人気ブログランキング | 話題のタグを見る

いけやんのお部屋なの~♪(^▽^)

konosetu1.exblog.jp
ブログトップ

虹色の奇跡 第47回「確固たる決意」

「えええい!!」
なるのパンチが神凱才臥を捉える。しかし、才臥はこれを余裕でガードした。
「ふんっ、この程度かー!」
パンチを返す才臥。なるはこれをうまくかわす。続けて繰り出されたパンチもうまくかわす。
シュッ、シュッ、シュッ、シュッ、シュッ…
才臥のパンチやキックが空を切る。
「へへーんだ。私だってやれるんだから。」
得意げな様子のなる。
「チッ、なかなかやるな。ならこれは…どうだぁぁぁー!」
才臥が力を一気に解放し、気弾を放つ。間一髪でかわすなる。
ズガーン!!!
後方で神殿の外壁が崩壊する。
「ひいいい、ちょっとー!」
バランスを崩し、倒れ込むなる。そこに才臥の容赦ない攻撃が入る。
バキッ!
「あひょえー!!」
ゴチーン!!!
神殿の壁に叩きつけられてしまったなる。彼女は頑丈なためか、幸いケガは軽かったが…
「いたたたた…。あう、脚を痛めちゃったみたい…」
「しまった!なる。」
景太郎はそんななるを助けに行こうとするが、そこにユリウスが割って入って邪魔をする。
「させないよ!くらえ!!」
弓矢で攻撃するユリウス。何発も撃ってくるが、景太郎は余裕でそれらをかわす。
「なんのこれしき…いいっ!?」
矢をよけた瞬間、ユリウスが長剣で接近戦に持ち込んできた。
「古代のグラディエーターを舐めんなよ!ていていてーい!」
「あわわわわ…。しかたがない、それなら!」
景太郎はユリウスの攻撃をうまくかわし、後ろへ大きく後退し、間合いを取る。
「幽霊にはこの技だ!素子ちゃん直伝、斬魔剣弐の太刀!!」
「おわあああ!」
景太郎が、どこから出してきたのか、竹刀を使って神鳴流の技を繰り出した。
魔のみを断つ必殺技だ。どうやら素子との修行により、身につけたらしい。
ユリウスは身の危険を感じ、脇へ退いた。
「しまった、避けられた!」
体勢を整えなおそうとする景太郎。しかし、背後から才臥が迫って来ていることに遂に気づかなかった。
「烈破豪神拳!!!」
「うわー!!」
才臥の一撃を受けてしまった景太郎は、倒れているなるのそばまで飛ばされて、そのままノックアウトしてしまった。
「あううう…負けた~」
「景太郎~…ってなに胸を触ってんのよ!」
「あひょえー!!」
才臥は、もはや景太郎たちには目もくれず、歩み始める。背後では景太郎達が騒いでいるが…。
「あの2人にトドメはさせないのかい?」
ユリウスが才臥に問う。才臥は静かに、しかし迫力を込めた調子で答える。
「我々の目的はなんだ?最優先の目的は遺跡の封印を阻止することだ。これ以上あの2人と遊んでいる暇はなかろう。」
「そりゃそうだ。」
ユリウスが苦笑いしながら才臥に続く。
「まあ、ついでにサンを抑えられるといいが。あの麻帆良の子ども等を敵に回す必要はない。むしろ我々の味方となり得る存在なのだから。」
2人は神殿の奥へと進んで行った。



「分かれ道か…」
先立って歩いていた素子が言った。遺跡の奥へと進んでいた一行は、2方向への分かれ道へと突き当たったのだ。
「さて、どちらに進むか。ここで選択を誤れば、取り返しのつかないことになるやもしれん。」
みんなは悩む。
「そうだ本屋、あんたのアーティファクトを使えば…」
和美が提案する。これにはのどかの代わりに夕映が答えた。
「ダメです。心を読み取る相手がいませんので、無理かと。」
途方にくれていると、機械の音がしてきた。スゥが立てた音だ。
「ジャーン、ここで登場するんが『ドラゼロ君』や!ほれ、これを着けてみ。」
スゥが妙なポケットから、怪しげな機械を出した。これまた不気味で目のような模様が入っている。
「つこうたら、これからどうすればええんかを教えてくれるんやで。」
「お~なんだかスゴイアルね~。ハカセみたいアル。」
古菲が感心する。
「で、問題は誰がこれを使うかですが。」
可奈子の言葉に夕映が反応する。
「私がやりましょう。もし何かがあったとき、みなさんの手が空いているほうがいいでしょうから。こんな私でもお役に立てるのなら、ぜひやらせてください。」
みんななるほど、と納得する。夕映は妙なマシンを目に装着した。
「おお、こ、これは…」
「どうでござるか?」
楓が聞いてみる。夕映が少し焦った声で答える。
「右側の道から敵がこちらにやって来ます!さっきのあのお2方が足止めしたはずの2人です!あ、後方からはサンの兵士たちが数十人ほど。」
「はわわ、敵さんも本気みたいです。」
のどかもアーティファクトを見ながらオドオドしている。
「うへー、こりゃおもろそうやな。この気はさっきのやつらか。」
小太郎が手をポキポキ鳴らしながらで言った。
「確かにさっきのやつらだ。才臥とかいう男とユリウスとかいう女の幽霊。浦島達は敗れたのか?しかたがない、ここで時間をとってはいられない。私はここで足止めをする。その間にみなは早く奥へ!」
「師範が!?しかし、あなたに奥に行って頂きたいのですが。その方が戦力に…」
躊躇する刹那に素子は諭すように言う。
「幽霊が相手なら、私達に任せてほしい。それに…」
素子は右手を刹那の右肩に乗せて言う。
「刹那、ここから先はお前たちの腕前を信じたいと思う。木乃香お嬢様をお守りしつつ、サンを倒せるのはお前たちしかいない、そう思っている。」
「師範…分かりました。みなさん行きましょう!」
「刹那、いかなるときも冷静さを忘れぬようにな。」
素子が念を押す。
「はい!行きましょう、このちゃん、みなさん。」
刹那はこのかの手を引いて、歩み始める。他の皆も後に続く。
ネギま!組はラブひな組の素子・可奈子・カオラを残し、左側の道から先へと進んでいった。
そのとき、背後と右側の通路から複数の足音が。
「さて、敵を掃除しますか。」
「やったるで!」
「ああ、可奈子、スゥ行くぞ!」
直後現れた敵に3人は向かって行くのであった。
名前
URL
削除用パスワード
by konosetu | 2001-01-01 00:47 | 自作小説 | Comments(0)

はちみつ色の午後が過ぎてく はちみつ色の午後は何味?


by konosetu