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みんなが作り出した光の勝利

とある魔術の禁書目録Ⅱ 第13話「使徒十字(クローチェディピエトロ)」

最初から失敗する運命にあった計画。



オリアナと対峙する上条。
オリアナが求めたのは物事の善悪の絶対的な基準点。誰もが価値観の齟齬で苦しむことなく、主義主張を1つに束ねてくれる者の存在。だからこそ『使徒十字(クローチェディピエトロ)』を用いる計画に賛同したといいます。
どんな大義名分があっても計画は阻止する。上条とステイルの全く息の合ってないコンビネーションがかえって幸いし、ダブルパンチでオリアナを追い詰めます。

しかしステイルも反撃を受けてダウン。
オリアナが抱えている苦悩。それは主義主張の食い違いから生まれる不幸の問題。でもそれはみんなが抱えていること。だが転んだら起き上がれば良いと上条。誰かのために、他人を踏み台にしてはいけないとも。

「誰だって失敗するし時には転ぶ。けどな、転んだら起き上がればいい! どれだけ無様でも、全部裏目に出たとしても、立ち上がるんだよ! 他人の人生をてめぇが途中で投げ出すんじゃねぇ! お前はどちらを選ぶ、オリアナ=トムソン! 1回失敗したからって全てを他人に任せておくのか? 例え失敗してもその失敗した人達にもう一度手を差し伸べてみるのか!?」

オリアナは決着をつけると宣言。全ての『速記原典(ショートハンド)』を使った光球を放ち、上条を攻撃。『幻想殺し(イマジンブレイカー)』で打ち消すも、さらにその中に爆発物が仕込まれていました。物質が爆発したものなので、掻き消すことができなかった上条は負傷。魔術が消されることを見越したオリアナの2段階攻撃でした。
一瞬ぐらついた上条ですが、これまでの行動を思い返し、みんなを守るために踏ん張ります。そして追い討ちをかけに走ってきたオリアナを拳で一撃。遂にオリアナをノックアウトします。

急いで『使徒十字』の発動を食い止めようとするも、それを持ち使用するリドヴィアがいたのは、なんと学園都市の外部でした。オリアナは囮だったのです。『使徒十字』の効果範囲は広大で、都市の外部からでも十分に学園都市を覆えるといいます。もう時間がない。終わりかと思ったそのとき、空を塗りつぶす学園都市の大量の光や花火。ナイトパレードが始まり、星空を利用する魔術を無効化させたのです。
そもそもこの計画は、ナイトパレードのことを考慮に入れていなかった時点で、失敗する運命にあったということです。

計画が失敗したため、『使徒十字』を持って飛行機で逃亡するリドヴィア。苦境に立たされたものの、これを打開すれば大きな喜びが得られると狂喜します。
そんな彼女に話しかけてきたのはローラ。どうやらステイルが飛行機にカードを貼り付けていたようです。
飛行機の扉を破壊し、外に放り出されるリドヴィアと『使徒十字』。魔術で落下速度を落とし、『使徒十字』を受け止めたまではよかったですが、そこへ飛行機のパイロットまでが落ちてきます。『使徒十字』とパイロット、どちらか片方だけなら余裕で助けられる。しかし、「この状況を打開すれば、この状況を生み出したローラを踏みにじれる」という喜びに気づかされ、どちらも救う道を選んでしまい、その結果失敗……。

そして上条は、またしても病院で怪我の療養。事件のことを隠していたためインデックスからは噛み付かれ、美琴との賭けにも負けて罰ゲーム決定。
そして、上条とナイトパレードに一緒に行くことは出来なかったものの、姫神は一命を取り留め回復に向かうのでした。


みんなが作り出した光の勝利。人工の光が自然の光に勝つのは少し寂しい気もしますが、それは日常の生活で発された光ではなく、みんなの思いが詰まった光なわけで、少し意味が違ってくるのではと。
考えてみれば、人工の光によって復活したウルトラマンもいたくらいです。人が生み出す光が世界を救うことがあったっていいのではないでしょうか。

オリアナが求めた価値観の齟齬のない世界。
某所で挙げられていた例としては、ゴミ拾いをすること自体はいいことだけれども、一方でゴミ拾いを仕事にしていた人が職を失うことに繋がります。
どんどん世の中便利になっていきますが、一方で廃れていくことがあるというわけで。
確かに、みんなが同じ価値観になれば争いごとはなくなるかもしれません。しかし、それは画一化された没個性的な世の中。独裁者が支配する国と変わらんのではないでしょうか。
そんな世界では個性的な発明や発見などの発展は生まれにくくなります。そんな世の中が今も続いていたら、たぶん、未だに地動説は認められず、天動説が生き続けていたのでは?
いろんな意見・考え方があるからこそ面白いし、新たなことが生まれて世界が進化していく。そういうものではないでしょうか。

黒幕だったリドヴィア。困難を乗り越えることを喜びとしているようで。前向きな奴ではありますけど。ローラの口車に乗せられ、使徒十字とパイロットを空中で受け止める無茶を。自分の力量とあってないことはするモンじゃないですな。
え? あのあと生還したの? ウソ?
ローラは黒かった…(^^;

吹寄や美琴ママなど、今回の事件で初登場のキャラもいましたが、残念ながら事件自体に絡むことはありませんでした。今後に期待したいと思います。

次回からは新展開のようですね。
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by konosetu | 2011-01-09 12:29 | 電撃文庫作品 | Trackback(5) | Comments(0)

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