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いけやんのお部屋なの~♪(^▽^)

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聖夜の贈り物 まき絵より(前半)

主な登場人物
○ジャスティス……人気サイト「ネギま!Heaven!」の管理人。一応、本作の主人公。魔法は少しだけ使えるらしい。
○佐々木まき絵……ジャスティスの彼女で中学3年生。勉強は苦手だが、運動神経が抜群で、体操の選手。明るい性格で、学校でもクラスのムードメイカー。
○佐々木優愛……魔法使い。とはいっても、この世界とは違う異世界の技術を組み込んだ魔法を使う。悪い人はおしおきなの~。苗字は同じだが、まき絵と関係があるのかどうかは不明。
○佐々木彩音……魔法剣士。優愛の妹。ちょっと意地っ張りなところもあるが、姉のことを誰よりも慕っている。二刀流の使い手で、姉のサポートを勤める。お姉ちゃんは私が守る!
○コゴリオ……謎の青年。氷魔法の使い手で、主に荒っぽい技が得意。その戦闘力は群を抜いている。素っ気無い印象を与えるが、実は妹のシャベットを溺愛している。
○シャベット……謎の少女。兄のコゴリオと同じく氷魔法の使い手で、主に幻術を駆使し氷の獣をけしかけての戦法が得意。しかし、潜在能力は兄を上回る。人間を凍らせて気に入ったものをコレクションするという趣味を持っており、特に美少女には目がない(男にも興味がないわけではない)。
○アルテア……いつも人間達にちょっかいをかけては楽しんでいる、イタズラ好きな妖精の少女(少女といっても、その年齢は100歳をとっくに過ぎている)。ジャスティス達もよく彼女のイタズラが引き起こす騒動に巻き込まれているが、今回は……?



人気のない路地裏。2つの人影がある。青い青年と白い少女。2人は‘空間の裂け目’から、そこに静かに降り立った。
青年の方は、水色のイガグリ頭。長身で黒いジャケットを着込んでいる。肌は氷のように冷たい色を醸し出している。鼻には横方向に古い切り傷が走っている。
一方、少女の方は、流れるような真っ白な長髪に真っ白の肌。雪のようにとにかく白い。その幼い容貌に、艶かしい雰囲気を漂わせている。
「フッ、この世界のこの時間軸ならば、さすがの“フラウレイアーズ”も手は出せまい」
「ウフフ、さすがですわ、兄上。ここで態勢を立て直し、奴らに復讐の機会を」
「焦るな、シャベット。何度も次元や時空を跳躍するのは、さすがにリスクが高い。ならばいっそ、活動拠点をこちらの世界に移してしまえばよい」
「そうですわね、兄上。さすがですわ」



今日は12月24日、クリスマスイヴ。
街ではクリスマスに彩られている。クリスマスソングが流れ、ツリーが飾られている。サンタクロースの格好をした者達が、クリスマスセールやケーキの宣伝のため、チラシを配っているのがちらほらと見受けられる。
親子連れや恋人達が楽しそうに行き交い、街は活気に満ち溢れている。
曇り空。天気予報では、夕方くらいから雪になる見込みだ。

そんな中を、佐々木まき絵は、友人ら3人とはしゃぎまわっている。
4人ともそれぞれサンタクロースのコスチュームに身を包み、彼女らもクリスマス気分に浸りきっている。
「えへへ~、ジャスティスさんに渡すプレゼント~♪」
まき絵は恋人へ贈る‘プレゼントの材料’の入った紙袋を嬉しそうに抱き締めながら、集団の先頭をぴょんぴょんと跳ね回る。
「はぁ、いいねぇ、カレシのいるまき絵は」
まき絵を呆れた様子で見て、やれやれと溜息をつく明石裕奈。
「楽しそう」
大河内アキラが小さくつぶやく。
「それにしても……ダイタンやなぁ、まき絵も」
和泉亜子が顔を赤く染める。
「う~む、確かに最高のプレゼントだな。あんなものを送られたら、どんな男でもイチコロだね」
裕奈も顔を赤くしつつ、ニヤニヤと笑う。
確かに、まき絵の考えているプレゼントは、ある意味破壊力抜群だ。あんなモノを送られた日には、クレイジーにならない男はそうそういないであろう。まき絵はデートの最後に、その究極のプレゼントをジャスティスに贈る計画なのである。
「ふふ。とにかく、クラスのみんなでやるパーティの時間が来そうだから、早く帰ろう」
アキラの言ったとおり、昼のうちに彼女らの学校のクラスメイトで集まってクリスマスパーティを開くことになっている。
彼女達はパーティ会場へと急いでいった。



「あ~、緊張するなぁ。今夜はまき絵ちゃんとデート」
ジャスティスは今夜のまき絵とのデートに思いを馳せる。
「プレゼントを交換しあって、一緒に遊びまわって、そして最後は……」

ぽわわわ~ん

「はっ、イカンイカン。まき絵ちゃんはまだ中学生なんだ。うん、ダメダメ。ちゃんと節度は守らないと。うん」
甘甘なイケナイ妄想を振り払い、気を引き締めようとするジャスティス。しかし、すぐにまた表情がユルユルの恵比須顔へと変形していってしまう。
「は~、まき絵ちゃん……あぁ、もう待ち遠しいなぁ~」
完全にまき絵に首っ丈のジャスティスであった。



人気のない広場。
「ウフフ、綺麗ねぇ。コゴリオ兄上」
「そうだな、シャベット。この世界の人間も良質のコレクションになるだろう」
青い青年コゴリオと白き少女シャベットは、目の前の1組のカップルを見てほくそ笑む。カップルは微動だにしない。まるで彼らの周囲だけ時間が停止してしまっているかのようだ。なぜかというと、彼らの体の周囲が氷で固められているためである。彼らは驚きの表情を浮かべたまま、その時間を停止していた。
「さぁて、もう少しコレクションを増やしましょう。ワタクシ達の力とするために」
「そうだな。しかし、その前に戦(いくさ)だ」
「え?」
「この世界にも、魔法使いはいる。ほとんどは“フラウレイアーズ”の足元にも及ばぬ、取るに足らない連中だが、油断は禁物だ」
そのとき、建物の陰から2人組の少女達が姿を現した。
「な、なんということを! あなた方、それでも魔法使いですか!」
金髪の年上らしい少女の方が、凍ってしまったカップルを確認し、こちらを睨み付けながら言い放ってくる。
「この世界の魔法使いだな。フフフ、たいしたことなさそうだ」
そのコゴリオの言い草にカチンときたのか、金髪の少女がビシッと指差してくる。
「言ってくれましたわね、この高音・D・グッドマン、悪い魔法使い達を懲らしめて差し上げますわ。行くわよ、メイ!」
「はい、お姉様!」
箒を持った背の低い方の少女が、元気よく返事する。臨戦態勢は万全のようだ。高音と名乗った方の少女の背後に、巨大な黒い人影が何体も出現する。
「ふぅ、影使いか。ま、とっとと片付けるとしようか、レディ達」
「まって、兄上。所詮こいつらは噛ませ犬。ワタクシがやりますわ」
シャベットの冷たい笑みが、少女2人に向けられる。
「メイプル・ネイプル・アラモード……」
メイと呼ばれた少女が、呪文を唱えだす。
「まぁ、いいだろう。あまり消耗しないよう、手早くやれ。なるべく殺すなよ。いいコレクションになりそうだ」
「フフ、言われずとも」
そう言って前に歩を進めたシャベットに、影人形達が一斉に飛び掛ってくる。
「たわいもない」
周りの空気が一気に冷え込んだ。すべての影が冷気に包まれ、凍っていく。
「なっ!」
驚愕に目を見開く高音。
「紫炎の捕らえ手!」
メイが拘束魔法を打ち出す。円筒状の火柱がシャベットに向かってくる。
「へぇ、炎ねぇ」
シャベットは、あっという間に炎に包まれる。
「やった!」
メイが歓喜の声を上げる。しかし……
バフッ!
「え!?」
炎の渦はあっという間に掻き消えた。
「フフ、バリアで防ぐまでもないわね。その程度の炎で、ワタクシをどうにかしようと?」



「今日はクリスマスイヴだね、彩音ちゃん」
「そうですね、優愛お姉ちゃん」
佐々木優愛とその妹の彩音が、2人で街中を歩き回っている。パトロールである。麻帆良学園女子中等部の近衛学園長に依頼され、こうして浮かれたお祭り騒ぎ一色の街を巡回しているのである。
やはり、こういった浮かれた人々の好きに付け込み、悪事を働く輩は必ずといってもいいほどいるものだ。
「今年も平和で終わるといいんだけどねぇ」
「そうもいかないのでしょうね」
そのとき2人は、魔法の気配を察知する。2人は顔を見合わせる
「……やっぱり何か起きるんだねぇ」
「そういうお話ですから」
2人は駆け出した。



「お姉様ぁー!!」
「メイ、逃げ―――」
影をすべて氷漬けにされ、丸裸になってしまった高音は、カップルと同じように氷の中に捕らえられてしまった。
「さぁて、後はアナタだけね」
不敵な笑みを漏らしながら、呆然とする佐倉愛衣ににじり寄っていくシャベット。
「い、いやぁ……」
得意の炎の矢も、無詠唱魔法も、まったくこの少女には通用しない。すべて冷気でかき消されるか、ひどいときはノーガードにもかかわらず、ダメージを与えられない。
「あなたはどんなに美しい芸術品になるのかしら。楽しみですわぁ。そこのお姉さんと一緒に、ハダカで氷漬けにしてあげちゃいましょうか。ハダカで抱き合う少女達の氷漬け。フフフ、エロチックですわね♪」
「い、いやぁ……」
後退する愛衣だが、突然足元にできた氷の塊につまずき、尻餅をついてしまう。
「うひゃああああ!?」



「!? お姉ちゃん!」
「急ごう、彩音!」



夕方。
冬至を越えたばかりの、短い日照時間が終わろうとしている。街はますますクリスマスムードが高まっている。クリスマスを楽しむ人々や、ここぞとばかりに商売に精を出す人々で賑わっている。
しかし、その一方で、迷走する者達がいた。
麻帆良学園都市に住まう、魔法先生や生徒らである。
「ダメです。こちらでも生徒が大勢やられてしまいました」
「こっちもです。みんなカチンコチンになって……」
「くぅ、いったい何者の仕業なんだ」
「すでに一般人にまで被害が及んでいます。もはや、非常事態です!」
彼らは混乱の中にあった。学園都市のいたるところで、氷漬け事件が相次いでいる。これまでに、魔法関係者、一般人合わせて80人以上の被害者が出ている。
「うわああああああ!?!?」
「!?」
魔法関係の教師や生徒らがその悲鳴に駆けつけてみると、そこには真っ白な狼達がたくさん群がっていた。真っ白、そう、文字通り真っ白。まるで雪像のような狼。
「雪でできた狼。ゴーレムの一種か!?」
「ならば、遠慮なしに叩けるな」
魔法教師らが得意の魔法で応戦していく。狼の1匹が粉々に砕ける。
「よし。むっ!?」
粉々の狼の破片が、その教師の体を包み込んでいく。
「しまったぁ!?」
数秒後、彼は氷の中の彫刻と化した。
「う、うわあああああああ!?」
他の魔法教師や生徒が、狼達の口から発せられた吹雪の餌食となった。
「な、なんて奴らだ」
「焦るな。術者がどこかにいるはず。そいつを仕留めれば……」
「危ない!」
スイカほどの大きさもある雪球が、雪崩のごとく辺りに降り注いだ。
「ぐああああああああ!?」



「ありゃりゃりゃ~。大惨事だな~、これ」
世界樹の上から街の惨状を見物する人影が1つ。プラチナブロンドの髪を持つ、少女である。その手には箒が。
「おもしろそうだし、もうちょっと様子を見てようっと。芽美ちゃんの依頼をこなすのは、その後でもいいよね♪」



「う~ん、まき絵ちゃん、遅いな~」
待ち合わせ時間になってもやってこないまき絵に、ジャスティスは心配になってくる。
「途中で事故に遭ってないかな? 変な人に絡まれていないかな?」
いてもたってもいられず、さっきから彼女の携帯電話に何度もかけているのだが、まったく繋がらない。
「はぁ、どうしよう。下手に動いて行き違いになっても困るし。うーん……え?」
悩んでいると、そこで意外な人物が現れた。佐々木彩音だ。ジャスティスの親戚の女の子。しかし、なんと傷だらけではないか。体中ボロボロで、警察官が見たら呼び止められそうだ。
「ちょっと、彩音ちゃん、大丈夫!?」
「あ、ジャスティスさん。お、お姉ちゃんが……」
「優愛ちゃんに何かあったの?」
「それが……ハッ!」
一瞬の出来事。周りにいた人々がどんどんと氷漬けになっていく。
「うわ、何コレ!?」
「ジャスティスさん、全力で逃げますよ!」
「わっ、待って!」



1時間後。
「フフ、これでこの街の3割は、雪と氷の中だわ」
シャベットが不敵にほくそ笑む。
《うむ。お前のペットの狼どもがよくやってくれている。こちらも大方片付いた。この街の制圧まであと一息だ》
「楽しい聖夜になりそうですわね、兄上」
《……美しい傑作でも見つけたか?》
「はい。このピンク色の髪のオンナノコ。胸はペッタンコだけど、この肢体はスラリと伸びてカワイイの。確かまき絵とか呼ばれていたけど」
その氷の中に閉じ込められた少女を見て、満足そうに妖艶な笑みをこぼす。その背後には3人の少女が、驚きや恐怖の表情を浮かべたまま固まっている。
「ウフフ、あの優愛とか呼ばれていた娘とハダカで抱き合わせて凍らせれば、極上のコレクションになりますわぁ~♪」
《ハッ、お前も物好きだな》
「はい。ワタクシはカワイイオンナノコを凍らせていじるのが趣味ですから♪」
シャベットはそう言うと、ピンクの髪の少女―――佐々木まき絵を捕らえている氷を、小さな艶かしい舌で舐め回す。
「ま、男に興味がないわけじゃないけど、あなたはタイプじゃないわ」
「ぐっ」
魔法教師の1人、タカミチが氷の中に囚われつつある。迂闊であった。ある見知った生徒(明日菜である)を庇おうとしたのだが、なんとその生徒が敵の雪人形だったのだ。その生徒を助けようと手を伸ばした瞬間、感じた冷たさと同時にその姿が粉々になり、この状況へと追い込まれてしまったのだ。
「おやすみなさい。さて……」



《そちらはどうです?》
「ああ、こっちもあらかた片付いた。少しばかり苦戦する相手が現れたがな」
先ほどから空からたくさんの雪が降ってきている。天は兄妹に味方しているかのようだった。
《あら、兄上が苦戦? どんなお相手だったのです?》
「ダークエヴァンジェルだっけ。吸血鬼を名乗る女だ。従者の機械人形と一緒に攻撃してきやがった。氷漬けにしようとしても防ぎやがったから、どちらも“氷化”させてやった」
そう言って、長い金髪の少女―――エヴァンジェリンと、その従者のロボット―――茶々丸を見下ろす。2人とも不自然な格好で硬直していた。
氷化―――平たく言えば、石化の氷版だ。コゴリオのやり方は、敵の体に流れる体液を氷結させ、そのまま凍らせてしまうというもの。氷で閉じ込めるだけと違い、相手を凍死させてしまう方法だ。
「もっとも、コイツ不死身みたいだから、まだ生きている。だが、当分は動けまい。何せ、この世界とは術式がまるで違うのだからな。ロボの方は、固めた後にバラバラにしといたから、戦闘どころか行動も不能だ」
《そう。お疲れ様。そろそろ合流しましょうか》
「そうだな。だが、その前に……」
ガッ!
コゴリオを狙った銃弾は、冷気で空間に固定されてしまった。反対にコゴリオは、銃弾が飛んできた方角……ではなく、あさっての方向に、冷気の塊を放つ。
「チッ!」
女の声がした。直後その建物の壁は、あっという間に凍結してしまった。
「跳弾を利用したか。考えたものだ。しかし、この俺から姿を隠しても無駄だ。色黒のスナイパーさんよ。それと……」
コゴリオの手に氷の粒が集まっていき、氷の長剣が現れる。
「細目の忍者さん!」
「ぬうっ!」
奇襲をかけてきた女忍者―――長瀬楓の巨大手裏剣を弾き飛ばす。
「はあっ!」
分身した楓は、一斉にコゴリオに飛びかかっていく。
「運のツキだな。……アイスレイジ」
空気中の水蒸気があっという間に氷結していく。宙にあった楓の分身達が次々と貫かれていく。
「うぐっ!」
本物の彼女の体をも掠めたようだ。肩から血が流れ落ちる。
「無駄だよ。この世界の能力者達では、我々には勝てん。理(ことわり)が違うのだから、当然といえば当然だがな」
「お主達の目的は何でござるか?」
楓の詰問にもどこ吹く風のコゴリオ。
「娯楽だよ。なに、ちょっとした余興さ。しばらくこの世界で過ごそうと思ってね。この学園都市で遊ぶことにしたのさ」
「ぬうっ、不覚……」
楓の足が、分厚い氷に侵されていく。まったく脚が動かせない。どんどんと氷は上半身へと上昇していく。
「安心しろ。しばらくの間、眠るだけだ。下手な真似さえしなければ、また日の目を見ることもできよう」
ダァン!
1発の銃声が聞こえた。コゴリオのいる場所から5メートル程も離れた場所に、着弾した。
「何!?」
狙撃者―――龍宮真名が驚愕の声を上げる。降雪で視界が悪いとはいえ、まさか射撃の名手の自分が、止まった的を外すなんて。
「くっ、まさか、このパウダースノー……光の屈折か!?」
「よく気づいたな、スナイパーさん。無数の氷の粒“スターダスト”をこの辺りの空間に撒いた。お前は目測を誤った。射撃手では、この俺には勝てんよ」
ニヤリと笑ってみせる。
「お前のペットを借りるぞ」
《どうぞ良しなに、兄上》
念話で妹に了承を得ると、コゴリオは指笛を吹く。辺りに群れていた氷の狼達が集合してきた。それは1か所に集まっていき、その氷の塊が次第に巨大化していく。それは、体長10メートルはあろうかという大きな氷のドラゴン。
「くっ!」
真名は手持ちの銃をこれでもかと乱射していく。ドラゴンにどんどんと穴が開いていく。
「足元が疎かになっているぞ」
「しまった!」
気づくと、真名の腰辺りまでが、すでに氷に包まれてしまっていた。
「龍宮殿! うぐ……」
楓はもはや頭部を残すのみ。
「おやすみ、レディ達。俺のコレクションに、加えてやるとしよう」



「状況は最悪です。もうすでに、被害者は千人以上に上っているようです」
「そんな……。まき絵ちゃん……!」
いてもたってもおられず、ジャスティスは外へ飛び出そうとする。
「ダメです、今出て行ったら、奴らの思うつぼです」
彩音が制止する。
ここは図書館島。学園都市でほぼ唯一無事な場所である。
「でも、もしまき絵ちゃんがやられていたらと思うと……」
「私だって、お姉ちゃんのことが心配です。でも、今は耐えて」
「こんなところで遊んでいていいのかな~」
「なっ!?」
2人がその声に驚いて振り向くと、そこには1体の小さな雪だるまが。
「彩音さんとジャスティスさんだね。君達の大事な人達を預かっているよ。助けたかったら、大きな木の下に来るように。それじゃあね」
雪だるまはそう言うと、ただの雪の塊になってしまった。暖房を炊いているため、徐々に溶けていく。
「行こう、彩音ちゃん。僕達は守るべき大事な人がいるんだ」
Tracked from 鬼嫁日記はここから at 2006-12-27 12:47
タイトル : 鬼嫁日記はここから
鬼嫁日記及び鬼嫁について考えて見たサイトです。 自分もカズマ(ゴリ)or早苗(観月ありさ)に当てはまる ところがあるとか、周りにいるっているよって人、 見てください。 ... more
Tracked from 美少女人形舘 at 2007-01-04 10:34
タイトル : 美少女フィギュア専門サイト
美少女フィギュア、フィギュアケース、アニメDVD、などの紹介です。... more
Commented by RAT at 2006-12-24 20:03 x
久しぶりです~♪
なかなか来れなくてすいません~。

あ、これは、ジャスティスさんに送る小説ですね。
読ませていただきました。

すげぇ~。
この小説なら、ジャスティスさん、絶対喜びますね。
デートしたら、必ず最後は・・・・・・アレですね。(オイオイ!!?
あ、やっぱ、彩音と優愛登場ですね。前回の小説でもそうでしたね。

氷漬けにされたりと、すごいことになりましたね・・・・・・。(ぉ
魔法使いって本当にすごいな・・・・・・。(ぉ

最後、ジャスティスさんへのプレゼントはまき絵!!!?
えっちぃですね・・・・・。(ぉ

本当によかったです~♪
少しえっちぃところもあってよかったと思います。
Commented by konosetu at 2006-12-25 10:25
>RATさん
コメントありがとうございます~♪
楽しんでいただけたでしょうか?
またここに覗きに来て下さいね。待ってますw
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by konosetu | 2006-12-23 23:30 | 自作小説 | Trackback(2) | Comments(2)

はちみつ色の午後が過ぎてく はちみつ色の午後は何味?


by konosetu