」
このか、アスナ、ネギが刹那を賞賛する。刹那は照れていた。
「マスター、大丈夫ですか?」
「エヴァンジェリンさん!?」
ようやくネギたちは呪いで苦しむエヴァに気がついた。
「大丈夫ですかエヴァさん。」
刹那の問いをエヴァは鼻で笑った。
「フッ、だ、誰に向かって口を聞いて…いる…この程度で私が死ぬわけが…ぐうう…」
エヴァはあくまで強気だがエヴァの呪いのかかった傷は広がっていく一方であった。
「このままじゃエヴァさんが…」
するとこのかが思い出したように提案した。
「せや、この聖水を飲ませたったらどうやろ?さっき泉でくんだやつやねんけど。」
「あかん、吸血鬼が聖水なんか飲んだら…」
小太郎が言いかけたが、刹那が止めた。
「いえ、飲ませる必要はありません。患部にかけるだけならひょっとしたら…」
「よし、貸せ。」
真名がエヴァの傷口に聖水をかけた。
シュウウウウウウ…
傷が浄化されていく。
「う、ううう…な、なんとか治まったようだ…」
エヴァが大きく息を吐いた。
「やった!刹那さん、またお手柄ですね。」
ネギがうれしそうに言う。
「いえいえ。」
刹那はあくまで謙虚だ。
辺りはすっかり暗くなり、静寂な闇が支配していた。
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by konosetu | 2001-01-01 00:35 | 自作小説 | Comments(0)

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