授産施設見学

授産施設まで見学に行ってきました。
以下は、感想レポートです。



授産施設ワラビーズを見学して、行く前に想像していたものと、そこで実際に見聞きしたものとの違いはいろいろな点でありました。
最初は「施設」と名のつくものなので、何か特殊な環境が広がっているものなのかとイメージして身構えていましたが、実際にはいたって普通のアパートの一室でした。「施設」という重厚なイメージの言葉を使うわりには、第一印象からアットホームで温かい雰囲気で、スタッフの方も、メンバーの方もフレンドリーな関係だと感じました。話ベタな私にとっても初対面のわりに非常に話しかけやすかったです。
ワラビーズでは、メンバーの方々は基本的に自由にやってきて、思い思いに雑談したり、ゲームをしたりして過ごすといった流れのようです。自由度が高いというのは、来やすくする大切な要素のようです。私もメンバーの方のゲーム遊びにつきあったり、一緒に将棋を指したりしました。
イベントやサークル活動も活発で、料理教室を開いたり、書道をしたり、水泳に出かけたり、ギターやピアノなどの楽器演奏会をよその施設でやったりもしているようです。また、定期的に催されるソフトボール大会や運動会にも参加しているとのこと。この日は毎週土曜日のミーティングの様子も拝見させていただきました。
仕事の訓練として、ハートビーンズとしてのコーヒーの焙煎・カレーの調合の仕事、そして喫茶店Ayo2(アヨアヨ)の店番をする方もいらっしゃいます。Ayo2はどこにでもありそうな喫茶店。最初に出していただいたレモン汁のお水に心配りを感じました。お昼はそこで自家製のカレーライスやコーヒーをいただきました。カレーは聞いていた通り素晴らしく、家族への土産としてカレーパンやクッキーを買って帰りました。カレーもコーヒーも設立当初はまだなかったそうです。メンバーの方々の様々な試行錯誤の繰り返しを経て、今に至るとのことです。本格的な試みの数々に、ここは社会の縮図のようなものなのだと実感しました。
何人かのメンバーさんに、どうしてここに足を運ぶのかを伺いました。ある方は、ここくらいしか来る場所がないからと仰いました。別の方は、近所の人の偏見の目を避けるため、避難所的に利用していると仰いました。中には1時間半かけて通っていらっしゃる方もいました。メンバーの方々にとって、ここは唯一の憩いの場なのかもしれません。
他に印象的だったのは、スタッフの方々のお話で、国からの公認を得たり、補助金を受け取ったりするために法人化しなければならず、これにより事務作業が増えたり、土地が狭くなったりと、メリットが少ないわりに苦労がかなり増えてしまったようです。それから、スタッフの少なさ、障害者自立支援法の影響で利用者の負担が増えてしまうことなども懸念されていました。
このように、これまで伝え聞くだけだった話を現場での生の声を聴くことができました。メンバーさんたちは様々な悩みを抱えてここにいらっしゃっています。しかしだからといって、初対面の私たちが来ても、特に警戒されたり怖がられたりすることなく、逆にテンションを上げて歓迎してくださったように思います。だからこそ他人から誤解や偏見を受けやすいのかもしれません。また、スタッフの方によると、すべての現場がこのようなものなのだと思い込まないことも大切だとのこと。ワラビーズにはここなりのやり方や特色があって、他の現場ではルールも雰囲気もその場所によって異なるとのこと。やはり、福祉の現状やそれぞれの現場を知るには百聞は一見にしかず。実際にそれぞれの場所のメンバーさんと接するのが一番という話は本当のようです。いろいろな事を感じた貴重な見学実習でした。
[PR]

by konosetu | 2007-05-12 23:22 | 話題なの~♪(^▽^) | Comments(2)

Commented by ポキール星人w at 2007-05-14 01:00 x
障害者と言われている方々は、一般的には「社会不適合」の烙印を押されてしまっています。
しかし、特異に思われる表面的な部分を無視して接する事が出来れば、彼らの多才ぶり、繊細さなど、溢れんばかりの才能に眩しさを覚える事も少なくありません。

良い体験が出来たと思います。
先入観というフィルターを通して観ていたものと、実際に触れ合ってみた感触のギャップに驚きを覚えられたのではないでしょうか。

感じ入るものが強く伝わって来る日記です。
「百聞は一見に如かず」仰る通りだと思います。
Commented by konosetu at 2007-05-15 00:41
>ポキール星人さん
コメント、ありがとうございます。
課題のレポートなんですよ、実はw
こうやって評価をいただくと、ちょっと自信に繋がります。