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歴史ある古典部の真実

 第五話「歴史ある古典部の真実」

古典部の真実。



奉太郎の推理のお陰で、「氷菓」の謎は解決したかと思われました。関谷純の青春時代は薔薇色だったのかと考えを巡らせる奉太郎。そんな奉太郎のもとに、姉・供恵から電話が。その会話の中で、供恵は関谷純の事件を「悲劇」と呼びました。供恵に詳細を聞こうとしますが、電話は切れてしまいます。
奉太郎の推理は間違っていたか、不十分だったようで…。

一晩考えた奉太郎は、える、里志、摩耶花を呼び出し、自分の推理を補足するといいます。もっと氷菓に書かれたことを大事にするべきだった。答えの確認をするべく、あの氷菓第2号の序文を書いた郡山養子こと、糸魚川養子先生に古典部4人で会いに行くことに。

奉太郎の推理を聴いて、まるで見てきたかのようだと評価する糸魚川先生。その上で奉太郎が確認したいのはただ1つ。関谷は望んで学校を去ったのかどうか。
糸魚川先生によると、45年前は学生達のエネルギーが有り余っており、文化祭期間短縮に対して猛抗議。決起集会を開き、全校で行動するまでとなっていました。そんな中で名目上のリーダーとして犠牲(いけにえ)にさせられたのが関谷だったのです。次第に活動はエスカレート。授業のボイコットやキャンプファイヤー開催などに発展。
ところが、そのキャンプファイヤーが原因で格技場が火災に。その際に格技場を新設したため、以前の改修時には古い建物だと判断されず、今も残っているのでした。
さすがに火事だけは誰も正当化できず、学校側は見せしめとして関谷を退学処分としました。その後、なし崩し的に文化祭は3日間に短縮されました。

結論。関谷は決して望んで、学校を去ったわけではなかった。氷菓の表紙に描かれた噛み付き合うウサギとオオカミは関谷と学校、それを遠くから見つめるウサギ達は、関谷を犠牲にして見捨てた生徒達を表していたのです。文化祭を「カンヤ祭」と呼ぶのは「神山祭」が転じたものではなく、「関谷祭」が由来。古典部ではその呼び名は禁句となっていたといいます。

糸魚川先生にも氷菓の意味は分からないようです。しかし、奉太郎は今の話を聞いて意味を理解していました。それはくだらないダジャレ。でもその名を古典部の文集に残すことで、自分の想いを後世に伝えようとしていたのです。「氷菓」とは「アイスクリーム」のこと。「ice cream」→「I scream」。
それを見てえるは、伯父に言われたことも、なぜ泣いたのかも思い出しました。関谷に氷菓の意味を尋ねたときに返って来た答えは「強くなれ」というもの。弱かったら悲鳴も上げられず、生きたまま死ぬことになる。それが怖かったえるは泣いたのです。えるはこれで伯父を送り出せると奉太郎に感謝します。

氷菓の謎は文集に掲載することに。執筆を任された奉太郎は、最初こそ渋っていたものの、関谷への手向けになるかと思い承諾。
奉太郎はなぜ里志と摩耶花にも協力を求めるのを認めたのかとえるに尋ねます。えるは奉太郎の「いつかは時効になる」という言葉を聞き、今感じた気持ちが将来どうでもよくなっているとは思いたくなかったのだといいます。自分が生きているのは今なのだから。

供恵はどこまで事件のことを知っていたのか。なぜ奉太郎に古典部に入ることを進めたのか…。今回の一件で自分のスタイルを見つめ直すことになった奉太郎。姉に近況報告とアドバイスへの礼を書いた手紙を送るのでした。


糸魚川先生の中の人(小山茉美さん)、どっかで聞いたことあると思ったら「名探偵コナン」のベルモットですな。
報道ステーションのナレーションも。

今回はOPもEDもカット。
尺を稼いで氷菓編完結。
氷菓って、普通に考えたらアイスキャンデーですよね。ま、そこはあえてアイスクリームと思うことで意味が通るものに。
「氷菓」の意味は「私は叫ぶ」というものでした。原作で最初に読んだときはなかなか怖い感じがしました。単なるダジャレかもしれませんが、スケープゴートにされてしまった関谷のせめてもの抵抗だったんでしょうね。味方だと思っていた人物達から見捨てられた彼の絶望はどれほど深いものだったのか…。抗議することもできず悲鳴も上げられず、関谷は高校から抹殺されました。少し怒りも湧いてきました。運動の黒幕は、関谷が去った後ものうのうと青春を謳歌したんでしょうねぇ。作品によっちゃ、これが動機で殺人事件とかに発展してもおかしくない(汗)
関谷は自分が経験した絶望を、えるにはして欲しくなかったのでしょうね。関谷の叫びは、しっかりえるや、古典部の後輩達にも届いたと思います。

最後辺りの場面は、アニメオリジナルですね。えるがどうして里志や摩耶花の介入を認めたのか…のくだり。いい掘り下げでした。
いつかは当時の思いも薄れて消えてしまうかもしれないけれども、だからといって今何も考えずに、行動せずに気持ちをなかったことにしたくはない。えるの叫びや好奇心は奉太郎達にも届き、それが解決に結びつきました。
「私が生きているのは今なのだから」
私は、分かっていてもよくこのことを忘れてしまいます。過去のミスを何度も後悔し、何が起きるかわからない未来に怯えています。でも、大切なのは「今」なんですよね。今できることをやる。言いたいことをはっきり言える大人になる。それが大切なこと。

そんなわけで、氷菓編は終了。
ちなみに、第1話のBパートは古典部シリーズ4巻目で7つの短編から成る「遠まわりする雛」に収録されていましたね。つまり、時系列順に放送するということ。次回の話はこの短編集からの話になりそうですね。
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by konosetu | 2012-05-23 00:40 | 京都アニメーション作品 | Trackback(2) | Comments(0)

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