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いけやんのお部屋なの~♪(^▽^)

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虹色の奇跡 第40回「負けられない」

「グラビトンハンマー!!」
「うわーーー!!!」
「まだまだ!グラビティブロック!!」
重力の塊がネギに直撃した!
そして、思い切り遺跡の壁に叩きつけられた。
「あ…がああっ…」
ネギはガイの繰り出す技に悪戦苦闘していた。
「今度は地面に叩きつけてやろう。グラビティクラッシュ!!」
「うぐーーー!!!」
ネギの悲痛な絶叫が辺りに響き渡る。
「どうだ、俺の重力を使った技は?貴様のような非力なガキはお呼びではない。」
「うぐぐぐぐ…ラ、ラステルマギステル…」
「バカが!グラビティゼロ!!」
ネギが宙に舞う。そのままガイの方へ一直線。
「くらえ、重力の拳を!グラビティアッパー!!」
「ぐあー!!!!!」
空高く舞い上げられたネギの体は、さらにガイの強力な重力に引かれてそのまま地面へ激突!
ズドーン!…がくっ…
地面が割れてネギがめり込んでいる。
ギャグ漫画によくあるような光景ではあるが、まともにこうなると悲惨としか言いようがない。
「ふん、くたばったか。サウザンドマスターのせがれだと聞いてもう少し出来るヤツかと思ったが、とんだ見当違いだったようだな。サンも俺などを呼ばなくてもよかったものを。」
しかし、ネギは…
「ま、負けません…ぼくは決して負けません…。ゆ、夢ではダメでしたけれど…この勝負は絶対に勝ちます…みんなのためにも…僕自身のためにも…」
そう、ネギが昨夜見た夢はこの場面の予知夢だったのだ。
ネギはよろよろしながらもゆっくりと立ち上がった。
「ほう、あれだけの攻撃を受けてまだ立てるとはな。おもしろい。これを賞してお前を徹底的に叩きのめしてくれよう。」
再びネギに重力を使った攻撃の波が押し寄せてきた。



「本当に泊まっていってよろしいのですか、前原さん」
あやかが確認する。
「はい、賑やかでいいですし。ひょっとしたら遺跡の大発見に立ち合わせてあげられるかもしれないしね。」
料理上手な長髪美女Sこと、前原しのぶがニコニコ顔で答えた。
「わーい!ログハウスは居心地がよかったけれど、やっぱりキャンプって言ったらテントだよ。」
まき絵がルンルン気分で浮かれている。
「そうそう。ここは明かりが少ないから星空も綺麗だし。」
桜子たちも楽しそうだ。
「あっ、流れ星!!」
「え?どこどこ?」
裕奈の声にみんな反応する。
「もう消えちゃったよ~。」
「うう~ネギ君ともっと仲良くなれるようにお願いしたいのにな~。」
「わたくしもですわよ!」
まき絵とあやかは流れ星に情熱を燃やすのであった。
「あらあら、みなさんお揃いで。バードウォッチングですか?」
オトボケ美女Mこと乙姫むつみが現れてうふふと笑った。
「バード…?天体観測ですよ。」
「みゅう。」
「あ~ええ湯やった~♪温泉のお湯はまた一味ちがうわ~。」
亜子とアキラが湯上りの格好で戻ってきた。
「ドラム缶のお風呂だね。ほんと気持ちいいよね~。」
まき絵が声をかける。
「そりゃそうや。ひなた温泉の湯は最高やからな~。」
酒臭いグラマーな女性、キツネこと紺野みつねがやって来た。
「もうお酒臭いですよ。キツネさんたらまた飲みすぎですよ。少しぐらいは家事なり発掘なりを手伝ってくださいよ。」
「まあまあええやんか、しのぶ。こんなにええお星様が出とう夜に飲まんといつ飲むっちゅうんや?」
「いつも飲んだくれているくせに…」
しのぶは呆れ返っていた。
「みんなも飲むか?」
とみつねはA組メンバーに勧めてきた。
「あの~…」
A組メンバーは唖然としている。しのぶが注意する。
「みなさんはまだ中学生!未成年ですよ!」
「ナハハハハ、冗談やてしのぶ。ところでなるはどないした。あのアホなフィアンセも。」
「ああ、それでしたら…」
しのぶは微笑みながら言った。
「今頃、麻帆良学園のみなさんを助けている頃だと思いますよ。」
夜が更けていった。
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by konosetu | 2001-01-01 00:40 | 自作小説 | Comments(0)

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