いけやんのお部屋なの~♪(^▽^)


はちみつ色の午後が過ぎてく はちみつ色の午後は何味?
by konosetu
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虹色の奇跡 第18回「人魚のお友達」

「はぁはぁ…不覚…ゆ、油断した…。」
深手を負ったネプチューンはある水浸しの一室で体を休めていた。
しばらくして彼女は眠りに落ちた。
水に身を任せ、ユラユラ浮いている。
そこへアジトに潜入したこのかと刹那がやって来た。
ジャブジャブ…
「あ、この人…いや人魚かえ?」
「しっ、このちゃん。…敵のようです。怪我をしているみたいですし、今ならトドメを…。」
「あかんえ。いくら敵さんでも怪我して寝ている相手を襲うなんて卑怯やえ。」
「うう…確かに…しかし…」
「ウチが治したろうかえ…」
「ええ!そ、そんなこと…ってこのちゃん!?」
このかはネプチューンの傷を治してしまった。



そのころパートナーたちを壊され、怒りが頂点に達したエヴァの傷はもう完璧に直っていた。
「あらあら吸血鬼さん、たかがバトルに邪魔くさい、へなちょこロボと、ダメダメ人形なんかいらなかったんじゃなくて?」
「ダメダメ人形と…へなちょこロボ…だと?」
エヴァの怒りだけで地下3階はほぼ浸水状態だった。
「な・な・な・うふ・なんて魔力なの!!??」
コメットが一歩退いた。
「リ・ラクラ・ラックライラック…黒帝國の大氷河…」
ものすごい魔力が地下6階までも浸水状態に…



暖かい力に包まれてネプチューンは目を覚ました。すぐ目の前に優しい表情をしたこのかの顔があった。
「なっ…お、お前たち…。」
「よかった…気ぃついたえ。」
ネプチューンは後ずさりながらこのかと刹那をにらみつけた。
「貴様ら…ネギ・スプリングフィールドや神楽坂明日菜たちの仲間か!?」
刹那が答えに窮しているとこのかが言った。
「…そうやえ。ええんよ。ウチが助けたかったんや。助けられたんやったらそれでええんや。」
ネプチューンは赤くなりながらおずおずと言った。
「…礼は言う…しかし、次にあったときは…倒す!」
そう言うと姿を消した。このかと刹那はそのまま佇んでいた。



「ど、どうしたというのだ。この胸の高鳴りは…?ま、まさか…」
ネプチューンは浮かんだ考えを顔を振って否定しようとした。
が、しかしすぐにこのかの優しい笑顔が浮かんできてしまう。
なんということだ。
マスター以外の人物に好意を寄せてしまうなんて。
ネプチューンは水晶を取り出し、このかと刹那の様子を覗いた。2人はちょうどさっきいた場所とは別の水浸しの部屋に入るところだった。
そのときだった!
階上で戦っているエヴァのパワーの影響で、部屋が崩壊し始めた。
水が一気に部屋を満たす。
2人が入ったその部屋はすぐに全方向が封鎖されてしまい、水で満たされ始めた。
「危ない!!」
ネプチューンはこのかたちのもとへ駆けつけた。
「せっちゃん、せっちゃーん!」
「このちゃん…くそ、もう空気のスペースがない。出口はないし、壁を壊すこともできない。どうすれば。」
「捕まって!」
「人魚さん!?」
ネプチューンはこのかを抱えるとゲートを出現させ、部屋を脱出した。刹那も後に続く。



「た、助かったえ。」
「ああ…かたじけない。」
このかと刹那に礼を言われた。ネプチューンは恥ずかしそうに顔をそらした。」
「ふん…さっきの借りを返したまでだ。礼を言われる筋合いは無い。」
しかし、このかはネプチューンに抱きついてきた。驚きのあまり真っ赤になるネプチューン。
「な、ななな…何を!?」
「そんなこと言わんといて。ウチ人魚のお友達は初めてやえ。うれしいわ~。」
ぽかんとするネプチューン。刹那も開いた口が塞がらない。
「ば、バアな。私たちは敵同士。馴れ合うつもりなど…」
「ちがうえ。人魚さんは敵なんかじゃないえ。ほんまは優しいんや。さっき助けてくれたときそれがよう分かった。」
「………」
「なあ、人魚さん。名前なんていうん?」
「ネプチューン…いえセリアといいます。」
ネプチューンは自分の本名を名乗った。
自分をセリアと呼ぶ者はすでにこの世には存在しなかった。数人を除いて…
彼女はこのかのことが好きになっていた。
そのため自分でも無意識のうちにそう名乗っていた。
「そうか、セリアかえ。あはは、“せっちゃん”やな。」
「このちゃん…(汗)」
トホホな刹那。
「せや、セリアもウチのことこのちゃんって呼んでもええで。あ、ややこいからセリアって呼ぶわな。」
セリアははにかみながらこのかを呼んだ。
「え…そ、それじゃ…こ、このちゃん。」
「ん~ええなええな♪そういやセリアはほんまに美人さんやえ。スタイルも抜群やし、うらやましいわ~。」
楽しそうなこのか。ますます照れるセリア。
仮にも敵陣のど真ん中だというのにのんきなものである。
セリアはうれしかった。
長い間こうして人に優しくされたことはなかった。
最初の頃はマスターであるサンも優しかった。
ところが、しだいにウラヌスやマーキュリーばかりをひいきするようになっていった。
彼女はとても不満だった。
なので、ウラヌスがサンを裏切ったときは激しくウラヌスに嫉妬した。
しかし、今こうしてこのかの笑顔を見ていると、これまで抱いていた嫌な思いがすべて吹き飛んだように感じた。
「そうだ、お2人にあの祭壇を見てもらいましょう。案内します。水神の祭壇に。」
「水神の祭壇?」
「ええ、ここ水の神殿の最大のスポットに。」
このかと刹那はセリアの案内でその祭壇へと向かった。
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# by konosetu | 2001-01-01 00:18 | 自作小説 | Comments(0)

虹色の奇跡 第17回「癒しの力」

「う、う~ん…」
このかは目を覚ました。そこはプルートに襲われるまでいた医務室であった。
「目がさめたでござるな。」
「ほえ?楓かえ?」
「うむ。お主らが倒れていたのでここまで運んだでござるよ。」
「ほか。ありがとな。あっ、せっちゃんは!?」
「それがでござる…」
このかの怪我は大事には至らなかった。
しかし、刹那の後遺症は深刻であった。
いまだ体中に嫌悪感と激痛が走る。
刹那はベッドで眠ったままうなされ続けていた。
プルートはいなくなったが、その悪夢の呪いの効果は今でも根強く残っており、刹那を苦しめ続けていた。
「あ…あ…あ…やめてくれ…ぐ…あ…体を触…るな…舐めまわ…すな…ああ…そこだけ…は…そこ…だけは…頼む…や、やめ、やめて…あ…あ…ああああああ…」
「せっちゃん、しっかりしてや。」
このかは悪夢を見せられ苦しみあえいでいる刹那の手をギュッと両手で握り締めた。
このかはまだ魔法を自在に使えるようにはなっていないため、彼女には治療の仕様がなかった。
それに仮に出来たとしても精神のダメージを回復できたかどうか…。
「それではこの薬を飲ませるとよいでござるよ。」
「あや?なんやそれ?」
「拙者が調合した特効薬でござる。これで刹那殿も助かるであろう。さっき拙者が飲ませようとしたのでござるがうまくいかず…」
「…分かった。飲ませてみるえ。」
このかはベッドから起き上がると、薬を受け取ってうなされ続けている刹那の元へ。
「せっちゃん、これ飲んでや。」
このかは薬を刹那の口へ流し込んだ。
ところが…
「ぐふっ…ゲホッゲホッ…」
もはや刹那には薬を飲む力さえ残っていなかった。
「さっきもこうなってしまったのでござるよ。お主ならうまくいくと思ったのでござるが…」
「せっちゃん…今までウチはせっちゃんに守られてばかりやった。ウチは絶対にせっちゃんを助けたるえ。」
このかは意を決して残った薬を自分の口に含んだ。うっかり少し飲んでしまったが。
そして…
「んんっ………」
このかは口移しで刹那に薬を飲ませた。
そして、刹那がきっちりと薬を飲むまで口付けをやめなかった。
コクン…ゴクン…
楓はぽかんとしていた。
………刹那が目覚めた。
するとすぐ目の前にこのかの顔が。
ニッコリと笑うこのか。
刹那の顔に赤みがさした。
プルートの呪縛が完全に解けたためでもあるが、このかの笑顔に見とれてしまったというのもある。
そして、刹那の体中にあった刀傷までが治っていった。
「で、では拙者はこれで。先に敵のアジトへ行っているでござるよ。」
この場にいづらくなった楓は逃げるように外の方へ。
「うん。分かったえ。」
楓は去っていった。
このかと刹那はしばらく無言で見つめ合っていたが、刹那がその沈黙を破った。
「このちゃん…すみません、私があなたをお守りしなければならないはずがその結局あなたに助けられて…あ…」
このかは無言で刹那を強く抱きしめた。そして刹那に優しく話しかける。
「そんなんええて…せっちゃんが助かってくれたんやからそれでええんよ。」
2人はもう少し休んでから、敵のアジトを目指した。



医務室の屋根の上で楓の変装を解いた女性Kが刹那の回復を確認してほくそ笑んだ。
彼女の年のころは約20歳といったところか。
ちょっと趣向を凝らした服装をしている。
あの図書館司書…いや看護師であった。
ところで刹那自身はまだ気づいていなかったが、実は刹那の体調は回復するどころか、能力が以前よりずっと増していた。
「フフフ…どうやら遺跡の力のおかげでパワーアップに成功したようですね。お兄ちゃんが調合し、効果を増した遺跡の聖水の効力は本物でした。まさか口移しなんてするとは思いませんでしたが。それでは次の仕事に移りましょうか…。」
「ミャア。」
彼女は1匹の黒猫と共にいずこかへと去っていった。



「桜子ちゃん、しっかり。」
「う…ん…あれ?まきちゃん?」
「ああよかった。」
まき絵がホッとしたような表情で桜子に微笑みかけた。
今彼女たちは遺跡のそばに張られたキャンプのテント内にいた。
「桜子ちゃんが起きたよ~。これで3人とも助かったね。」
桜子がまだぼんやりする頭で周りを見渡すと、両隣に美砂と円がすうすうと寝息をたてていた。
「ああ、2人ともさっき起きたんだけれど、まだ疲れてそうだったからそのまま寝かせたの。」
と裕奈がテントに入ってきて説明した。
「それにしてもびっくりしたで。歩いとったらチアリーダーの3人が倒れているんやもんな。」
亜子も入ってきて言った。
「心配したぞ。どうしてしまったのかと思った。ほら。」
桜子に飲み水を渡しながらアキラが言った。
「あ、ありがとう。ゴクゴク…」
「いったい何があったんや?3人そろって貧血でも起こしたんか?」
亜子が訊いてきた。
「う~ん…。確か変なカメを追いかけて森に入ったら、今度はおかしな怪物に襲われたような…。」
「はあ?怪物?」
運動部4人組は顔を見合わせた。
「いや…私の勘違いだと思うんだけど…。」
「でも、変わったカメならここにいるよ。ほら。」
桜子は裕奈の指し示した方を見た。
それはアキラの頭の上。
「みゅう。」
カメは前足を挙げて桜子に挨拶した。
「あー!この子…」
「あら、あなたも起きたのね。」
まき絵たちをここに招待した女性Nが桜子に笑顔を向けた。
その人の美しさに思わず頬を赤く染め、見とれてしまう桜子。
「あ、あの…」
「ああ、この人が桜子ちゃんたちをここまで運ぶのを手伝ってくれたんだよ。」
まき絵が事情を話した。
「そうだったんですか。ありがとうございました。」
「ううん。体にも異常はないみたいだし、よかったわ。それじゃ、私は仕事があるから。」
「あ、はい。」
女性は出て行った。
「はぁ…綺麗な人…。」
桜子は思わずつぶやいていた。
「だよねー。私もあんな人になれたらなー。」
まき絵もうっとりする。
桜子が気づいた。
「あれ、なんだかさっきの人の声とまきちゃんの声って似ていない?」
「そうなんや。なんかそれで親近感が湧いてな。ついて来させてもろたっちゅうわけや。」
亜子がことのいきさつを説明した。
「何している人なの?」
「普段は高校の先生をしているらしい。今は休暇中で、婚約者の発掘作業を手伝っているということだ。」
アキラが答えた。
「へぇ~。そうなんだ。」
曇りだしていた空がわずかながら明るくなった。
それは彼女たちの今の心情を表しているようだった。
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# by konosetu | 2001-01-01 00:17 | 自作小説 | Comments(0)

虹色の奇跡 第16回「熾烈」

逃げても逃げても水が追いかけてくる。
アスナと共に走る楓は必死になって脱出口を探したが、いっこうに見つからない。
この遺跡に来たときに使った道も含め、通路が閉鎖されてしまっていた。さらにネギたちともはぐれてしまった。
また大きめの部屋に出た。
残念なことにここも水浸しだ。
「水がたまっているのは当然よ。なぜならこのエリアは私の力の源が凝縮されている場所だもの。そう、つまりここは私の家なのよ。逃げ切るなんて不可能よ。」
「あわわわわ…。だ、だめ。本当に出口なんてないみたい…。」
「ううむ…さてどうするでござるかな…。」
「死ねばいいのよ!水の刃・プルームエッジ!」
水柱をあげてよけようとする楓。
しかし攻撃が直撃してしまった。真っ二つに割れる影。
「アハハハハハハハハ!死んだな………な、なにっ変わり身の術!?」
楓たちの生死を確認しようとしたネプチューンは、丸太が忍者装束を着ているものが半分に割れているのを見つけた。
「どこだ?どこへ行った!?」
辺りを見回すネプチューン。不意に水中から声がした。
「ここでござるよ!」
ザバーン!!
ネプチューンの足元から現れた楓は、連続でネプチューンに切りつけた。
さらに間髪いれずに分身殺法で追い討ちをかける。
「ぎゃあああああ!ぐううう…おのれ…ひとまず引く!」
しぶといネプチューンは撤退した。
「ふむ、逃げられたでござるか。アスナ殿けがは?」
「私は大丈夫。あの人魚完全に逃げちゃったわね。そうだ!ネギと龍宮さんと古菲を助けないと。」
「そうでござったな。参ろうか。」



「ぎゃあああああああああ!!!!」
エヴァは昔サウザンドマスターの落とし穴にハメられた時の気分になった。
「あらら、もう少しサービスしといたほうがよかったかしら。」
「キモチワリイコトイッテンジャネーヨ!!」
後ろからチャチャゼロが大剣を振り下ろした。
「彗星チラリズム!!」
チャチャゼロは後方に倒れた、
「ゴハッ!!マスターコイツゲヒンダ…オエエエエエ…」
エヴァが半涙目で、
「ぬおおおお、キサマこの私の前で下ネタとは…。」
コメットがエヴァをなめるような態度で目を細めて言った。
「あ~ら、失礼な吸血鬼さん、これでも十分マナーに反しない戦いかたですわよん。うっふん。」
しかし茶々丸はこれに動じず、コメットにグーパンチを一発当てた。
「私の障壁の前ではあなたの攻撃はアリンコどうぜんよ。ハイヒールでもおなめ!!」
意味と趣旨がよくわからない。
「たらたら流れるロウソクをぶっちゃけちゃおうかしらねん。ああん。ムチでピシャってね♪」
エヴァはオカマの前で怒りをピークに達するのであった。
「このアホオカマぐぁぁぁ!!」
「もう怖い顔するとかわいいのが台無しよ。エヴァちゃん。そーれ!龍の牙!」
コメットの手に龍の牙で作られた大剣が現れた。本来なら神聖な雰囲気を待つおおいなる魔剣…のはずだった。
しかし、この剣にはピカピカ光るラメがちりばめられていて、カワイイネコやクマのマスコットがぶらさがっている。
「えーいや!とおっ!あちょー!えいっ!うっふん…。」
「ぐはっ!ぐあっ!どあっ!うおっ!…って最後のはなんだー!?」
エヴァはすでに傷だらけ。普通の人間ならすでに死んでいるだろう。
不死身のエヴァだからこそ生きていられるのだが、それでも多量の魔力を吸い取られ、息が上がっている。
その上気力が落ちるオカマの態度とニンニクや葱のにおい。もうふらふらだった。
「スキアリよ!ああ~ん!逆鱗!」
コメットの連続回転攻撃がエヴァにヒットしまくった。魔力が急激に衰える。
やがてエヴァを覆っていた夜の闇が消えてしまった。
「がああああ…フッフハハハハハハ!この程度か!こんなことではいつまでたっても私は倒せんぞ!」
あくまで強気な態度のエヴァ。だが内心、
「(くっ、さすがにこれはマズイぞ…。)」
「うっふ~ん。それじゃあエヴァちゃんそろそろ終わりにしましょうね。大いなるドラゴンの封印よ~ん!」
巨大な聖なる龍が出現した。
その龍が口から光の球体を発射し、エヴァを球体の中に閉じ込めてしまった。
同じく茶々丸とチャチャゼロも閉じ込められてしまった。
「うふふふふ。万事休すかしらね~ん。永久にその中で眠ってなさ~い。あはぁん♪」
エヴァは体の力が急激に抜けていくのが分かった。聖なるドラゴンの力で闇の力を完全に封じられてしまったためだ。
「(うう…すまん…ぼーや…後は…任せたぞ…)」
そう考えたエヴァは眠りについてしまった。チャチャ姉妹も機能停止状態に。
そのときコメットがヤバイことを考えついてしまった。
「あっそうだわ。吸血鬼ちゃんはともかく、ロボちゃんたちは封じておく必要なんて無いわね~。スクラップにしちゃいましょ~。」
そう言うとコメットはチャチャ姉妹の封印を解き、魔力をためてチャチャ姉妹に向けて発射した。
「そ~れ!マグマドラゴンファイアーオカマデラックスー!!」
灼熱の炎がチャチャ姉妹を包み込み…爆散した…。
ハッと目を覚ましたエヴァはその光景を見てしまった。
長年連れ添ったパートナーたちが散っていくのを…。数々の思い出が頭をよぎる。
いるのが当たり前だったパートナーたちがチリと化してしまった…。
「ああ…あ…貴様…貴様…貴様―!!」
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# by konosetu | 2001-01-01 00:16 | 自作小説 | Comments(0)

虹色の奇跡 第15回「新手出現」

ネギは先に岸へ上がったアスナの手を借りて、水から上がった。
「はぁ…はぁ…ありがとうございます、アスナさん。」
「こんなの当然よ。ん?」
今はまっていた水たまりの水がうねうねと動き始めた。
「え?え?な、なに?なんなのこれ?」
「ハッ!アスナさん、危ない!!」
槍状に変形した水が襲い掛かってきた。
ネギはアスナに飛びついてこれを何とかかわした。
「ほほう…私の攻撃をかわすとはな。」
「あ、あなたは!?」
「神楽坂明日菜をいただく。覚悟しろ!」
「え?わ、私?このかじゃなくて?」
現れた新たなる敵。



体を回復させた楓と真名、クーの3人は川縁に洞穴があるのを発見した。
その奥から邪気を感じたため、探索することにした。
中は水浸しで、腰の辺りまで水に浸かってしまう。
ジャブジャブジャブ………
「う~長い水路アルな…疲れてきたアル。」
「この洞穴の構造はかなり複雑なようでござるな。上へ行く道に地下へと続く階段…ん、階段?」
「どうやらここは人工的に作られたもののようだな。」
楓の見つけた階段を見て真名が分析した。
「あの敵の集団アルか?」
「いや。壁も階段も相当な年数を積んでいる。おそらく、何百年か前に作られた遺跡か何かだな。それをやつらはアジトとして利用しているということかな?」
楓とクーはうんうんと頷いた。
そのとき、
「この!離しなさいよ、もう!」
アスナの声が響いてきた。
3人はお互いの顔を見合わせると、声のするほうへ駆け出して行った。



「極限の水圧ハイドロプレッシャー!!」
「魔法の射手連弾・風の29矢!!」
「水の槍・ウォーティーランサー!!」
「魔法の射手連弾・雷の29矢!!」
「死の波・デッドウェーブ!!」
「風花・武装解除!!」
ズガガガガガガガーン!!
ネギは吹き飛ばされてしまった。
魔力も戦闘力も相手のほうが何枚も上手だった。
アスナは水でできた縄で縛られて身動きが取れなくなっていた。
エヴァたちと共に遺跡へ突入したネギとアスナであったが、トラップのせいではぐれてしまった。
今、エヴァは階上にいる別の敵と戦っていて、ネギを助けられない。
「フフフ…ハハハ!!サウザンド・マスターの子供だと聞いたからどれほどのものかと思いきや。たかがしれているようだな。私はまだ半分の力も使っていないぞ。」
ネギの相手はネプチューン。
最強の魔力を持つ人魚の1人である。
ネギは劣勢を強いられていた。
「うう…ぼくじゃ勝てないのか…?」
「フッ、魔力の無駄だ。トリトン、お前がトドメをさせろ。」
「グオオオオオオ!!」
巨大な水龍トリトンがネギをひと飲みにしようとしたそのとき、
ズドーン!
大きな銃声の乾いた音が響いた。
「グギャアアアアアアア!!」
トリトンは断末魔を上げ、衛星のカードとなった。
カードは現れた真名の手中に収まった。
「長瀬さん!龍宮さん!古菲さん!助けに来てくれたんですね!!」
「待たせたでござるなネギ坊主。もう大丈夫でござるよ。」
「バカレッド、大丈夫アルか?」
「だれがバカレッドよ!」
「安心するでござる。今助けるでござるから。」
「ふん…人魚か。おい、痛い目に合いたくなければ投降するんだな。」
銃を構えた真名の降伏勧告をネプチューンは鼻で笑った。
「だれが投降するって?バカにすんじゃないわよ。あんたたち程度に高等魔法はもったいない気もするけど、実力差をはっきりさせましょう!英雄たちの大船!」
宙に巨大な船が現れ、砲撃の嵐が!
「うひゃああああ!逃げるでアル~」
「まだまだ!海の墓場・オーシャングレイヴ!」
「くっ!しまった!」
攻撃の嵐をかわしきれなかったネギと古菲と真名は吹き飛ばされた。拘束を解かれたアスナと楓は退却を余儀なくされた。



「はあイン。ようこそ、うっふ~ん。」
「…………」
さすがのエヴァの目も点になった。
「私はコメットで~す!ドラゴン族の血をひいてま~す。これでも太陽系ガーディアンズ最強の戦士で~す!うっふ~ん。」
「あのな…なんでよりによって、誇り高きドラゴン族の戦士がオカマなんだ?」
…こいつだけは惑星の名を持つプラネットウォーリアとは違うので、女ではなかった。
「あら~いいじゃない。吸血鬼さ~ん!何かのロボットのお話に“赤○彗星”って強い人が出てきたじゃな~い。」
「アホらし…とっとと終わらせるぞ。茶々丸、チャチャゼロ。」
「あらん。そうはいかなくってよん。それ~竜の息吹!」
エヴァは余裕の態度で障壁を張った。ところが。
「な、なんだ、これは!!ニンニクとネギの香り!?」
「あらん、別に餃子を食べたんじゃないわよ。あなたをいじめたくて…。うふん。」
「オエエエエエ…いろんな意味で気持ち悪い…。やば…初めてやばいかも…。」
「いくわよ!オカマフラーッシュ!」
「うぎゃあああああー!!」
「ウッフン♪まだまだいっくわよー!コメットパーンチ!!」
「でえええええええ!?」
エヴァ、思わぬ大苦戦!
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# by konosetu | 2001-01-01 00:15 | 自作小説 | Comments(0)

虹色の奇跡 第14回「哀しき儚き恋」

ウラヌスとマーキュリーの激突は続く。
「ふん…マーキュリー…またの名を“雪の女王”か。雪女の遺伝子を持つ女。“このちゃん”よう。」
「ホホホ…女王とは名ばかり。なぜだか分かるわよね?ハルピュイア(鳥型モンスター)と人間のハーフ。“せっちゃん”」
そう…ウラヌスの本名はセイラ、つまり“せっちゃん”。
マーキュリーの本名はこのゆき、つまり“このちゃん”。
2人は幼馴染だった。
本当に幼い頃からの腐れ縁。
だから、2人の付き合いが始まってから十数年という年月が経過していた。
その関係はまったく良好とは程遠いものだった。
いつも激しくぶつかり合い、いがみあい、非難し合い、欺き合い、憎み合って生きてきた。仲がよかった時期などわずかも無かった。
「さあ、ここからが本当の戦いだ!」
「フフフ…マスターを裏切った報いを受けよ。そして長年の恨み今ここで晴らさん!!」
彼女らは相手を蹴落とすことに至上の喜びを感じ、相手を出し抜くことに何よりもの快感を覚えた。
相手の痛みなどこれっぽちも考えたことはないし、考えも及ばなかった。
また最強の戦士はそうでなくてはならない、そう教え込まれてきたのでなおさらだった。
「永遠の氷河!」
「漆黒の螺旋城!」
名前こそあの2人――刹那とこのか――と同じであるが、この2人とは雲泥の差であった。
「凍死の猛吹雪!」
「漆黒の炎!」
せめてアスナとあやかの関係のようだったらまだ救いはあったのだが。
しかし、この2人は100%相手に好意のかけらさえ抱いたことはない。
ずっとそうだったし、これからもそうであるに違いない。
たとえ死んだとしても。
「雪男の大牙!!」
「アゼレースク!闇の騎士たちよ、行け!!」
同じマスターに仕えるようになってからも、いがみ合いは続いた。
アスナ・あやかやこのか・刹那たちが、この2人の終わらせたくとも終わらせることのかなわない悲しい関係を知ったらどう思うだろうか。
「これで最期だ!氷の棘鎧!!」
ウラヌスはこの攻撃をよけることも防ぐこともできなかった。
直撃…緑の血がほとばしる。
「ウラヌスゥー!?」
まだ身動きの出来ない小太郎が絶叫した。
「ぐあっ…フ…フフフ…」
それでもウラヌスは立ち上がる。
彼女は生まれて初めて知ったのだ。
人を愛するということを。
愛する人のためにつくす素晴らしさというものを。
いつしか“アイツ”が言っていたのはこのことだったんだ…

「ちくしょう、もう血が足りない…」
魔法の打ち合いとなったウラヌスとマーキュリー。
マーキュリーの「氷の棘鎧」をまともに喰らって5分間血を流し続けた結果だ。
「あなたは昔から嫌いでしたの。幼稚園からの腐れ縁…お前ははいつもわらわよりも上を行っていた、ルックスも璧…」
マーキュリーは昔を語りだした。
「ゴホッ…そんな話はするな…」
ウラヌスが倒れたまま血を吐きながら言った。
「ほほほ、あなたは自分の最も大切な人を守れなかった。人からも化け物と蹴落とされ、何とも惨めでしたわ。」
ウラヌスは血がざわめくように吐き捨てた。
「殺すぞ…」
マーキュリーはウラヌスを奈落の底に突き落とすようなことをつぶやいた。
「このバケモノが…あなたマスター以外の方を好きになるなんて、神をうらぎったようなもの。ハルピュイアのハーフと犬っころなんて結ばれないのよ。」
「じゃあ殺してやるわよ。」
ウラヌスは小太郎の方へむいて唱えた。
「ヘル・ダークネス・エンドレス…命を奪う悪霊…」
と唱えた瞬間、自分の胸に技を突き刺した。
「これで私は自動的にカードになる。お前も道連れだよ!!」
ウラヌスは隙をつき、マーキュリーのカードを心臓から奪い取った。
「ぐ、ぐあっ!ウラヌス…あなた…なんて…卑怯な…ことを…あああ…」
マーキュリーは“Mercury”のカードを残して消え去った。
「人種なんて…関係…ないのよ。ぐうっ…さ、さようなら…犬上…小太郎…愛しているわ…」
ウラヌスも小太郎の頬にキスをして彼を抱き締めた。
彼女は最後にこんなことを考えていた。
「(紅子よぅ…お前の言っていたこと…人を好きになることの大切さ…やっと分かったぜ…もう一度会いたかったなぁ…でもまぁ、ありがとな…。)」
体がスーと透けていく。そして“Uranus”のカードを残して消えていった。
小太郎は飛んできたウラヌスのカードを手に取った。
「天王星…ウラヌス…」
倒れたままカードをギュッと握り締めるのであった。
小太郎の悲しみとは対称的に、周りの空気は元の穏やかな暖かさを取り戻していった。

最後の最後に小太郎とウラヌスは両想いに…。しかしもう遅すぎた…。
「なんでや…なんでもう逝ってしもたんや…なんで…なんで…どうしてやー!」
小太郎は…泣いていた。今までにないほどに。
そのときだった。
「泣かないでほしい…。」
“Uranus”のカードが光り、小太郎に語りかける。
「ウラヌス…いや本名はセイラとかいったな。」
「すごくうれしかった…。私を愛してくれて…。私もあなたのことが本当に…。ほんのひと時だったけどあなたといてとっても楽しかったわ。」
「セイラ…」
「私を好きになってくれたのなら、私のことを忘れないでほしい。そうすれば私は、いつまでもあなたの中で生き続けることができるから。」
小太郎は涙をぬぐい、強くうなずいた。
「ああ、一生忘れん。絶対に…絶対に…。」
カードの輝きが消えていく。
「ありがとう小太郎。さようなら。」
「セイラー!」
小太郎には言いたいことが山ほどあった。彼女のことをもっと知りたかった。もっと語り合い恋人らしいこともしたかった。しかし、それはもうかなうことはない。小太郎は一言だけ伝える事にした。
「おれを助けてくれて…それからおれを好きになってくれてありがとな…。」
ウイングデビルの黒い羽が1つ落ちてきた。
そして3枚の惑星カード。
小太郎はそれらを大事にふところへしまった。
そのとき、小太郎の背にセイラの黒き翼が。
「セイラ、おれらはずっといっしょやで…。ずうっと…永遠にな。お前を自由にしたる。それからアースもな。敵の親玉をぶっ倒しに行く!」
小太郎は決意を胸にエルのアジトへと向かった。



遺跡の奥へと進むネギ、アスナ、エヴァ、チャチャ姉妹。
「なんか暗くて不気味ね…きゃっ!」
何かの仕掛けが作動した。
ネギとアスナの足元がぱっくりと口を開いた。
「わあああああああああ!!」
「きゃああああああああ!!」
バッシャーン!
どうやら2人とも水中に落ちたようだ。
とりあえずエヴァはホッとした。
そして2人を助けに行こうとしたそのときだった。
背後にすさまじい殺気を感じた。
エヴァに難敵が迫る!
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# by konosetu | 2001-01-01 00:14 | 自作小説 | Comments(0)

虹色の奇跡 第13回「魔性の女の最期」

「(いよいよセンパイと厚い口付けを…)」
「せっちゃ~ん!!あかん!戻って来てえなー!!」
「ハッ!このちゃん!」
プルートの唇が触れる寸前にこのかの声で刹那は正気を取り戻した。
「こ、この女―!!あたしたちの邪魔をするなー!」
プルートはカーロンを呼び出し、このかを斬りつけさせた。
「あうっ!」
「アタシと刹那センパイの邪魔をするなんて!アンタが生きているとアタシは刹那センパイとは結ばれない。今度こそ死になさい!!…センパイ、お願いします~♪」
刹那はこのかの方に向かって行った。もう顔には絶望の色が浮かんでいる。
「あああ…も、もうだめです。私はこのちゃんを傷つけた上、あいつに汚されて…もう死んでしまいたい…。」
苦しそうだが、それでもなんとか笑顔を保ちながらこのかはよろよろと立ち上がった。
「せっちゃん…あかんえ…ぜったいに死ぬなんて言わんといてえな。せっちゃんはウチが守ったるから…。」
「このちゃん…もういいよもう…。」
この言葉を別の意味に捉えたプルートは、
「そうですか。もういいのですか~?それではこれで茶番は終わりにしましょう。刹那センパイ、その女の肉と骨を真っ二つにしてくださいな。あは♪」
「い、いやだー!!やめろやめろやめろやめろぉー!!やめてくれー!わー!!!!!」
刹那は狂ったように叫び続けた。
いや、もはや本当に狂ってしまったのかもしれない。
この世で最も大好きな大切な人を自らの手で傷つけるという、恐ろしい程の嫌悪を感じる行為に。
そして、これがプルートの狙いでもあった。
このかを殺させることで刹那の精神を根底から破壊し尽くし、抜け殻と成り果てた刹那を完全に自分の意のままにしてしまおうという魂胆だ。
刹那はこのかの脳天から夕凪を思いっきり振り下ろした。
いや振り下ろすように命令された。
刀がこのかの頭に達するかと思われた瞬間、まばゆい光が広がった。
「な、なんなのよこれは!?」
プルートは思わず目を覆う。
このかが無意識に魔力を発揮したためであった。自己防衛に魔法を。
「もう…もうやめてえな…せっちゃんをこれ以上いじめんといて…。」
このかはこれまでに無いほど低い声でつぶやいた。直後、
「いじめんといてー!!!!わああああああああああああああああああああああ!!」
このかの体が激しい閃光を放った。
刹那はこのかが無意識に張った結界に保護されている。
閃光は一直線にプルートの元へ。
「くっ、カーロン!」
プルートの衛兵カーロンがプルートの盾となる。
しかしそれは無駄だった。
閃光に触れたカーロンは瞬時に消滅してしまった。
そしてプルートにも…炸裂!!
「やあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
ズガーン!!!!!
プルートは絶叫を上げて爆発に包まれた。
刹那の呪縛はようやく解かれた。
ぐったり倒れこむ刹那。
そして、力を使い果たしたこのかも倒れこんだ。
なんとか刹那の手を握る。
そして気を失ってしまった。
プルートはかろうじてまだ生きていた。
「ぐはっ…あああ…まさか…あの女にこれ程の魔力が…ぐふっ…。…ああ…刹那センパイ…お綺麗ですわ…どうせ死ぬなら…センパイに…斬って…げふっ…もらい…たかったで…すわ…。せめて…センパイのお美…しい肌に…お顔に…触れて…がふっ…。」
プルートは刹那の元にたどり着く前に倒れた。
手を伸ばしたが刹那には全く届かない。そして、そのまま動かなくなった。
「フリリお姉さまだけでなく…刹那セン…パイも…私の…ことがお嫌い…なの…ですね…。」
プルートは以前想いを寄せていた女のことを一瞬思い出した。
が、すぐにまた刹那への想いだけで頭をいっぱいにした。
「ああ…セ…ン…パ…イ…地獄の果てでも…愛して…いま…す………。きっとまた…会いに…来ますので…。永遠に…永久に…アナタを…愛し…て……い……………………………」
プルートの意識はブラックアウトした。
“Pluto”というカードがこのかの体の上に飛んでいった。そう、刹那でなくプルートを倒したこのかのもとに…。



ネギとアスナ、そしてエヴァとチャチャ姉妹は現れた敵を撃退しつつ、森の中を進んでいた。
「だめです。パクティオーカードで呼び出すこともできなければ、会話すらも出来ません。」
ネギが困惑顔でそう言った。
「やつらの結界のせいか。しかたあるまいな。」
エヴァも考え込む。
すると先ほどの戦闘で退散した敵が洞穴へと逃げ込むのを発見した。
「洞穴に隠れたわね。みんな、トドメをさせましょう。」
「待ってください。アスナさん。ひょっとしたらあそこは…」
「ボーヤの予測通りだろう。おそらくあの洞穴は敵のアジトの入り口だ。」
5人は敵の後をつけて、深く暗い洞穴へと入っていった。
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# by konosetu | 2001-01-01 00:13 | 自作小説 | Comments(0)

虹色の奇跡 第12回「夢から覚めて」

ウラヌスはムーンの手を借りて、森の中にある湖へ小太郎を運んだ。
湖に力を送り込むと濁りが取れ、水が澄んだ。
“Earth”のカードの浄化能力だ。
このカードには植物を操って攻撃や防御をしたり、汚染されたものを浄化したり、傷を癒す治癒能力まである。
その水をウラヌスは小太郎に優しく飲ませた。
小太郎は驚いて目を見開いた。
彼の顔にほんのりと赤みが差した。
アースの植物の治癒魔法が、そして神秘的な力を秘めた星美湖の聖水が小太郎へと送り込まれたのだ。
ウラヌスは安堵の表情を浮かべると、小太郎を抱きしめた。
「よかった…本当に…。」
「フ、な、なんや俺に惚れたんかいな?」
「ち、ちがっ…だ、だれがおまえなんかに………いや、どうやらそのようだな。…アタシは…お前が好きだ。」
ウラヌスは否定しようとしたが、ムーンの諭すような瞳に見つめられ、素直に白状した。
小太郎は赤くなりながらからかうように言った。
「そ…そうか?俺も、もてるようになったもんやな。」
「うるさい…お前のような極端なフェミニストバカなど私以外の誰が好きになろうか…」
ウラヌスも頬を赤く染めながら、照れ隠しの言葉を述べた。
「へっ、かわいくねえやつ…」
その真意を汲み取っているのか、小太郎は苦笑いを浮かべた。

ザシュ!ヒョオオオオ…
不意に辺りの空気が冷たくなった。
「この裏切り者が…わらわはお前を許さない!」
ザクッ…!!
氷の刃がそばにいたムーンを貫いた。
「あ…」
ムーンは小さく声を上げると同時にカードへと姿を変えた。
「マーキュリー!?な、何てことを…。」
振り返ると、マーキュリーがすごい形相でウラヌスを睨み付けていた。
「我ら9惑星が敬愛していいのは、マスターだけ。プルートにも言えることだが、他の者に色目を使うことは許されない。」
「私は…。」
ウラヌスの言葉をマーキュリーは遮りなおも言う。
「おまえはマスターを裏切ったのだ。ただちに処刑する。」
マーキュリーは膨大な魔力を結集させた。
湖が瞬時に凍り木々が枯れ始める。
「ここは湖。水属性魔法使いのわらわのほうが有利だ。精霊獣モロク!」
「くっ、アースよ、力を借りるぞ!樹木の刃アルベロカッター!」
二つの力が交錯する。
「氷の角アイスホーン!!」
「葉の刃リーフカッター!!」
「氷の槍アイスランサー!!」
「漆黒の螺旋城!!」
「氷の山アイスマウンテン!!」
「種の機関銃シードバルカン!!」
二人の魔法合戦は続く。
ウラヌスは自分の小太郎への愛を貫き通せるのか?
「うう…ウラヌス…死ぬんやないで…」
まだ体を動かせない小太郎はそう祈った。



このかの体は刀傷だらけだった。プルートに操られた刹那に斬りつけられたからだ。
プルートはこのかをすぐに刹那に切り殺させずにいたぶって楽しんでいた。
「次は、上着と下着ですわセンパイ。」
笑みを浮かべ、とろんとした表情で命令した。
「わああああ!このちゃん逃げてー!」
「あかん、せっちゃんをおいて逃げられへんえ。」
夕凪がこのかをかすめる。残っていた上着と下着が切られて落ちた。
もはや上半身は裸で無数の傷がついている。
「あ…。」
傷だらけの腕で胸を押さえ、このかはしりもちをついた。
しかし、すぐによろよろと立ち上がる。
「ふふふ…。セ・ン・パ・イ…いかがです?愛する人が鮮血を流し、苦痛にあえぐのを眺めるのは。最高でしょう♪」
「ふざけるなーー!!このどこまでも腐りきったやつが!!」
プルートが手を上げると、またも刹那がこのかに夕凪を振り上げた。
スパッ!
このかのスカートとパンツが真っ二つになり落ちた。ついにこのかは全裸にされてしまった。
倒れこむこのか。
刹那は傷ついたこのか以上の苦痛を味わっていた。
「このちゃんゴメン…ううう…」
彼女を守るはずが、反対に操られているとはいえ傷つけてしまっているのだから。
刹那もまた全裸だった。いつもは結んでいる髪もほどけている。
このかを傷つけさせられるたびに衣服を剥ぎ取られ、体中を触られたり、舐められたり、とても人には言えないようなイケナイことをされた。
しかもこのかの目の前で。
もはや刹那の心も体もボロボロだった。
しまいにはプルートが自分の着衣を脱ぎ捨て、一糸まとわぬ姿に。
体のいたるところから血が流れ出ている。自分の体をわざと刹那に斬らせたためだ。
しかし、平気な顔をしている。
それもそのはず、プルートは血がなくならないようにできる特殊な術まで使えるからだ。
それも自分にだけではなく、他人の血液も。本来は体の治療に役立つ術なのだが…
刹那とプルートの足元は血だまりになっていた。
刹那の顔色から血の気が失せてきていたが、これもプルートの能力で回復させられた。
エンドレスナイトメア…
プルートは自分と刹那の血にまみれた体で刹那に抱きついた。
「アアアン…センパイ…クフゥ…」
グチャグチャ、ベチャベチャ、ビチャビチャ…卑猥で嫌悪をかきたてる音が…
あの悪夢の再現だった。
「いや…ああん…だめ…や、やめ…ああー!!」
「ああ、センパイが私を感じてくださっておられる。センパイ…愛してます。センパイもアタシのことを愛してー!!」
「あぁぁぁぁぁぁ…嫌だ!離せ!離してくれー!!」
「嫌です。もう離れたくありません、センパーイ!アタシを、プルートを…いえ、レズンをアナタで満たしてー!!」
抵抗しようにも刹那はまったく身動きがとれない。
プルートは刹那を強引に引き寄せると、首筋に息をそっと吹きかけた。
「あぁぁぁぁ…だ…め…」
今までは嫌悪と憎悪、傷の痛みばかり感じていた刹那もだんだん感覚が麻痺してきて、それらを快楽だと錯覚してしまうようになっていた。
刹那はもはや意識は朦朧として、もうどうなってしまってもいいと考え始めた。
プルートはまだ血が流れ出ている刹那の首筋や頬、額などにキスや舐めまわしの嵐を行った。
チュッ、チュッ…ペロペロ…
「やん…あぁ…はぁはぁ…んんっ…」
「…ハァハァ…気持ちがいいでしょう、センパイ?…ハァハァ…ずっとこうしていたいでしょう?」
刹那の血や汗を舐めて吸い尽くす。プルートの手は刹那のアンナ場所を撫でていた。
そしていよいよ唇に口付けしようと刹那の頬を両手で包み込み顔を近づけていった。
プルートも刹那も目をとろんとさせている。
「(いよいよ刹那センパイとキスを…舌も使ったディープキスよ。ウフフフ…幸せですわ…)」
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# by konosetu | 2001-01-01 00:12 | 自作小説 | Comments(0)

虹色の奇跡 第11回「Fall In Love」

「…やっぱり女を殴ることはできへん。」
小太郎はアースに向けた拳を下げた。
「そのマスターってヤツをぶっ倒せばお前は自由なんやな?」
アースは首を前に振った。と、その瞬間!
「じゃあ裏切り者は死ねば?」
すさまじい閃光がアースに直撃した。
「ああああああ…ウ、ウラヌス!?」
「アタシのかわいい部下をよくもやってくれたわね。消えなっ!」
「ウラヌス…」
アースは倒れこんだ。最後に思い浮かんだのは昔の親友の顔であった。
「(もう一度会いたかった…花美ちゃん…)」
アースは消えた。“Earth”と書かれたカードを残して。
「お前なんて事をするんや!!!」
小太郎が不意打ちをかけたウラヌスを怒鳴った。
「ちょうどいいわ、あなたのかわいいお耳をもらってあげる。」
ウラヌスが長い白色の髪を後ろにさげて黒い翼を生やした。
「お前みたいな外道一発で片付けてやるわ…」
小太郎が『対西洋魔術師』と書いた札を取り、身構えた。
「マダスプラズマ・ダークベロイカ!!漆黒の螺旋光!!」
ウラヌスを中心とした全面攻撃が始まった。
「そんなドデカいビームなんかこの俺にあたるかよ!!」
小太郎が飛んでいるウラヌスに突っ込んだ。
「じゃあこれはどう?ヘル・プラズマ・ゲシェンク!!漆黒の螺旋城!!」
ウラヌスの上にとてつもなく巨大な城が出現した。
「闇よりいでよ、アリエル!ウンブリエル!」
とウラヌスが唱えた瞬間、暗黒の騎士が襲いかかってきた。
「くっそ~。変な騎士2体に黒いビームの両方をかわすのは骨やな。おまけに相手は女や、殴れるモンでもない。」
ウラヌスがちょっとキレた。
「変な騎士とは何よ!!それに『綺麗な』とか『かわいい』女とかつけなさいよ!!」
ウラヌスは天才だがどこかズレた性格だった。
「はぁ?自己ナルシストかお前は?そうゆうヤツはアホでブサイクなんや!」
ウラヌスはブチギレて我を失った。
「ぬぁんですってー!もういいわ!!消え失せろ!!ヘル・プラズマ・ゲロイア!!漆黒の死神 命奪いの悪霊達!!チタニア、オベロン!かのものに死を!!」
ウラヌスの目には小太郎は映ってなかった。
小太郎はウラヌスより高い所にいた。
「喰らえ!のしかかり!てやあああああ!!」
ウラヌスは我を取り戻した。
「えっ、なによあんた!?女子の上にのしかかるつもり?」
小太郎は睨んで言った。
「アホ!!こっちは玉砕覚悟で突っ込んでるんや!!」
小太郎とウラヌスは地面に落下した。
ズドーン!!
しかしウラヌスの魔法はまだ続いていた。
強力なビームがウラヌスめがけて飛んできた。
「はっ、しまったー!?」
ウラヌスは死を覚悟した。
ズガーーーーーーン!!!!!!
しかしウラヌスには攻撃は当たらなかった。
小太郎が変わりに受けてくれたのだ。
「ごっつー痛たいわ…き、綺麗でかわいい姉ちゃん。…はよう術解けや…」
ウラヌスは赤くした顔を横にしながら言った。
「私の負けだわ…」

がくっ…小太郎はその場に崩れ落ちた。
まだかろうじて意識はある。
ウラヌスは一瞬小太郎にトドメをさせようと考えた。
しかし、どうしてもできなかった。
今彼女は今までの長い人生には感じたことの無かった暖かい気持ちがあることに気づいていた。
小太郎を見ていると、胸がドキドキしてくる。この気持ちはいったい…?
「あなたは小太郎さんのことを好きになったんですね。」
ウラヌスが振り向くと、“Earth”のカードが浮き上がっていた。カードはアースの声で言った。
「あなたは小太郎さんに恋をしたんです。あなたが感じているその心が恋というものなのです。」
「ま、まさかこんな下等なやつに私が…。」
すると小太郎が苦しそうにうめいた。アースが聞いてきた。
「彼を救いたいですか?」
ウラヌスはためらっていたが、ついに首を縦に振った。
「分かりました。私の力をあなたへお贈りしましょう。それから森の湖へ。彼に愛の手を差し伸べてあげてください。」
そういうと、“Earth”のカードがウラヌスの体内へ入っていった。ウラヌスはさらに優しい気持ちになった。
「ああ…これが人を愛するということなの…?」
「その通りです。」
1人の小柄な少女が現れた。無表情である。
「お前はアースの従者、ムーン。」
無表情な少女の顔がほころんだ。
「ご安心を。今の私はアース様の意志でのみ動いております。さあウラヌス様こちらへ。星美湖の聖水を小太郎様に飲ませて差し上げましょう。そうすればアース様もお喜びになられますので。」
「…分かった。」
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# by konosetu | 2001-01-01 00:11 | 自作小説 | Comments(0)

虹色の奇跡 第10回「カードの秘密と新たな戦士」

空を見上げた真名は何かひっかかった。
「このカード星名が書かれてあるが何か意味があるのかも知れない。」
真名がカードを見て気になった。
「これはネギ坊主の仮契約カードと同じようなカードアル!!」
古菲が思い出したように言った。
「クー、お前どこでそんなことを…」
真名がツッコミを入れるように古菲に聞いた。
「修学旅行のときのラブラブキッス大作戦のスカカードってやつをみせてもらったアル。…文字だけって事は…わかんないアル。」
真名がもしやと思い聞いた。
「先生のカードにはお前の姿が書いてあったのか?」
「アスナやのどかははっきりした絵だたアル。口と口じゃなきゃちゃんとしたカードは作れないみたいアル。それがどうかしたアルか?」
真名がどうやらカードの秘密に気がついた。
「なるほど…カードをコアにしているんだ。式神や精霊やモンスターもしくは…人間の戦士もいるか…を自分の好みで選び出し、英語の惑星を表す文字がその力を振り分けるんだ。そして選んだ式神たちと契約を交わしといていつでも召喚できたというわけだ。カードのある場所にやつらは現れ、存在する。だからそいつを倒したらカードが残る。しかしそんな高度な術を使う相手となれば…かなりやっかいだな。」
真名の話にチンプンカンプンだった楓と古菲はとりあえず首を縦に振った。
「で、その高度な術の使える相手って誰アルか?」
「はっきりしたことはまだ分からない。しかし、考えてみろ。大きな惑星のカードに小さな衛星のカード…つまり…。」
「つまり…なんでござるか?」
「まだ分からないのか。惑星が幹部でそいつらが下に衛星という部下たちを従える。お前たちは太陽系にある惑星はいくつか知っているか。」
楓も古菲も首をかしげて「?」を浮かべている。
「まったく…9つだ。9つの惑星だ。それから木星の衛星は確か61あったと何かで見た覚えがある。」
「なるほど、だんだん見えてきたでござる。」
「さっきの忍者集団は木星の手下だたアルね?」
「そうだ。そして…。」
「拙者が倒したのは幹部の木星でござるな。」
「ああ…つまり楓が戦ったような強敵がまだ最低でも8人はいるということ。そしてそいつらを束ねている親玉がいるというわけだ。」
「じゃあさっきクーが申した術者、親玉というのはまさか…」
真名は目を細めて答えた。
「ああ、おそらく…恒星…つまり太陽だ。」



「う~ん…いないねあの変な小カメ。」
桜子が言った。チアリーダーの3人は星美湖まで来ていた。
「いったいどこに行ったんだろ?」
美砂が首を傾げる。
「まぁいいじゃん。ん~、この辺の空気って澄んでて気持ちがいいわね。」
円は背伸びして深呼吸した。
「も~、カメカメどこだ~?」
桜子が茂みに入ろうとしたそのときだった。
「フッフッフッフッフフフフ…」
「なに?今の気味の悪い笑い声は…?」
「カワイイ女の子が3人…いただきま~す!」
3人は絶叫した。
「き、きゃああああああああああああ!!!」

3人は蜘蛛の巣に絡めとられてしまった。
身動きがとれず、3人とも気を失ってしまった。
「さあて、どの娘からかわいがってあげようかな。クックック……ようしこの子に決定。」
蜘蛛男ミランダが桜子にいやらしいことをしようとしたとき、声がした。
「やめんかいな。そこのげす野郎。」
そう、そこにいたのは犬上小太郎だった。ミランダはその存在に気づいた。
「ほう、狗神使いの小僧か。俺の邪魔をするつもりか?」
「そうや。俺は犬上小太郎。女をいじめるやつは許さへん。それに借りのあるやつもおる。おまえをぶっ飛ばしたるで!」
「ケッケッケッケッケ!くらえ、糸地獄・ウェブプレッシャー!」
ねばねばした無数の糸が小太郎を襲う。
「ふん、こんなもん!」
余裕でかわした小太郎。お返しにと相手にパンチを見舞う。
「あぎゃあああ!よくも。それなら。」
ミランダは桜子を盾にした。キックを繰り出そうとした小太郎の動きが止まる。
「し、しまった。卑怯やで!」
大量の糸に絡めとられ、身動きができなくなった小太郎は大ピンチ。狗神を放つもすべて糸にかき消される。
「ひひひ、男には用は無い。今すぐ死んでしまえ!」
鋭い刃状の糸の塊が小太郎を襲う。そのとき、
「うぐあっ…アースめ…裏切りおったな…。」
見るとミランダの腹が樹木の太い枝に貫かれていた。と、同時にツルに巻かれ動きも封じられていた。
「私はあなたたちのやり方に嫌気が差した。消えてもらう!」
ミランダは姿を現したアースという植物人間の女の方を向いた。
「今や!」
小太郎はなんとか糸を振りほどき、ミランダにパンチとキックの嵐を浴びせた。
「だああああああ!うう…もっとカワイイ女の子をいじめたかった…ぎゃああああ!ウ、ウラヌス様~!」
ミランダは衛星の小さなカードを残して姿を消した。
「なんや?このカード…。」
「それが我々9の惑星の出入口。そのカードをゲートに我々はマスターに呼び出されたのです。」
「ふーん…あれ、さっきあの蜘蛛野郎が裏切り者やて…。」
「ええ、植物族である私は本来争いを好みません。しかし、マスターにより術を施され戦闘マシーンに…。今はこうして自分を取り戻しています。苦しめられている女性を見るとまるで、昔の自分を思い出すみたいで…。」
そういうとアースは遠くを見るような目でため息をついた。
「まあ、何であれ助かったわ。おおきにな、草の姉ちゃん。」
「犬上小太郎さんといいましたね。私は自分でカードに戻れません。私を倒してください。マスターに支配されて正気をなくしてしまう前に。」
「な、なんやと!?」
「私はもう裏切り者。彼に精神をのっとられるのは時間の問題。もう、彼の操り人形になるのは嫌なのです。私を楽にしてください。」
「そ、そんなアホな!恩人にそないなこと…まして女に…」



「お久しぶりです、サン様。」
その小柄な男がいつもつけているサングラスをはずし、サンに一礼した。
「うむ。お前の活躍、期待しているぞ。ガイ・フォークス。」
「わざわざ俺をお呼びになったということは、今回の相手は曲者ですか。」
「なかなかの難敵だよ。君の喜びそうなね。惑星の名を持つ女たちも苦戦している。」
「俺と同じく『ウェイアード』の世界のやつらか。まったく、頼りない。」
ガイと呼ばれた男は苦虫を噛み潰したような表情をした。
「まあ、中にはこの世界の出身者もいるのだがね。」
「フフ…それでは俺の出番を楽しみにしていますよ。」
ガイはもう一度礼をすると、再びサングラスをかけて去って行った。
不敵な笑みを浮かべながら。
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# by konosetu | 2001-01-01 00:10 | 自作小説 | Comments(0)

虹色の奇跡 第9回「迫り来る狂気に満ちた呪術師」

このかと刹那は森のほうへ逃げた。
プルートがじわじわとにじりよってくる。
「センパイ、早くその女を始末させてくださいな。」
すると額に怒りマークをいくつも浮かべ、鋭いまなざしでプルートを睨みつけながら、刹那が怒鳴った。
「貴様…もう一度言ってみろ…。ただじゃおかない…。」
プルートはまったく動じない。それどころか、
「いや~ん。怒ったセンパイも素敵ですわ。」
「くっ、斬る!」
刹那は一気に勝負を決めようと、翼を広げて突進していった。
相手を何回か斬りつける。返り血が刹那にかかる。
出血しているにもかかわらず、プルートは至福を味わっているような表情で言い放った。
いや、まさにプルートにとっては今がまさに至福のときなのだろう。
「ああ…愛しのセンパイに斬っていただけるなんてなんて気持ちがいいんでしょう。私の返り血をアナタが浴びてくださるなんて、うれしすぎますわ。」
頬を赤く染めながら照れたように言う。
ゾクゾクゾク…刹那の背に悪寒が走った。いや、実際に体が凍り付いてしまった。
「か、体がいうことをきかない…!?」
刹那の動きが封じられてしまった。
「刹那センパイ、私の呪術、なるべく使いたくなかったんですけどこの際しかたありませんわ。私の意のままに動いてくださいませ。」
刹那の動きは完全にプルートに制御されてしまった。いくら力を込めてもどうすることもできない。
「ハァハァ…セ・ン・パ・イ…ハァフゥ…」
プルートは刹那の上着をいやらしい仕草を交えながら剥ぐと、その白い肌に口付けした。
さらに刀で刹那の胸元に少し傷をつけて、その部分を艶かしく指でなぞった。
そして傷口から流れ出る刹那の血をおいしそうにうれしそうにそして満足げに舐めまくる!
このかに見せ付けるように。さらには首筋や顔にまで傷をつけ…
「あ、あ、あ…やめろ…やめてくれー!!」
「せっちゃーん!!」
絶叫する2人。プルートは冷酷な目でこのかを睨み付ける。
「フフフフフフ…そこの女、今すぐ血祭りにしてあげる。でも、私にも少しは情けというものがあるのよ。私が殺ってもいいんだけど、ここはあなたの愛する刹那センパイに殺ってもらいましょう。愛する人に斬られる心地よさをあなたにも味合わせてあ・げ・る。」
刹那もこのかもぞくっとした。刹那は夕凪を構えさせられると、ゆっくりとこのかの方へ近づいていく。
「だ、だめだ…このちゃん逃げて、逃げてー!」
「せっちゃーん!!」
「アハハハハハハ!あなたが死んだら私がセンパイを愛してあげる。ずっーと死んでも永遠にね!!」
操られた刹那とこのかの距離はじりじりと詰まっていった。



「ん、ここは…?」
楓が目を覚ました。
「気がついたアルな、楓。」
「あや?」
「私達が見つけてから数十分は目が覚めなかったアルよ。」
ここは先ほどまで刹那が寝ていた医務室。割れた窓ガラスから穏やかな風が吹き込んでくる。
外は薄暗かったが、それでも日は差していた。
今は刹那もこのかもいない。今は楓がベッドに寝かされている。
そして真名が、
「やれやれ。そんな格好で寝るとはよほど女としての羞恥心がないのか…もしくは余裕がなかったかだな。」
「!?」
楓は記憶を掘り起こした…楓は忍び装束を切り裂かれて裸だったはず…そして自分の体を見てみる。
「安心しろ、包帯で上半身の大事な部分は隠しておいた。後はこの上着を着ておくといい。」
「これはかたじけない…」
すまなそうに言う楓に古菲が口を挟む。
「楓もそのカード持っているアルか?」
「拙者も?このカードのことでござるか?敵を倒したらこうなったでござる。」
「何て書いているアルか?意味が解からないアル」
「拙者が学問が苦手なのを知っておろう。」
「そうだたアル。私等バカレンジャーのバカイエローとバカブルーでアルからな。」
「英語は駄目でござる~」
「おいおい…なんて会話だ、情けない…」
「それなら真名は読めるアルか?」
真名は思考をめぐらせながら答えた。
「そうだな…まず楓の持っている大き目のカード“Jupiter”。これは“木星”を表す。」
「おお~。」
「真名は物知りアルね。」
楓と古菲は関心している。
「そして私とクーが持っているたくさんの小さなカード。これらはおそらく木星の衛星の名前ではないかと思う。私も詳しくは分からないが、おそらく間違いない。」
「真名すごいアル!」
「あっぱれでござる。」
「あのな…お前らもう少し勉強した方がいいぞ。」
と真名は呆れるように言った。
「嫌アル。」
「嫌でござる。」
「……はぁー」
真名はため息をつき、医務室の壊れた窓から空を見上げた。
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# by konosetu | 2001-01-01 00:09 | 自作小説 | Comments(0)

虹色の奇跡 第8回「間一髪!!」

「刹那センパイに色目を使うあの女だ…」
医務室の施設に隠れたプルートがこのかに殺気をはなった。
このかは少し寝てしまった。
「ハッ!!…せっちゃんを守るんやった。寝たらアカン。」
このかは缶コーヒーを一杯飲んでベッドに横たわって休んでいる刹那を見守っていた。
今この部屋にいるのはこのかと刹那、そして…プルートだけ。
ネギ、アスナ、エヴァ、チャチャ姉妹らは敵の討伐に出かけてしまっている。なぜか医務室の看護師さえもいない。
「ああ刹那センパイってなんてお美しいのでしょう…あのお顔に触れてみたい…そしてどさくさにまぎれてあんなことやこんなことを…ふふふ…」
プルートは待ちきれなくて、このかに殺意を燃やしている。
「うふふふふふ…セ・ン・パ・イ…すぐにアナタは私だけのモノに…」
プルートはこのかに背後から迫っていった。



魔力を込められた手裏剣や毒の吹き矢、森中に張り巡らされた罠から逃れ続ける。
くノ一伊賀上忍ジュピターとの戦闘が始まってかれこれ数時間。
さすがの楓の体力も限界にきていた。ほとんど防戦一方。
たまにチャンスをうかがって反撃を試みるが、すべて軽くあしらわれた。
いつものほほんと落ち着いている楓にもさすがに焦りの色が見え始めた。
「さすがにまずいでござる。何か手は…?」
多数の手裏剣が再び放たれる。葉っぱ型の変わったもので追尾式だ。
楓はまたまた分身を発動するが、魔力を帯びた手裏剣はますます数を増やし、すべての分身を追尾し命中する。
当然本物の楓にもヒットした。これでおそらく20回目ぐらいだ。
先ほどなどは猛毒の吹き矢が体を掠めてしまった。
本来なら即死だが、いつも持ち歩いている特効薬のおかげで事なきを得た。
しかし、その回復薬もほとんどの武器や装備も消耗したり、落としたりしてしまった。
楓は刺さってしまった手裏剣を体から抜いた。幸い傷は浅い。
不意にジュピターが刀で切りかかってきた。とっさにクナイで受け止める。
しかしその瞬間爆発が起き、辺りは濃い黒煙に覆われてしまった。
「ごほっ、ごほっ!」
直後、楓は体中に痛みを覚えた。
忍者の装束が刀で切り裂かれる。
楓は裸同然となってしまった。
地面に倒れこむ楓。喉元に刀が突きつけられる。
「ううう…」
「もう少しできるやつかと思ったが、この程度とは。ここまでだな。成仏するがよい。」
楓は苦し紛れに跳躍して距離を取り、落ちていた大樹目の石をジュピターに投げつけた。
彼女は刀ではじくまでもない、と少し脇に動いて石をかわした。
ガッシャーン!!
石は大きな音を立てて、ジュピターの背後にある建物の窓ガラスを割った。
そのとき悲鳴がした。
「いったーい!なんなのよいったい!あ、ガラスが刺さっちゃた!」


まさにその瞬間このかに切りかかろうとしていた、プルートは突然背後の窓ガラスが割れ自分に刺さってしまったことで、驚いてしまった。
当然このかはプルートに気づき、刹那も目を覚ました。
「何者だ!?な、プルート。貴様どうしてここに!?」
「あーん、刹那センパイ起きちゃいましたか。ざ~んねん。せっかくそっちの女を消してあなたをアタシだけのモノにしようと思ったのに~。」
プルートはこのかを脅迫の混じった不気味な笑顔で睨んだ。そう、笑顔で。
ゾクッ!このかは縮こまる。
「この!このちゃんを消すとか言うな!奥義斬光閃!」
プルートはなんなくこれをよけた。はずれた斬光閃は一直線にガラスの割れた窓から外へ。


ジュピターはまさに楓の首を掻っ切ろうとしたときだった。
はずれた斬光閃がジュピターに直撃した。
ジュピターは楓に気をとられ、飛んできた斬光閃に全く気づいていなかった。
「ぐはっ!」
のけぞるジュピター。
「今でござる!」
楓は最後の力を振り絞り分身を繰り出すと、ジュピターに連続攻撃を浴びせた。
「がああああああ……せ、拙者が…こ、こんなところで…む、無念なり…。」
最期に破れた装束から美しい裸体を見せたジュピターはその場に崩れ落ちた。
彼女の体は次第に透けていき、後には“Jupiter”と書かれた、大きめのカードが残された。
それを手に取る楓。まじまじとカードを見つめる。
「こ、これは…?うう…」
しかし、その直後楓は気を失ってしまった。



「馬蹄崩拳!!」
「ぐおおおっ!」
「エウロパ殿!おのれ、超光化学ミサイル発射!」
仲間を倒され怒りに燃えるイオとガニメデ。
他の忍者兵もあと10人ほどしか残っていなかった。
しかし、彼らは他の輩とは別格であった。
そのため真名と古菲もてこずっていた。さらに2人ともかなり疲弊していた。
「くそっ、よけられん…。」
「お、おしまいアルか!?」
ミサイルが2人に命中しようとしたまさにそのとき、別のミサイルが飛んできて、敵のミサイルをすべて打ち落としてしまった。
「ごほっごほっ…!いったい何が…?」
真名たちだけでなく、敵側も驚いたようだ。
「な、何者だ!?姿を現せ。」
「にゃははははは!!ここやここ!」
やけにハイテンションな金髪色黒美女が木の上から飛び降りた。
その際、敵の1人を足蹴りし、吹き飛ばした。
ちゅどーん!
「ナハハハハハ!ウチの最新鋭の兵器には勝てんやろ。んじゃ、どんどんいったるで~。」
カメの甲羅を背負ったようなデザインの人型兵器が現れた。
「ウチの傑作、メカタマ27や!覚悟しいや!いっけ~ハイパーバスターライフル発射や~!」
ピッボーーーーーン!!!!
「ぐああああああ!!ジュ…ジュピターさ…ま…。」
忍者軍団は完全に全滅した。これで61名すべて消え失せたことになる。
「あ~終わった~。ん、なんやこのカード?食いもんやないなぁ。まぁええわ、帰ってバナナでも食おうか。」
その美女は自分のほうへ飛んできたカードの束を放り投げて、さっさと行ってしまった。
「ふぅ…な、なんだか知らんが、助かったみたいだな。」
「うう~疲れたアルね。」
真名と古菲はその場にしゃがみこんだ。体の力がすっかり抜けてしまったのだ。

30分程休憩して2人ははぐれた仲間たちを探すため再び歩き始めた。すると…
「ありゃ、あそこに倒れているのは、楓じゃないアルか?」
古菲の指差す方にほぼ全裸の楓が倒れていた。彼女は女忍者、ジュピターとの戦闘で刺し違えたのだ。
「ふむ、分かった。助けに行くぞ。」
二人は、楓のもとへと駆け寄った。
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# by konosetu | 2001-01-01 00:08 | 自作小説 | Comments(0)

虹色の奇跡 第7回「魔性の女の狂気な悪夢」

「何から何まですみません。私が不甲斐ないばかりにこのちゃんにまで怪我を…。」
そういうと、刹那は物悲しそうに疲れてベッドで静かに寝息を立てているこのかを見た。
プルートとの戦闘後、このかと刹那は運よくネギ、アスナと合流を果たした。
ちなみにネギとアスナは下等な敵との戦闘があったものの、難なくこれを撃破していた。
ここはキャンプ施設の特別医務室。このかと刹那は念のためここで検査を受けた。
「そんなことないわよ、刹那さん。よくがんばったわよ。あのプルートとかいう女の子、そうとうヤバイ力を持っているそうなのよ。」
「そ、そうでしたか…。」
刹那はぞくっと身震いした。これまでに感じたことの無いほどの恐怖感。戦闘中も感じてはいたが、その恐怖は今もどんどん膨らんでいく。自分が戦っていた相手はそれほどまで恐ろしい力を秘めていたのか。そしてあの幼い体に魔性のオーラをまとい、刹那が吐き気を覚えるほどまなざし―――それは刹那に究極的な愛憎を執拗に向けているものであった。
「刹那さん、大丈夫?顔色が悪いわよ。わっ、すっごい冷や汗。」
「あ、いえ大丈夫です…はっ!!」
そのときふっと刹那の意識が飛んだ。



「せ・つ・な・セ・ン・パ・イ…。」
刹那はプルートの声を聞いたような気がした。いや、これは幻聴だ。やつは今ここにはいない、いるはずがない!
「いやですわセンパイ…私たちはいつも一緒ですのよ。どんなに離れていても心は一つですわ。」
話す人物あるいは状況によってはロマンチックで感動的なセリフだが、プルートのセリフになると、言葉で言い表せないほどの嫌悪と恐怖を感じる。
「センパイ、あなたを愛していますわ。あなたの刀で斬られた時のあの快感…忘れられませんわ。またすぐにでもそちらへ参りますわ。約束ですよセンパイ。ああ、楽しみですわ…前よりもっと血まみれのセンパイ。溢れ出すセンパイの血を私が舐めまわすんです。そして、あなたを抱き締めて私もアナタの鮮血で汚れる…アナタに斬られて噴き出す私の血と混ざり合って…。そして…センパイと一つに…」
プルートは血だらけの服を脱ぎ捨て全裸になった。そして刹那も身ぐるみ剥がされて…
「ああ…だ、だめっ…」
「私の本名を特別に教えて差し上げますわ。レズン…アナタだけのレズンですわ。」
刹那にフッと息を吹きつけるそして…
「ハァハァ…もっと激しく…こすりつけて…ああ…もっとぉもっとぉ…ぐちゃぐちゃにかき回して…フゥァ…もう2人とも血まみれですわ~…アハァン…」
「い、嫌だ…や…やめっ…」
刹那の抵抗も空しく…
「さ、最高です…とうとうセンパイと結ばれた…センパイセンパイセンパーイ!」
グチュグチュグチュ…ねちゃねちゃねちゃ…グチャグチャグチャ…2人の体中から血のこすれ合う残酷で淫猥な気持ちの悪い音が鳴り響く。
「わああああああ!やめろー!やめろやめろやめろやめろやめろやめてくれーーー!!!」



「刹那さん!刹那さん!しっかりして刹那さん!」
「せっちゃん、大丈夫かえ!?」
「…ハッ!………」
気がつくとアスナやこのか、慌てて駆けつけてきたと思われるネギやエヴァが、心配そうな面持ちで刹那を見据えていた。
そう、つい先ほどエヴァやチャチャ姉妹もネギたちと合流していたのだ。
「はぁはぁはぁ…あ、あれ?私はいったい…?」
刹那はものすごい冷や汗でぐしょぐしょになったシャツをつかんであえいだ。
「どうしました!?大丈夫ですか?」
女性看護師が慌てて駆けつけた。
話がややこしくなるといけないので、エヴァの機転で合図を受けた茶々丸が「大丈夫です。虫が出て来ただけです。」と言って看護師を追い出した。
「急に倒れたと思ったら、うなされだして…そしたら今の絶叫でしょ。本当に大丈夫なの?」
と、アスナは刹那にグラスに入った水を差し出しながら尋ねた。
刹那が答えに窮していると、エヴァが助け舟を出した。
「おそらく、刹那の意識に強制的に割り込んで悪夢を見せつけたんだろう。それもただの夢じゃない。直接精神や身体に影響を与えることのできる高度な魔法だ。」
「それだけ相手の声が鮮明に聞こえたってことですか刹那さん?」
ネギが聞いたが、エヴァがそれを制した。
「ぼーやと神楽坂は次の敵との戦いの準備をしろ。なるべく早く出発して、やつらをたたく。もちろん私も行く。」
「事態はそこまで深刻なのね。わかったわ、ネギ行きましょう。絶対勝って帰るのよ。」
「はい、アスナさん。」
「二人ともがんばってえな。」
このかが二人を見送りに立った。このかは刹那のそばにいることを強く望んだため、ここに残ることにしたのだ。
三人は医務室を後にした。
「さて刹那、おまえが悪夢の中でプルートとやらに何をされたのか言ってみろ。言いづらいだろうが、症状を少しでも和らげる処置ができるかもしれん。そうしなければ、おまえは精神的に参ってしまうぞ。」
「うう…そ、それは…。」
刹那はおずおずと語り始めた。また体が震えてくる。思わず自分を抱く。
刹那もエヴァも気づいてはいなかった。
ネギとアスナを見送り終えてこのかが戻って来ていたことに。
このかは刹那の身の毛もよだつ悪夢の話を途中からだが聞いてしまった。
最後のもっとも嫌悪感が湧き出る部分を含めて…。
「せっちゃん…ウチが…ウチが絶対にせっちゃんを守ったるえ。」
決意を固めるこのかであった。

そのこのかの様子をさっきの女性看護師が物陰から覗いていた。
…それはあの図書館司書と同一の人物であった。
「このままでは刹那さんの精神が危険ですね。…そうだ、遺跡の聖水なら…」



そのころ森の中のプルートは…
「やっと分かったわ……あの女がいるから刹那センパイは私を見てくれない…。だから先にあの女を殺さないと…。マスターはいざとなったら命を奪ってもいいって言っていたし。今行きますわセンパイ。ポッ。」
このかに憎悪と殺意を抱きながら、そして刹那への妄想を膨らませながら、このかと刹那たちの元へ向かったのだった 。
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# by konosetu | 2001-01-01 00:07 | 自作小説 | Comments(0)

虹色の奇跡 第6回「戦慄の決闘」

刹那のピンチにこのかは刹那を回復させた。
「大丈夫かえ?せっちゃん」
「はい、ありがとうございます、このちゃん。」
「私は刹那センパイに用があるんです。あなたは邪魔よ!」
と言い、式神を召喚してこのかを襲わせる。
「行け、カーロン!そっちの女を死なない程度にボコボコにしてしまいなさい!」
カーロンというドクロ剣士が現れた。ちなみにカーロンとは冥王星の衛星である。
「貴様!」
「センパイ、落ち着いてくださいよ。それにしても刹那センパイってお綺麗ですよねー。ここは顔を傷つけないではく製にするのがいいわね。あ、でもやっぱり血まみれのほうがいいかしら?」
うっとりするプルートに刹那はゾゾッと悪寒を覚えた。
「うう…鳥肌が立つ。」
「もう抵抗はしないでください…なるべく顔を傷つけたくありませんので」
そういうとまた式神を今度は多数召喚した。
「フフフ…マスターにいただいたやつらよ。行きなさい!」
「くっ!神鳴流奥義…百烈咲華斬!!」
プルートのはなった式神を数体倒す。
「少し残ったか!?うわっ!!」
後ろから式神に斬りつけられた。そしてどんどん斬りつけられていく…
なんとか自分の周りの敵を撃破した刹那。
「奴は何処だ?」
するとプルートはこのかのいる場所に向かっていた。
「なかなかやるえ…」
するとプルートは式神の相手に夢中になっているこのかを得意の居合いで斬る。
「あうううう…」
ドサッ。
「き、貴様ぁぁぁぁ!!」
このかを傷つけられブチギレる刹那。
「…急所は外しちゃたわね。まあいいわ。センパイと遊んでからゆっくりトドメを刺しましょう。」
そして刹那に向き直る。
「そんなボロボロの体でどうなさるんですか?」
刹那は残りの式神も技も出さずに簡単に斬り裂く。
刹那の怒りは頂点に達した。
「神鳴流…」
刹那の構えは百花繚乱の構えだった。
「その技はよく知っていますわよ?受け止めた後、返り討ちにしてあげましょう。」
プルートは受け止める体制に入った。
「秘剣 百花繚乱・極!!!!」
通常の百花繚乱とは比べ物にならないくらい大量の花びらが舞い上がっていた。
「なっ!?受け止めきれない!!」
プルートの剣は折れ、同時に彼女自身にかなりのダメージを与える。
「かはっ!…さすが強い……!!」
プルートはまだ生きているようだ。
「え~ん、カーロン。ここは逃げますわよ。刹那センパイ、また手合わせ願いますね。チュッ!」
プルートは去っていった。
「ふぅ…何とかしのいだか。そうだ!このちゃんは?」
このかのもとに向かう刹那、
「よかった…気絶しているだけか…とりあえず止血をしておこう」
自分の服を破りこのかの傷にあて包帯代わりにする。
「早くネギ先生達と合流しなければ。」
ボロボロになりながらもこのかを背負い、ネギのいる場所を探す刹那であった 。



チュドーン!!
爆煙が辺りを覆った。
ドドドドドドドーン!!
さらに強烈な衝撃が走った。
そこにエヴァンジェリンの姿があった。
彼女は日が高いと力を発揮できないというのにやけにテンションが高い。
彼女の周りだけ光が遮られ闇が渦巻いていた。
「アハハハハハハ、こりゃいいぞ!!学園長ののじじぃも少しはまともな術が使えるんだな。」
エヴァが学園長に施されたのは、闇を結集してエヴァの周りだけ夜になる特殊魔法だった。
さらにサウザンドマスターの呪いも一時的に緩和され、ほぼ本来の実力を発揮できる。
「おわるせかい。」
氷に閉じ込められた巨大な狼男型モンスターのアトラスが崩れていく、と思いきや崩れたのは氷だけだった。
「はぁはぁはぁ…く、くはははははは!その程度の魔法で俺は倒せんぞ!なははははははは!」
エヴァをバカにしたような笑いを響かせるアトラス。大地が揺らぐ。
しかし、エヴァは余裕の態度で澄ました表情で茶々丸に命じた。
「今だ、撃て!茶々丸。」
「了解しましたマスター、シルバーブレッド発射します。」
それはアトラスが苦手とする、銀の弾丸だった。銃はより強力なものに改造されている。
弾丸は見事アトラスのお尻の穴に。
かんちょー!
「あぎゃあああああ!!バ、バカな!なんで俺の弱点を知っている!?こんなことで、この俺がこの俺がー!ぎゃあああああ!!」
辺りにアトラスの断末魔がこだました。
エヴァは得意げになって言った。
「フッ、あっけない。お前はなかなか強いやつだよ。土星の衛星アトラス。だが少々おつむが悪かったようだな。お前の弱点を知るなど茶々丸の分析能力があれば造作もない。」
周りにいた他の敵たちも瞬時に吹き飛ばす。と、同時にカードの束が。
それらを回収したエヴァたちはネギと合流するため再び進み始めた。
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# by konosetu | 2001-01-01 00:06 | 自作小説 | Comments(0)

虹色の奇跡 第5回「迫り来るガーディアンズ」

「ど、どういうこと!?エヴァちゃん。危険が迫っているって…」
「なんでもいい。命が惜しければすぐにでも学園に帰ってくるんだな。」
アスナは念話でエヴァと会話している。
そこへネギが血相を変えて帰ってきた。
「た、大変です!!海岸で感じた妙な魔力をたどったら、かなり強力な結界が…いろいろ手を尽くしたんですけど、脱出不可能です!!」
「うそ~…またなの?また悪者がこのかを狙っているってわけ…?」
「ちょっと、アスナさん。」
「あ、ゴメンこのか。」
「ええんよ。ウチだってある程度戦えるし、それにせっちゃんが守ってくれるしな。」
と、このかは刹那に寄りかかる。刹那は紅潮しながらも決意を口にする。
「も、もちろんです。命に代えてもこのちゃんを守り抜きます。」
「私だってがんばっちゃうんだから!」
刹那とアスナは意気込んだ。
そう、ネギたちは海へ遊びに行っていたのだが、敵意と悪意に満ちた異様な魔力や人の気配を感じ、ログハウスに帰って来ていた。
「まさかそのエリア一帯を結界で覆ってしまうとは。いいか、なんとか学園長のじじぃの力でそっちへ行ってやる。それまでは持たせろ。敵は相当強力だぞ。関西呪術協会の端くれどもなどとは格が違う。」
エヴァの声が響く。
「分かりました。なんとかしてみせます。」
「ネギ先生!強力な魔力がこちらに近づいてきています。」
刹那が緊張した面持ちで夕凪に手をかけた。
「分かりました。みなさんとにかく山の方へ逃げましょう。幸いそちらの方には結界は張られていないようです。」
「しかし、敵の罠があるかも…」
刹那の懸念にアスナが答えた。
「でも、ここで戦闘にでもなったら、キャンプ場や関係のない利用者の人たちが巻き添えをくっちゃうわよ。」
「仕方がありませんね。では、準備を整えてここを出ましょう。」
刹那も仕方なく同意し、ネギたちは出発の準備を始めた。
必要最低限の装備を整え、いざ出発。
それから事情を知っていて、かつ腕の立つ真名と古菲も同行することに。
「さあ、いざ出発アルね!」
「今回も仕事料ははずんでもらうよ、刹那。」
「ああ、2人とも頼りにしている。」
「でも、長瀬さんがいないのは残念ね。あとあのエロオコジョも。」
アスナが苦笑いした。
「ああ、カモ君なら朝倉さんと一緒ですよ。」
とネギが説明した。
それに刹那が答える。
「仕方ありません。一応式神を飛ばして、彼女たちにも知らせるようにはしましたがね…。むっ!」
「おっと、早速おでましだよ。」
真名の言うとおり、強い邪気と敵意が迫って来た。
「みなさん、気をつけてください!相手は1人や2人ではないようで…。」
刹那が言い終わらないうちに敵が大勢現れた。しかも…
「な、なんなのこれ?」
アスナが叫ぶ。刹那は瞬時に状況を把握した。
「こ、これは結界!?し、しまった!遮断されてしまった!」
強力な結界により、ネギとアスナ、このかと刹那、真名と古菲というふうにグループが寸断されてしまった。
「しかたがありません!各自で敵を撃破するしかありません!みなさん気をつけてください。」
ネギはそう言うと、アスナと共に駆けていった。
「くっ、しかたがない。このちゃん、私のそばを離れないように。」
「わかったえ、せっちゃん。」



なんとか、敵の気配を振り切ったこのかと刹那。しかし…
「くっ、また敵か。そこにいるのは分かっている。出て来い!」
刹那が怒鳴ると木の陰から一人の小柄な少女が姿を現した。年の頃は12,3歳といったところか。
刹那はこの少女に見覚えがあった。
どこかで見たような…。
「ハッ、今朝の夢…?」
少女は刹那を見ると不気味に微笑んだ。と、同時に長剣で刹那に斬りかかってきた。
火花を散らす長剣同士。
「はじめまして、神鳴流のセンパイ桜咲刹那さま。あ、初めてではなかったですね。夢の中でお会いしましたものね。」
ますますその少女の表情が不気味に歪んだ。
「私、プラネットウォーリアのプルートと申します。あ、プルートって冥王星という意味です。やっとお会いできてうれしいですわ。ずっとアナタのことを追い求めていましたもので。あの~早速ですが私の剣の錆となってもらいます。」
「なにっ。」
「せっちゃん!」
プルートがものすごい勢いで迫ってきた。
しかし、刹那に襲いかかるプルートの剣は太刀筋、踏み込みがバラバラのド素人剣術だった。
「こっちの調べはついているって事か…」
刹那が口を開いた。しかしプルートは聞こうともしなかった。
「センパイ、無駄口はいいですからさっさと神鳴流の奥義使ってきてくださいよ…ホントにあなたの技をこの目で見たいんですから~。」
刹那はあきれるように、
「貴様みたいな素人剣士には神鳴流は見せられないな。」
と答えると、刹那は急に目つきが変わったようにその場で剣を鞘に収めた。
「やっぱり先にこっちの剣技を見せなければいけませんか?」
と質問してきた。
刹那は目を細くして攻撃を見極めようとしたがプルートは攻撃体勢に入ったままだった。
刹那が一歩前進してプルートの間合いに入ってしまった。
「残念、センパイごめんね~♪…冥王 斬空閃!!」
刹那の腹を横一閃にかすめた。
「グッ!!」
刹那は口から血を吐いた。腹からも血が流れ出す。
「刹那センパイの好みはなんですかぁ~?…血まみれとか…縛りつけとか…はりつけとか…」
プルートはバトルマニア&変態の超度級の達人だった。
「だから普通の剣術はでたらめだったのか…。」
プルートがケラケラ笑いながら、
「さてと…そろそろ陰陽道としての実力をセンパイに見せてあ・げ・る。愛する私のセ・ン・パ・イ。」
ゾクゾクゾクゾクゾクゾク…
刹那そしてこのかは相当な嫌悪と同時にかなりの恐怖を感じた…。



「う~、数を出せばいいというものでないアルよ!」
「しかし、自分が情けない…これしきのことで。さすがに危なくなってきたぞ。」
大勢の忍者の集団に囲まれて劣勢を強いられる、真名と古菲。
すでに20人くらいは倒したが、まだまだ残りは多い。
と、ガニメデというリーダー格の忍者が合図をした。
「一斉砲撃!!」
「ま、まずい!クー、下がれ!」
辺りがものすごい爆撃音と爆煙に包まれた。



「そうくるでござるか。まずいでござるな。」
真名と古菲の戦いを遠く離れた木の上から望遠鏡で覗いていた楓。
「早く援護に行かねば。」
楓が真名たちの元へ行こうとすると声が。
「フフフ、拙者と同じくノ一か。これは戦い甲斐がありそうだ。」
すると楓のすぐそばの木の間から一人の女の忍者が現れた。大柄な楓よりもさらに背が高かった。
「むむ、近くにいたとは迂闊であった。拙者もまだまだ修行が足りんでござるな。」
楓が唸ると、相手が言った。
「話は聞いておるぞ、甲賀中忍、長瀬楓。拙者の名は木星ジュピター。伊賀上忍だ。いざ手合わせ願わん。」
楓は思った。
「(相手は格上でござるか…少々分が悪いでござる。)」
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# by konosetu | 2001-01-01 00:05 | 自作小説 | Comments(0)

虹色の奇跡 第4回「今度は変てこな出会い」

チアリーディングトリオは海で遊んでいた。
「あれー?アスナや図書館探検部のみんなは?」
「ああ、アスナとこのか、桜咲さんはログハウスへ帰っていったわよ。」
「他の3人はキャンプ場の施設の図書館に行くって。」
桜子の質問に美砂と円が答えた。
「なんだー、みんなバラバラじゃん。つまんないのー。ん?」
見ると小さなカメが1匹、砂浜を這っていた。見た目は普通のカメなのだが…
「みゅうみゅう…」
桜子たちを見るとカメは前足を挙げた。まるで挨拶しているみたいだ。
「あは、カワイイ♪ねぇ、みゅうみゅうって鳴くカメなんていたっけ?」
と桜子。
「さ、さあ…。」
と美砂。
「でも、現にこうやって鳴いているわね。なんて種類なんだろう?」
と円。
3人は考え込んだが思い当たらない。桜子が言った。
「う~んこんなときに、物知りな図書館探検部がいてくれれば助かるのになぁ…って飛んだー!?」
「みゅ~♪」
なんと小カメは空を飛び森の方へと消えていった。
「な、なんなのあれ?」
唖然とする円。
「ああん、もうあのカメ気になるな~。ねぇ泳ぐのも浜辺で遊ぶのも飽きてきたし、後で森のほうへ追いかけて行ってみない?」
他の2人は桜子の提案に快諾した。



楓は鳴滝姉妹と森の中を修行の一環として散策していた。
今、3人は10人ほどの忍者に囲まれている。
突如として襲われたのだ。
「な、なんなんですか?この人たち~。」
「こ、これも修行の一環!?」
鳴滝姉妹が楓の背を合わせて立っている。
「うむ…これはどうやら…」
不意に忍者軍団が一斉に飛び掛ってきた。
手には真剣が。3人を切りつけた。しかし…
「な、変わり身の術!?」
「隙あり!!」
楓の分身殺法が敵の忍者全員を瞬時に全滅させてしまった。
砂煙が収まると、ヒラヒラと10枚程のカードが。
「アドラステア、レダ、カリスト、テミスト、マグクライト?」
「エララ、ロカステ、シャルデ-ン、シノ-ペ、アマルテア…なにこのカード?」
鳴滝姉妹が興味津々といった様子でカードを拾い上げた。
「ふぅむ…何かの暗号かそれとも…いずれにしてもただ者では…。むっ!」
ただならぬ気配を感じ、楓は身構えた。
「おぬしたちはすぐにキャンプ場へ帰るでござるよ。」
「「ええっ!?」」
2人の返事を待たずして、楓は駆けて行ってしまった。



「あら、チアリーディングの3人は帰られてしまいましたの。」
遅れて海にやってきたあやかが残念そうに言った。
「うん、なんか森のほうへ行くとか。」
夏美が答えた。
「うふふ、あやかったら。まあ確かに大勢のほうが楽しいでしょうけれど。」
千鶴がいつものおっとりとしたにっこり顔で言った。
あやかはジト目に。
「もう。あらそういえば朝倉さんは?」
「さあ。あ、噂をすれば。」
夏美の視線の先には…
「おーい!!みんな大発見!大発見!!」
和美が図書館探検部の3人を連れて駆けてきた。
「どうしましたの、朝倉さん?」
「それがさ、この辺りにすんごい遺跡が眠っているらしいんだよ。これはすごいスクープになりそうな予感が…」
「ひょええええ!!」
突然夏美が悲鳴を上げた。
「どうしたどうした?ななっ!」
見ると1人の女性が倒れている。和美がおそるおそる近づく。
「ひいい、脈がない!」
「ええっ!」
みんなびっくり仰天!
「ってことはし、死んでるの?ううう~…」
「落ち着いてください、のどか。しかし、どうしてこんなところで…」
のどかを落ち着かせながら夕映が考える。
「むむ…大事件のにおいがするよ。」
ハルナは体をプルプルさせながら興味深そうに言った。
「と、とにかくこういうときは警察を…」
あやかが言いかけたとき、その女性がむくりと起き上がった。
「ひょえええええええええ!!」
腰を抜かしそうになる一同。実際のどかは腰を抜かしてしまった。
「あれ…ここは?ああ、そうでした。私あの子を追って…私ったらこの暑さで倒れちゃって…。うふふ、こうして倒れちゃったのは久しぶりです。」
その言葉に和美がおそるおそる訊いた。
「ほ、本当にただの熱中症…?症状は軽いみたいね。」
「はい、もう大丈夫です。あの、この辺りにみゅうみゅうと鳴く空飛ぶ小ガメを見かけませんでしたでしょうか?」
「はあ?」
だめだ、この女の人はどうにかしている。この暑さで頭がやられたか。みんなそう思った。
ここは避暑地だから涼しいほうだが、やはり直射日光下に長時間いるとこたえる。
「い、いや。見てないけど…。」
和美は普通に答えることにした。みんなもうなずく。
「あらまあ、そうですか。それじゃあしかたありません。発掘現場に戻ると…はぁぁぁぁ…あらあら刻が見えます…」
「おいおいおいおいおい…。」
またまた倒れこんでしまった女性。かろうじて和美と夏美が支える。
「仕方ありませんわね。この方をその発掘現場とやらに送って…」
あやかの言葉にハルナが反応した。
「ちょ、ちょっと待って!ひょっとしてその発掘現場って…」
和美もハッとしたように続けた。
「まさか星美遺跡っていうんじゃ。」
「はい。その星美遺跡です。」
女性Mが千鶴のようなおっとりとした笑顔で答えた。
「よっしゃ、決まりだ!ツキが回ってきたよ。これからこの人を送りがてら星美遺跡へゴー!」
「あらあらみんな張り来ちゃって。」
千鶴がいつものニコニコ顔で微笑んだ。
「またまた、そんな突っ走って…」
ますます呆れて夕映がつぶやいた。『グァバコーヒー』を飲みながら。
「(今日はついてますぜ、姉さん。)」
「(そうだな、かもっち。)」
和美の肩にいるカモがささやいた。
結局、みんなで遺跡へ向かうことになった。


遺跡へ向かうみんなの背を遠くから1人の女性が見ていた。
「フフ…うまくいったようですね。安全のためにも早く彼女らを遺跡キャンプ場へ案内していただきたいものですね。」
それはあの図書館司書であった。



「海瀬悠、お前を採用する。手荒な採用試験ですまなかったな。」
「…別にいいんだ…。代わりに給料と生活…頼む。」
無口なその少年は最低限の言葉で返した。
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# by konosetu | 2001-01-01 00:04 | 自作小説 | Comments(0)

虹色の奇跡 第3回「遺跡と出会い」

次の日。
「センパイ…刹那センパイ…待っていましたわ…あなたに会うのを…ウフフフフフフ…」
その少女は刹那にじりじりと迫ってきた。
「や、やめてくれ…来ないでくれ…」
「ウフフフフフ…センパイは…アタシだけのもの…好きですセ・ン・パ・イ。」
「来るなーーー!!」
「はぁはぁはぁ………ゆ、夢か…」
まだ明け方であった。
隣ではこのかがすやすやと寝息を立てていた。(ちなみに同じベッド…)



朝。
「でえええええ!!なんでネギが私のベッドにいんのよ!?」
「ん…あ、アスナさん…す、すみません…おかしな夢を見たもので…怖くなってつい…」
「夢?」
「はい、みなさんが襲われている夢です。」
「ちょっとそれって…」
「どうしたのアスナ…あーっ!」
とハルナ。図書館探検部のメンバーがやって来て…
「ひいいいいい!ち、ちがっ!」
後はいつものこと。


「おはよ。卵焼きと目玉焼きとスクランブルエッグどれがええ?」
このかが楽しそうに聞いてきた。
「それでは目玉焼きを。」
ネギの注文。
「私スクランブルね。」
とアスナ。
「了解~♪せっちゃんは…?あっ、せっちゃん…」
見ると刹那の顔色が少し芳しくなかった。
「大丈夫かえ?」
このかが心配そうに聞いてきた。
「は、はい…もう大丈夫です…おかしな夢を見たもので…。」
「夢?」
とこのか。
「ちょっとそれって…」
何かに気づいたようにアスナはハッとした。
「それって誰かに襲われる夢なんじゃ?」
ネギが言葉を継いだ。
「え?いえ…変な女の子に話しかけられる夢でしたけど。」
「女の子?」
「なになに?どうしたの?」
ハルナが割って入ってきたので、この話はお開きとなった。


「う~ん。今日もいい朝だね…でもないか。」
朝食を終え外に出たアスナ。ところが、空にはどんよりとした雲が垂れ込めていた。
「おっかしーな。天気予報によると今日もいい天気のはずなんだけど。」
ハルナが首を傾げる。
「考えこんどってもしゃあないやん。みんなで遊びにいこうや。」
このかが提案したのでみんなはそれに従い出かけた。
他の班の連中も各自いろいろな場所を散策していた。



運動部仲良し4人組は、近くの星美湖までやってきた。
「う~ん。やっぱり空気が澄んでいて気持ちいいね~。」
「ほんま気持ちええわ~。」
これ以上ない程気持ちよさそうに背伸びするまき絵と亜子。するとアキラが気づいた。
「ん、裕奈はどうしたんだ?姿が見えないぞ。」
「あれ~本当だどこ行っちゃったんだろ…。お~いゆうな~!」


裕奈ははぐれた仲間たちを探していた。
「もう、いったいみんなどこへ…お~い…きゃっ!」
木の根っこにつまずいて転んでしまった。
「う~いたたたた…。」
「あなた大丈夫!?ケガはない?」
「あ、まきちゃん?」
裕奈はまき絵の声がしたほうを向いた。しかし、そこにいたのは違う女性だった。
年の頃は20と少しといったところだろうか。なかなかの美人で裕奈も思わず見とれてしまった。
「どうしたの、ほんとに大丈夫?」
「あ、はい。だ、大丈夫です。すみません。」
その女性に手を貸してもらって起き上がりながら、裕奈は礼を言った。頬がほんのりピンク色に染まっている。
「そう、よかった。この辺はつまずきやすいから気をつけるのよ。」
「はい。」
「あ、いたいた。おーい、ゆうな―!」
「あ、みんな。」
まき絵たち3人が駆け寄ってきた。と今度はまき絵が転んだ。
「いったーい!」
「もう、しっかりしいや。あ、血ぃ出とうで。」
見ると膝の辺りをすりむいている。
「こんな悪路で走るんじゃなかったな…。」
アキラも反省する。
「ちょっと見せてみて。ケガの手当ては慣れているから。」
その女性は救急セットを取り出すと、手際よくまき絵に治療を施す。
「これでよしっと。もう転ばないように気をつけるのよ。」
「あ、ありがとうございます。」
まき絵もその女性の美しさに見とれながら礼を言った。
「そっか、声だ。声が似てるんだ。」
裕奈が思いついたように言った。
「声?何のことなん?」
亜子の疑問に裕奈が答えた。
「まきちゃんとお姉さんの声がだよ。」
「そういえば似ているかもな。少し聞いただけでは気づきにくいかもしれないが。」
アキラがそれに賛同した。
「「ああ、ほんと。って…。」」
ちょうど2人の声がハモッた。
「ハハハ…確かに似ているわね。似ているといえば、あなた。」
「はい?」
女性はアキラを見て言った。
「私の後輩にそっくりだわ。」
それを聞いて興味を持ったまき絵は
「へぇ会ってみたいな…。」
と思わずつぶやいた。
「なんなら会ってみる?彼女にもぜひ会わせてあげたいし。」
「はい、ぜひお願いします。あなたとももう少しお話したいですし。あの、この近くの方なんですか?」
女性Nは優しく微笑んだ。
「ええ、私はこの近くで発掘の手伝いをしているの。普段は街のほうに住んでいるんだけど。」
「発掘現場?遺跡でもあるんですか、お姉さん。」
亜子の質問に
「なんなら発掘現場も見せてあげようか?」
「へぇおもしろそう…。行ってみようよ。」
裕奈の提案に
「もっちろん!行く行く。」
「ウチも行くで。」
「異存はない。」
と他の3人も合意した。
「じゃあ、決まりね。こっちよ。」
5人は発掘現場へと向かった。



その頃、図書館探検部の3人はキャンプ施設の星美図書館ですごい発見をしていた。
「ねえねえ夕映、これ何の本だろう?」
「ん?…コ、コレはエッチな本ですね。」
なんで図書館にそんな本が…?
「ち、ちがうよ~!その下!」
のどかの指差したほうに、少々ぶ厚めの古びた本があった。
「ん?何かの遺跡のことが書かれているみたいです。でもこの言語は英語…ではありませんね。なんでしょう、読めません。」
「何か翻訳機かなんかあればね~。」
ハルナも加わり悩んでいると、
「ジャンジャジャ~ン!そこで登場するのがこの翻訳マシィーン。」
聡美と鈴音たちがいきなり現れた。
「わ!び、びっくりした~。」
驚くのどかたち。
「葉加瀬、翻訳マシンって大丈夫なんですか!?」
夕映が尋ねると、鈴音が使用を促した。
「ささ、いいから試してみるがよろし。」
のどかたちは翻訳機を使ってみた。すると…
「わっ、すごいすごい。あっという間に日本語に変換されたよ。」
翻訳機の画面に文章が映し出され、のどかが感心する。
夕映が文章を読み上げる。
「なになに…『星美に眠る偉大なる遺跡。遺跡の奥に眠る聖なる力あり。その力、手にしたる者、大いなる力が得られん。』どういうことでしょう?」
「こりゃースクープだ!大いなる力か~…ニヒヒヒ。」
「わわ!朝倉までいつの間に~」
ハルナが素っ頓狂な声を上げる。
「ん~聖なる力か~!よっしゃ!これから探しに行くぞ~!」
「そんな単純な…。」
夕映があきれてそうつぶやいた。
「(遺跡か…おもしろそうになってきたぜ)」
和美の肩でオコジョのカモがほくそ笑んだ。
「もしもしみなさん、静かにしていただけませんか?他の利用者のご迷惑になりますから。」
図書館司書らしき女性がみんなを注意してきた。
「あ、すみません。」
のどかが謝った。
「あなたたち、遺跡を見物に行くのかしら?だったら、発掘チームのみなさんのご迷惑にならないように気をつけた方がいいわよ。」
と司書が忠告した。
「発掘チームですか?」
夕映が聞き返した。
「ええ、大学の研究機関から派遣されたチームって聞いたけど。」
と司書が答えた。



「春原さくらよ、お前は惑星ガーディアンズの切り札としてふさわしいようだ。採用試験合格だ。」
「当然じゃん。あんたの兵士らか?こんなザコどもを片付けたぐらいで入隊できるなんてな。」
男っ気の強い少女が大きな態度で言った。
周りには完全に伸びている兵士たちが大勢転がっている。
「フフフ…その意気だ。今はやつらの戦いでも見ておれ。お前の出番は直に来る。」
「楽しみにしてっぞ。どんな強いやつらが来るのか。」
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# by konosetu | 2001-01-01 00:03 | 自作小説 | Comments(0)

虹色の奇跡 第2回「監視者たちの暗躍」

キャンプ当日の朝。
エヴァと茶々丸は自宅でくつろいでいた。
「そろそろあいつらがキャンプ場に着いた頃だな。」
「残念ですねマスター。あそこは学園の範囲外。呪いのせいでキャンプに参加できませんね。」
「ふん…あんなガキどもの遊びなど…。それより気になることがある。ここ数日間、ずっと妙な気配がしているのだがいったい…んっ!だれだ!」
物陰に隠れていた影が逃げ出した。
「待て!くそ、追うぞ、茶々丸。」
「はい、マスター。」
「テツダウゼ、ゴシュジン!」
チャチャゼロも加わった。
3人が家を飛び出すとその影は逃げるのをやめ、忍術で反撃してきた。が、それはあまりに無謀であった。
エヴァと茶々丸に通じるはずもなく、あっさり捕らえられてしまった。
「貴様何者だ!言え、言うんだ!」
そのときその忍者は自分の胸に小刀を突き立て自害した。
「な、なにっ!?」
ボウン!
辺りが光に包まれたかと思うと、忍者がいた場所には、小さなカードが…。
「マスター、そのカードは?」
「パクティオーカードミタイジャネエカ。」
チャチャ姉妹が尋ねる。
「ん?ああ、まあその様なもんだろう。それより…」
そのカードを拾いながらエヴァはつぶやいた。
「茶々丸、チャチャゼロ…なんだか嫌な予感がするのだが…。」
さっきまで晴れていた空が急激に曇ってきた。
まるですぐ先の未来に待っている出来事を表すかのように。



そして、キャンプ場。絶好のキャンプ日和だ。山の中はとても涼しい。心地よい風が頬をなでる。
「わーい!ここがキャンプ場か~♪」
A組のメンバーがやってきた。
キャンプ場といってもここではテントは使わず、ログハウスのある豪華な場所であった。
「みなさん、一般のお客さんもおられるので、ご迷惑にならないようにしてくださいね。」
「はーい!」
相変わらず幼稚園のような反応である。まぁこのハイテンションがこのクラスのいいところでもあるのだが。
みんなは班ごとに各自のログハウスに入っていった。外見だけでなく、中もなかなか豪勢である。
「アスナ~!せっちゃ~ん!はよはよ~。」
このかが同じ班のアスナと刹那を呼ぶ。図書館探検部も同じ班である。
「へぇ、中もなかなか豪勢じゃない。」
「確かに。ここならこの3日間楽しめそうですね。」
アスナと刹那はログハウスに入ったときそう言った。
「おおっ、素晴らしいインテリを感じます。」
夕映が静かな情熱を露にした。
「わあ、キッチンがあるえ。夕食は班ごとに用意するんや。ウチが腕によりをかけたるから、せっちゃんもしっかり食べてや。」
「は、はいお願いします。」
刹那は照れながら答えた。
「アハハ、お風呂までついてるえ。これでせっちゃんと一緒にお風呂には入れるな~♪」
「こ、このちゃん…そ、そんなだめですよ…はううううううう…。」
刹那は顔を真っ赤にして唸る。さらに、
「部屋は2人部屋が4つかえ。な~な~せっちゃん一緒に寝ようや~♪」
「なあああああ…そ、そんな…だ、だめです…う~…。」
このかの大胆(?)な誘いに刹那はもうタジタジ。
「うんうん。もうあの2人は相当進んでいるね。」
ハルナが楽しそうにその様子を眺めている。
「今日はネギ先生と一緒のログハウスで過ごせる…。」
のどかもうれしそう。ネギはみんなの取り合いになったので、日ごとにログハウスを移ることになっている。今日はアスナたちの班であった。
こうしてなんやかんやで初日は無事に終わった。
今A組の面々はすやすやと気持ちのよさそうな寝息を立てている。
次の日に地獄を見ることになろうとも知らずに。



「そうか…レダがやられたか…。」
ジュピターが悲しそうに言った。
「はい、潔く自害を。」
「それからメティスも麻帆良学園の教師に倒された模様です。」
彼女の部下たちが報告した。
「奴らの冥福を祈ろう。あの吸血鬼の真祖の見張りはもうよい。」
「では、その他の者の監視の強化を。」
「うむ、頼んだぞ、イオ、ガニメデ、エウロパ。特にターゲットどもの監視はな。あと、あの遺跡探索チームの輩はどうしている?」
「今のところ大きな動きはない模様。相変わらず遺跡の神殿とは関係のない場所を掘っているようです。3日前の戦闘でこちらは一泡吹かされましたが…」
「作戦開始はもうすぐだ。気を引き締めてかかるがよい。いざとなれば拙者自らが参る。」
「はっ!」
ジュピターの部下たちが颯爽と飛び出していった。
「ん?ほほう…お前か羅・尉鵡?」
突如そばに気配を感じたジュピターは物陰に向かって声をかけた。
「はいな~♪お久しぶりです、泉華さん。いや、今はジュピターさんでしたな。前に戦ってからどれくらいでしょうな?」
羅・尉鵡と呼ばれた少年は微笑みながら姿を現した。
「約半年だな。しかし、驚いたぞ。まさかかつてのライバルであったお前がマスターの呼んだ助っ人だったとはな…。」
「はいな~♪今回の任務に成功したら甲賀中忍から上忍へ昇格ですから、張り切ってやらせてもらいます。まだまだ伊賀には負けませんよ。」
「お前の出番が来る前にすべてを終わらせて見せる。せいぜい私の手柄を指をくわえて眺めておくんだな。」
ジュピターは余裕の表情で言ってのけた。
「はいな~♪そんじゃお手並み拝見といきますか。」
少年は姿を消した。
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# by konosetu | 2001-01-01 00:02 | 自作小説 | Comments(0)

虹色の奇跡 第1回「動き出す守護者たち」

「明日は待ちに待った夏季キャンプです。みなさん精一杯楽しみましょうね。」
そういうネギが1番楽しそうだ。
麻帆良学園中等部の3年A組。ここに夏季キャンプに参加するメンバーが集まった。
このキャンプは任意参加であるために、クラスのメンバー全員がそろっているわけではない。
しかし、クラスの大半が参加希望した。山と海に囲まれた大自然の中のキャンプ。
活発な面々が多いこのクラスがこんな行事を見逃すはずがない。
「ネギく~ん♪キャンプに行くのなんていう場所だったけ~。」
まき絵がルンルン気分な様子で質問した。
「麻帆良学園のはずれにある星美森林公園という場所ですわよ。」
ネギの代わりに委員長のあやかが答えた。
「そうです。緑に囲まれ近くには海まである、とてもいい所らしいですよ。」
「じゃあ森林浴と海水浴が両方満喫できるんだ~。いいな~早く行きたいよ~。」
ネギの説明に桜子がワクワクしながら言った。
「それでは、明日の集合時間は朝7時。遅れないようにしてくださいね。」
「ハーイ!!」
相変わらずテンションの高いクラスである。



「そうか…それはまたとない機会だ。間違いないのだな。」
その男は部下らしき女性に尋ねた。男は威厳に満ちた態度だ。女の方は忍者のような装束を身にまとっている。
「はい。私の部下であるくノ一、イオが間違いなく確認した情報であります。」
「分かった。ジュピターよ、なんとしてもあの遺跡の力を得るためにも近衛木乃香とあともう2人…確実に捕らえてくるのだ!あやつらには遺跡の封印を解く力が…。もし万が一、やむをえないときは殺しても…。」
「ははっ!!おおせのままに。」
ジュピターというその女忍者は自分のマスターを敬愛していた。彼のためならなんでもする。そう心に決めていた。彼女はマスターに一礼すると、その場を後にした。
「マスターに忠誠を尽くしているのは私も同じ。どうして私に任務を与えていただけないのですか?」
別の女性がマスターに不平を言った。
「私の決めたことが不満かね、ヴィーナス?」
「ですが、最近のマスターはジュピターやウラヌスばかりごひいきされて…。確かにジュピターは相当な実力者ですし、61人も部下を持っていますがねぇ…。」
「フフフ…まあまあ焦ることはないよ。お前にもちゃんと仕事はしてもらう。」
ヴィーナスという女は目を輝かせた。
「本当ですか!?ありがとうございます♪」
「お前だけじゃない。今回はお前たちプラネットウォーリア9人全員に働いてもらう。他にも助っ人を呼ぶつもりだ。この戦い、絶対に乗り切らなければ…。決して遺跡の封印は解かせん。」
彼は決意を新たにした。
「我ら太陽系ガーディアンズに栄光あれ!」
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# by konosetu | 2001-01-01 00:01 | 自作小説 | Comments(0)

虹色の奇跡 プロローグ

ここは麻帆良のはずれにある星美という地域。
ここは山と海に囲まれた、自然豊かなエリア。
よく人々はこの辺りをキャンプやハイキングなどに利用している。
実はこの辺りには秘密が隠されていた。
そう、超強大な力の眠る遺跡の存在。
この遺跡には大きく分けて5つの神殿があった。
1つは地。
1つは水。
1つは風。
1つは火。
そして…太陽の神殿…

“ウェイアード歴”2004年夏、物語はここで繰り広げられることになる。

今、物語の始まる5日前。
ある小規模な発掘チームの1団が遺跡へとやってきた。
その中の1人で発掘チームのリーダーである学生風の男は特に意気揚々としていた。
彼は今回の発掘にすごい情熱と希望を燃やしていた。
もし今回の仕事が成功すれば、この前の海外出張に続いての大発見だ。
あの海外での大発見のおかげで大学からの援助が得られるようになったわけだし。
しかも今回は大学の仲間だけでなく、家族同然であるみんなも手伝ってくれるという。
ここは気を引き締めてかからないと…。

2日後、物語の始まる3日前。
彼らは遺跡の守護者たちと遭遇することになる。
彼らの運命は………

そしてさらに3日後、あの麻帆良学園中等部3-Aの生徒たちと教師がこの地に足を踏み入れる。
そして遺跡の守護者たちが姿を現す。
あのクラスにいる少女たちを狙って。
A組そして遺跡守護者、この2つの勢力が激突することになる。
守護者は少女たちを狙う。異世界“ウェイアード”を救うために…



この戦いは、長い長い破滅への道の序章に過ぎない。
世界そのものを消し去ろうとする、“純粋なる存在”が動き出す日は、近い…
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# by konosetu | 2001-01-01 00:00 | 自作小説 | Comments(0)
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