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虹色の奇跡 第51回「ネギを倒せ!」

「風花 風塵乱舞!!」
不意にかなり強烈なネギの魔法がみなに襲い掛かって来た。正気の時の技より邪悪で強力だ。しかも無詠唱。
「うわあああああ!!!」
みんな後方へ吹き飛ばされていく。マジックキャンセラーを持つ、アスナを除いて。
「みんなー!」
アスナがみなの方に振り向いた時、ネギのパンチがアスナの左脇腹を直撃した。
「……………!?!?!?!?!?!?」
声も出せずに飛ばされるアスナ。楓が素早く反応してアスナをキャッチした。
「大丈夫でござるか?」
「ううう…な、なんとか…」
アスナはかろうじて答える。
「おい、ええかげんにせいや、ネギのアホが!!」
小太郎が狗神を使ったが…
「ダメだよ、小太郎君。そんなんじゃ僕を倒すことなんて絶対に出来ないよ…」
ネギの元へ到達する前に、すべてかき消されてしまった。
「このー、犬神流風牙!!」
小太郎が直接ネギを叩きに突っ込む。しかし…
「ダメだってば…フンッ!!」
小太郎の技をものともせず、強烈なカウンターパンチやキックの嵐を小太郎に叩き込む。
「ごおっ、ぐっ、ぶっ、があっ、ぐあああああ!!」
ぶっ飛ばされる小太郎。何とか着地したものの、息が絶え絶えだ。
「影分身!!」
影分身を使った小太郎が再度ネギを攻撃するが…
「雷の17矢…」
「ぐおおおおお!!」
雷の矢がすべての分身、そして本体に命中した。地に落ちる小太郎。体中にビリビリと電撃が走っている。
それでもなんとか起き上がろうとする。
「な、なんや…これ…。この邪悪に満ちたネギの…パンチや魔法は…。い、いつもより強…す…ぎ…や…」
ドサッ。小太郎は倒れ込んでしまった。
「クソッ!」
真名が発砲しようとした時、ネギの姿が消えた。
「なにっ!?」
「龍宮、右だ!」
刹那が叫ぶ。慌てて右に向き直る真名。ところが…
「遅すぎるよ。龍宮さん。」
いったん右側に行き、直後に左に回り込んでいたネギが手を真名の背中に密着させる。
「しまっ…」
「白き雷…」
ズババババババー!!!!
「ぐあああああああ!!」
至近距離から雷の魔法を受けた真名はそのまま崩れ落ちていった。無詠唱だったので、避ける暇もなかった。
「真名ー!ネギ坊主、やめるアルー!!」
「遅すぎですよ、クー老子…双撞掌!」
「!!!」
宙へ飛ばされる古菲。ネギが跳び上がる。踵落しで古菲の体を地面に叩きつけた。
「あ…が…」
それでもなんとか起き上がろうとする古菲。しかし…
「馬蹄崩掌!!」
「ぐふっ!?!?」
ドサッ!
床に落ちた古菲はそのまま動かなくなった。
ここでようやく、サンとネギの融合が解けた。分裂する2人。しかし、ネギの瞳には依然として邪悪な意思が宿っている。

「ヴィーナスよ、このちゃん達を守ってくれ。」
ヴィーナスのカードの力で、黄金色の結界をこのかとのどか・夕映・和美の周囲に展開する。
刹那はウラヌスとネプチューンのカードを取り出しながら、ネギに突進して行く。
「ネギ先生、お覚悟を!風水連携 烈水斬空閃!!」
青い髪となり、同じく青いハルピュイアの羽(元々は白い)を出した刹那が、水の力を帯びた風の刃をネギに向けて繰り出す。
「フンッ!」
ネギが障壁を張り、何とか防ぐ。
「これで終わりですか、刹那さん?」
「まだまだ!烈風 百烈咲華斬!!」
ものすごいスピードで技を繰り出す刹那。
「くっ、うっ、のあっ…わっ、わああああ!!!」
刹那の連続攻撃がもろに入った。マーズのカードを使い、ダメ押しと刹那がもう一撃加える。
「火神奥義 紅蓮斬岩剣!!」
炎をまとった斬岩剣がネギを捉える。
「アアアアア!!」
ドサッと地に倒れ伏せるネギ。
「ネギ!?」
「ネギ君!」
「大丈夫です、アスナさんにこのちゃん。峰打ちです。急所もはずしましたし…」
ネギを心配するアスナとこのかに説明する刹那。
刹那は油断することなく、サンの方を向く。すでに楓が戦っている。
「ハハハ、なかなかいい動きだよ。甲賀中忍、長瀬楓。さすがはジュピターを倒しただけのことはある。だが…!!」
サンは右手を上にかざす。瞬時に巨大な火の塊が出来上がる。
「ファイヤーアロー!!」
「うおっ!」
火の塊から出てきた、燃え盛る火の矢を何とかかわしていく楓。
「フレイムボールシャワー!!」
今度は無数の炎の弾がまるで大雨のごとく降ってくる。
「しまった!」
炎の塊が楓に直撃…しなかった。
「水流斬岩剣!!」
刹那の技が炎の弾を相殺した。刹那はもう一撃放つ。そのまま怒号のごとく水流がサンを襲うが、
「ムダだ!そのカードは元々私が使っていたことを忘れぬよう。」
水流が蒸発してしまった。
「この!行け、植物の力よ!そして地の力よ、地塵斬空閃!!」
アースの力でツタをサンに絡め、サータンのカードを使った攻撃。地面をえぐるように進んでいく。
ツタはすぐに燃やされていくが、地塵斬空閃はサンにヒットする…かに思えた。
「フン、愚か者が。マジックドレイン!」
サンのとった行動は予想外のものだった。一気に斬空閃に向かって行き、そしてその強烈な衝撃を吸収してしまった。
「なにっ!!」
とっさになにが起こったのか理解できない刹那。楓が巨大手裏剣を投げつけるが、簡単にあしらわれる。
「…ガ・ゲル・ガゲガゲル・エルガゲル!!」
そのときサンが手を振りかざす。さっきよりも大きな力を感じる。サンの手に集まっているのは、火というより光だ。
「これをくれてやる。ビッグバン・バースト!!」
超強烈なまばゆい光が辺りを覆う。
「うああああああああー!!!!!!」
「おおおおおおおおおー!!!!!!」
刹那も楓もその焼けるような痛みをもろに受けながら吹き飛ばされた。

「あわわわ、ヤバすぎだぜ、これは。」
ビーナスの障壁の中で、戦いの様子を見守っているカモが、かなり深刻そうに言う。
「ううう…このままでは負けるのは確実です。どうやってもうまく返されるのが目に見えています。」
夕映がカオラのマシンを使いながら言った。
「魔法の本を使って相手の心を読んでも、展開が早すぎてみんなに教える暇がないよ~。うう…ネギ先生…」
のどかはベソをかいている。
「くぅ…八方塞か…」
和美がそう言った時、ビーナスの障壁が消えてしまった。
「ヒイイイイイ!!」
丸腰になってしまい、焦る4人(カモ含む)。ネギがむくりと起き上がり、意地の悪い表情を彼女らに向ける。
「このかさん、のどかさん、夕映さん、朝倉さん、カモ君、あなた達は分かってくれますね?僕はあなた達を傷つけたくはないんです。」
「ネギ君、あかんよ!いつもの優しいネギ君に戻ってえな!」
このかが叫ぶ。ここまで必死に叫ぶ彼女は非常に珍しいだろう。
「い、いや…ネギ先生~」
のどかが哀願する。涙をボロボロとこぼしており、もはや前がよく見えていない。
「ネギ先生、正気に戻って下さい!」
夕映が懸命に訴える。もう顔は緊張で真っ赤だ。
「ネギ先生、しっかりしてよ!」
和美もいつになく真剣に呼びかける。
「頼むよ、アニキ!」
カモも必死に説得しようとする。しかし…
「そうか…残念だよ、本当に…」
「!!!!!」
ネギが杖を構える。このか達に向けて…
「風花 武将解除…」
ネギは非情にも、このか達に攻撃魔法を放った。
「(危ない!!)」
その瞬間、アスナは反射的にネギの方に突っ込んで行った。
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by konosetu | 2001-01-01 00:51 | 自作小説 | Comments(0)

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