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いけやんのお部屋なの~♪(^▽^)

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虹色の奇跡 第38回「ガーディアン、強襲」

「さて、いよいよ最後の遺跡に突入ですね。」
ネギが改まって言った。
「そうね。この遺跡の力を解放したら、ボスのサンとかいうやつもやっつけられるのよね?」
「ええ、そうですよ。もっとも解放するには私とこのちゃんとアスナさん、そしてこの9枚のカードの力が必要ですけれど。」
アスナの問に刹那が答えた。
「なんでもええからはよう行くで。」
「行くアル~」
小太郎と古菲が我先にと駆け出した。
ところが突如、上空から黒い塊が落下してきた。
ズドオオオオン!!!!!
「ぐわあああああああ!!」
「アル~!!」
小太郎と古菲が強烈な大波動を浴びせられ、一撃で倒されてしまった。
「こ、小太郎君!?く-ふぇさん!!」
ネギが2人の名を叫ぶが、もはや2人ともピクリとも動かない。
「だ、だれだ!?」
みんなが身構える。すると4人の人影が。
「我のグラビトンウェーブをまともに受けたか。ザコが…。俺はガイ・フォークス。惑星ガーディアンズの臨時雇い人だ。」
「同じく海瀬悠。拳法やってるぜ。」
「はいな~♪羅・尉鵡(ら・いむ)だぜ。甲賀中忍だ。よろしくな。」
「ったく、のんきに自己紹介かよ。まあいい。春原(すのはら)さくらだ覚えときな。」
「り、臨時雇い人だと!?ということは、カードは関係なしか。」
刹那が受け答えると、
「ま、そういうことだ。俺たちはサンと契約はしていない。俺達の狙いは分かっているな?その3人と9枚のカードをいただくぜ。」
悠がうずうずしながら言った。
「まあまあ、落ち着いて。みんなでかかって行ってもいいんだけど、ここはそれぞれ割り当てたほうがいいよ。」
羅・尉鵡の提案に他の3人も賛同した。
「いいかい?それじゃあおいらは長瀬楓さんと。あのジュピターを倒した実力を見せて欲しいからね。」
「ムムム…お主でござるか。承知した!!」
忍者2人は森の方へと駆け出した。
「拳法使いの子はやられたようだから、そうだな…龍宮真名だっけ?いざ勝負!!」
「ふ、後悔させてやるよ。」
悠と真名がその場を後にした。
「俺はそこの坊主だ。」
「ぐぐっ。」
ガイはネギを指名した。
「じゃあ、私はアスナをやっつけてやるよ。」
「い!わ、私!?」
慌てふためくアスナ。刹那が止める。
「待て、お前の相手は私が…」
「いや、桜咲刹那よ、お前の相手はこの伊武神沙弥人(いぶがみさやと)だ。」
「ああ、お前か。遅かったな。」
さくらが現れた背の高い長髪男に話しかけた。沙弥人はサングラスをはずしながら言った。
「ああ、悪い。とにかくこいつは俺がやる。いいな。」
「せっちゃん、ウチはアスナを手伝うえ。がんばってな。」
「分かりました。このちゃんもアスナさんもネギ先生もお気をつけて。」
みんなそれぞれの戦場へと散って行った。



「なるほど、分身殺法か~。こりゃおもしろいや。だけど…」
迫ってくる楓の分身の数々。しかし、羅・尉鵡は余裕で煙玉を取り出すと炸裂させた。
パアーーーーーン!!!!
「な!?」
楓の分身は瞬時にして消滅してしまった。
「たりゃ~!」
羅・尉鵡は楓に刀で切りかかった。クナイで受け止める楓。しかし、
「甘いな~。もうすでに勝負あったね~。」
羅・尉鵡がにやりと笑ったかと思うと、またボウンと煙が立った。
次の瞬間、楓の体には無数の手裏剣が刺さっていた。
「やった~決まったよ~♪」
小躍りする羅・尉鵡。と、その表情が一変する。
「あり?空蝉(うつせみ)!?」
「甘いのはそちらでござるよ。」
背後で楓の声がしたかと思うと、羅・尉鵡の体にクナイが食い込んでいた。
「あひゃあああ!!」
羅・尉鵡は地面に倒れこみ、のた打ち回った。
手裏剣が刺さっていた楓もまた分身だったのだ。
「まだまだ、お主も修行不足でござるな。出直してくるがよいでござるよ。」
楓が言葉を残し去って行こうとしたとき、不意に上空から多数の小型の竜巻が落ちてきた。
小型といっても人を巻き上げてしまうなど造作もないほどの威力があった。
「甘いのはあんただよ~♪はいな~♪」
「な!?」
楓は竜巻に巻き込まれ、
「うわあああああ!!」
そのまま地面に叩きつけられてしまった。
ズガーン!!!
「あううううううう!!…ふ、不覚でござった…」
「おいらはまだ無傷だよ。さっきクナイでやられたのだって分身だったんだもの。」
楓は追い込まれてしまった。



ダムッダムッダムッダムッダムッ!!
真名が拳銃を連発する。だが、いずれの弾丸も悠に命中することはなかった。
悠が軽々とした身のこなしで、それらをうまくかわすからだ。
いや、ヒットしたものも中にはあった。
しかし、なんと弾丸を素手で弾くというとんでもない芸当で、うまくさばかれてしまっていた。
「なんだ、その拳法は?見たこともないが。」
「そりゃそうだ。自己流なんだからな。ついでに言っておくと、魔法もちょいと使えるぜ。」
「ほう、おもしろいじゃないか。見せてもらおうか。」
「言われなくても見せてやるよ。ところでこんな言葉を知っているか?『己を信じ、己のために生きよ』俺の好きな言葉さ。」
真名との距離が一気に縮まる。
バコッバコッバコッと真名を殴りつける。
「くっ!バカな、速すぎる!?」
「いいねぇ。お前には信頼できる仲間がいてさ。俺は昔、親友に裏切られたことがあってさ。そのことを糧にここまで鍛えてきたってワケ。恨みの力は恐ろしいよ。君じゃ勝てないぜ。」
悠は真名の髪をつかむと至近距離から魔法弾を発射した。
「うわああああああ!!」
真名はバタリと倒れこんだ。
まだ、かろうじて意識はある。
「ぐぐ…」
「よし、トドメだ。今息の根を止めてやるよ。」
悠は真名に近づいて行った。
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by konosetu | 2001-01-01 00:38 | 自作小説 | Comments(0)

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