虹色の兄妹①
巨大な世界樹の下で。まぶしき木漏れ日が、辺りをキラキラと照らす中で。
1人の青年――とはいえ、まだ少年っぽさが残っている――と1人の少女が向かい合っている。
「芽吹さん。私、私、あなたが…あなたのことが……」
花見真司美奈は、その真摯な瞳を相手の青年に向ける。
「え……?」
青年・華道芽吹はその視線にハッと息を呑む。
「好きです……」
そのとき、風がさわさわと世界樹や周囲の木々の葉を揺らす。美奈の肩ほどまでの長さの白い髪も、風の動きに合わせて揺らめく。
「大好きです……」
美奈がありったけの勇気を出して、精一杯の想いと共に紡いだ言葉。その証拠に、今彼女の白き頬は赤く染まっている。
「すごく大好きです……」
恥ずかしさのあまり、目を逸らしてしまう。そんないたいけな表情に、芽吹はただただ見とれるばかり。
「私は…私は……」
いつの間にか、美奈は芽吹のすぐ目の前まで来ていた。互いの息がかかり合うほどの近しい距離。
「芽吹さん……」
「美奈ちゃ―――」
美奈の唇と芽吹の唇が、ひとつに重なった。
さわさわと、また風が踊り舞った。
「………」
そんな2人の様子を遠目で見つめていた人物は、もはやいたたまれなくなって、顔を伏せた。
(いや……イヤだよ、こんなの……)
それは1人の少女。
(こんなの、ダメだよ……)
涙がひとりでに溢れてくる。
(アニキが行っちゃう。遠くに行っちゃう)
栗毛色のショートヘアの勝気そうな少女は、その場に座り込むと、脚を立ててそこに顔をうずめた。
(そんなのイヤ。イヤイヤイヤ。アニキ。ボク、ボク……)
大好きな、誰よりも大好きで、そして愛している人。その人が自分の手の届かないところへ行ってしまう。確実に。
(ボク……)
少女は拳を握り締め、決意に満ちた表情を上げる。
(アニキを遠くに行かせたりしない。ボクは、兄貴の傍に……ずっと、ずーっと―――)
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
「………」
ぼーっとした表情で、帰路に着く芽吹。
「やっほー! アニキ♪」
そこに芽吹の実妹である花美がやってきた。いつものように、がっしりと芽吹の腕にしがみつく。
「えへへ。今日ボクね、サッカーで大活躍だったんだよ。……あれれ、どうしたの? ぼーっとしちゃって」
「あ、あぁ、スマン。ハナか。わりぃ、なんだって?」
「……なんでもないよ。えへへ」
花美は寂しそうな笑顔をすると、兄から視線を逸らす。
「ねぇアニキ。今晩空いてる?」
「今晩か? ああ、まぁ大丈夫だけど」
「そっか」
ぎこちない返答をする兄に、同じくぎこちない様子で花美が答える。信じられない。昔から、小さい頃からこんなことなんて一度もなかったのに。こんなにも2人の距離が遠くに感じるなんて。それでも、花美は無理に作り笑いで提案を述べる。
「アニキ、掃除とか整理のために一昨日から城の別荘に泊まっているんだったよね。だったらさ、せっかくだし久しぶりに2人で一緒に過ごさない?」
「え、あぁ、まぁ、いいけど」
城の別荘。華道家はシンフォニアの王族と深い関わりを持つ。芽吹達の母桜花と姉の芽美が元女王だったことも大きい。そのため、華道家の人間なら簡単に許可をもらってシンフォニア王宮の関連施設を、ほぼ好きなだけ使うことができるのだ。
これまでも兄弟姉妹でたびたびこれらの施設を利用して遊んできた。特に、最近では家族バラバラに住んでいるため、こういった施設が顔合わせの重要な場となっているのだ。
そして、芽吹と花美が2人きりで過ごす時間も、ここで取られることが多い。家族が忙しい中、この2人だけはしょっちゅう同じ時間を共有している。
「エヘヘ、じゃあキマリ。楽しみだなぁ♪」
花美は無邪気な笑顔で、腕を広げてクルクルと回る。しかし、その胸の内はある1つの決意を秘めていたのを芽吹は知らない。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
「……でね、メグアネキったらドジなんだよ。寝ぼけてハナピーに噛り付いちゃったらしくてさ」
ディナーの後のお茶を飲みながら、花美はいつものように兄との談話を楽しむ…はずだったのだが……
「アニキ? アニキってば」
「あ、ス、スマン。芽美姉さんは食い意地張っているよなぁ、まったく」
慌てて相槌を打つが、花美が疑うような視線を送る。
「もう、さっきからボクが話してばっかり。一方通行だよ。今日何かあったの?」
「え、いや。別に何も」
「ホントかなぁ」
ニヤついた表情を兄に向ける花美。表面上はからかっている風に装っている。しかし、心の中ではかなり動揺している。
「ホントだって。あ、そうだ。そろそろ風呂が沸いたころだよな。話はまた後で」
「あ~、もう、逃げる気?」
不満たらたらの花美を、芽吹が制する。
「言っとくけどな。もう僕の入浴中に入ってこようとするなよ」
そう釘を刺す。この羞恥心の欠如した妹には、もうすでに何度も芽吹の入浴現場に乱入してこようとした前科があるのだ。
それを聞いて、花美はますます不満顔になる。
「え~、いいじゃんいいじゃん。小さい頃、よく一緒に入ったじゃない」
「だからってな、僕らはもう大人なんだよ。分かるだろ。兄妹だって言ってもれっきとした、その、男と女なんだからな。そういうのは節度を守ってだな……」
「む~。ちぇっ。ボク、やっぱり男の子に生まれたかったなぁ」
幼い子どものようにすねた表情の花美に、芽吹は深い溜息をつく。「男の子に生まれたかった」というこのセリフ、もう幼少の頃の十数年も前から何百回と聞いている。小さい頃、男友達だけで遊びに行こうとすると、無理矢理ついてこようとする花美を追い払うと、決まってこう言っていた。
花美を始め、どうも華道家の女性陣はいつまでたっても子どもっぽくてかなわん。
「とにかくだ。僕が出てくるまでちゃんとおとなしく待っているんだぞ」
「……はぁい」
「よろしい。じゃあ、行ってくるな」
そう言って芽吹はいったん自分の部屋へ戻ると、風呂グッズを手に風呂場へと向かった。
その兄の後姿を見て、花美は駄々をこねて拗ねる子どもの表情を一変させた。そこには確固たる決意の色が。
(もう、後には引けない)
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
「ふぅ~、いい湯だなぁ」
別荘の露天風呂。そんなに広いものではないが、それでも足が伸ばせるほどには広い。詰めれば10人は入れそうだ。
今日は月明かりがとても綺麗だ。暑すぎず、寒すぎず、涼しげな気候。木々の向こう側からは無数の虫の声が聞こえてくる。
(はぁ、美奈ちゃんの唇、すごく柔らかかったなぁ)
芽吹の頬が上気しているのは、湯のせいだけではないようだ。
(美奈ちゃんみたいなカワイイ子が僕の恋人になってくれたら……あぁ、たまらないなぁ)
美奈と腕を組んで歩く様を想像、というか妄想してしまい、芽吹は赤くなる。
(そして、その暁には、美奈ちゃんと……)
ツーっと鼻から赤いものが垂れてきた。それは血だった。
(あわわわわ、イカンイカン。美奈ちゃんはまだ13歳なんだ。もう大人っぽいから忘れそうになるけど……)
もわわわわ~ん
一糸纏わぬ美奈が、その13歳にしては犯罪的に豊満な胸をクロスした両腕で隠して恥ずかしそうに俯く姿が浮かび上がってくる。
童顔巨乳とはまさに彼女のこと――
(ハッ、ナニ考えてんだ、僕は! 想像の中とはいえ、美奈ちゃんになんて事を!)
頭をブンブンと払ってそのイケナイ光景を掻き消そうとする。だが……
(そっか、まだ13歳なんだ。そうかぁ。ん、でも待てよ。確か芽美姉さんが生まれたのって、母さんがまだ13の時だったらしいから、子どもを作ろうと思えばできなくも……)
またまた鼻から出血。
「だーかーらー! ナニを考えてるんだ、ナニを!」
頭をポカポカと叩きながら妄想を振り払おうとする芽吹。自己嫌悪を感じる彼は、遂にすぐ近くまで来ていた人物に気づくことはなかった。
「美奈ちゃんのコト、考えているの?」
「そう、もう美奈ちゃんが……って、なんでいるー!?」
妹の花美だった。
「バ、バカ、おとなしく部屋で待ってろって言っただろ。いくら兄妹だからって、こんなこと―――」
そこで芽吹は気がついた。いや、気づかされてしまった。
いつも花美が乱入してくるときは、タオルなり水着なりを身に着けている。彼女がどうしても言って聞かないときの妥協案として、ちゃんと隠すべき場所は隠しておけと芽吹が命じているからだ。花美は不満そうにしながらも、その言いつけはいつも守っていた。
また、乱入に成功したときの表情はいつも嬉しそうである。イタズラを成功させた子どものような、兄と共に過ごす時間が心底楽しくてしょうがないといった無邪気な表情だ。
しかし、今の花美はいつもと違った。
上気した艶っぽい表情。とろんとした焦点の定まっていない虚ろな瞳。その艶かしい唇をベロリと舐める小さな舌。そして湯気が晴れてきて分かった。
―――何も身に着けていない。
しいて言うなら風呂の水滴と湯気、ただそれだけを身に纏っていた。
スポーツで鍛え上げられ、少々日焼けした瑞々しい肌にはたくさんの水滴が見受けられ、中にはつーっと伝わって湯船の中に落ちていくものもある。大きな胸―――常々彼女はスポーツに邪魔だと嘆いていた―――にもたくさんの水滴が伝っては、湯船の中に消えてゆく。
腰のくびれ。鍛えられた腹筋。滑らかな太もも。そして……薄く茂った女性の……
綺麗だ……
そこでようやく芽吹は我に返る。慌てて身体ごと回れ右して視線を外す。
「なっ、なんで裸……なんて…格好して…いるんだよっ!?」
狼狽しすぎて混乱を極める芽吹に、花美はすーっと近づいていく。
「ボク、見ていたんだよ。アニキが美奈ちゃんとその……キスするの」
「!!」
さらに混乱が助長され、芽吹はもう身動きが取れない。
「アニキも美奈ちゃんも気持ちよさそうだったね。でもね、アニキ。ボクならもっとアニキを気持ちよくさせられるよ」
「な、何を言って―――」
花美はサッとかがみこむと、背後から芽吹に抱きついた。花美の大きな膨らみが、芽吹の背中にギュッと押し付けられる。
「ハ、ハナ……?」
「ボクはアニキを離さないよ。ボクがアニキを世界で一番愛しているんだから」
芽吹の耳元で甘く囁く花美に、芽吹はもう気が狂いそうになる。とにかく吐息が―――
「アニキ、ボクをアニキのモノにして」
「ハナ……」
もうドキドキしすぎて意識が朦朧としてくる。
(ハ、ハナ……)
なんだか何もかもがどうでもよくなってきた。すぐにでもこの快楽に身を委ねたい。背後の‘女’を押し倒して、その身体を貪りたい。大きく実った胸の柔らかな膨らみを鷲づかみにして、撫で回したい。その小さな唇に吸い付いて、舐め回したい。そして、薄く茂った秘密の青き果実を摘み取り、指や舌、そして自らの‘杭’を突っ込んで、グチャグチャに掻き回したい。
芽吹の我慢のメーターが振り切れそうになる寸前、鳥が飛び立つ音がした。その僅かな間に、芽吹は理性を取り戻した。
「ダメだ。お前は僕の血の繋がった妹なんだ。そんなこと、できるわけがない!」
芽吹は拒絶の反応を示す。その突き放すような態度に、花美は青ざめる。彼女の心の中は凍り付いていく。
「ア、アニキ、ボク……」
「ダメだ。ダメなんだよ。兄妹とはいえ…いや、兄妹だからこそ余計に節度は守らないと」
大失敗だ。何とか挽回しないと、と花美は焦る。
「アニキ、聴いて!」
「ダメだ。頭を冷やせ!」
湯船から上がり、背後の妹から意識を逸らし、芽吹はさっさと出口へと向かう。
「イヤ、待ってアニキ! 行かないで!」
しかし、兄の冷たい態度と共に、出入り口の扉はピシャリと閉じられた。
「アニキーーー!!」
どうしてボク達は兄妹として生まれてきてしまったのだろう。
どうしてボクはアニキのことを愛してしまったのだろう。
どうして、どうして……
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
「ハナ、どこだ?」
数時間後、芽吹はそろそろ頭の熱も冷めただろうと、花美を探す。もう二度とあんなことをしないよう、兄としてきちんと言い聞かせるつもりだ。
しかし、先ほどから探しているのだが、姿が見当たらない。この別荘は確かに結構広い造りをしているが、それでもこれだけ探してもいないとなると……
(外か……?)
それには雲が垂れ込めていた。
(くそ、見つからない。どこ行っちまったんだ。あいつ)
もうかれこれ探し始めて1時間ほどになるが、いっこうに妹の姿は見当たらない。近くの心当たりをいくつか当たったのだが、手がかりは得られない。そうしているうちに、雨がポツポツと降り始めてきた。
ふと、芽吹は思い当たる。
(そうだ。もしかしたらあそこに……)
それはある1つの思い出。2人がまだ幼かった頃の記憶。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
12年前
「アニキ~ボクも連れてって~♪」
小さい花美は、いつも芽吹にくっついていた。遊ぶときも、ご飯を食べるときも、お風呂に入るときも、寝るときも。いつも一緒。
芽吹はそんな妹をかわいいと思っていたが、やはりときどき鬱陶しく思うこともあった。この日はまさにそんな気分だった。今日は友達と精一杯遊びたいのだ。妹のお守りははっきり言って面倒だ。
「しょうがないなぁ。じゃあ一緒に来いよ」
「わーい♪」
活発な花美は、男の子達にも負けないやんちゃぶり。鬼ごっこだって、サッカーだってみんなには負けない。
「今日はかくれんぼするぞ」
鬼は花美になった。
「ひとーつ、ふたーつ……」
こういう場合、かくれんぼは厄介払いの手段として使われる。鬼となった者をほったらかしにしてトンズラ。
「アニキ? アニキー!!」
置いていかれた花美は、ただひたすら兄の姿を追い求めるのだ。
「え? 帰ってきていない?」
帰宅した芽吹が聞いたのは、花美の行方不明という知らせ。
「一緒じゃなかったの? どうしよう。もう雨も降ってきそうなのに……」
姉の芽美が心配そうに空を見上げる。そんな彼女も疲れているように見える。最近、事件やら何やらで忙しいらしいのだ。
「母さんは仕事でいないし。私は沙羅と双樹の面倒を見てなきゃいけないし……。私もさっきまで仕事していたから、回復するまでは探索魔法は使えないのよ」
「探してくる!」
芽吹は駆け出す。自分のせいで行方が分からなくなってしまった妹を探しに。
どれくらいの時間探しただろうか。大雨の降る中、芽吹は遂に花美を発見した。
「ハナ!」
花美は泥だらけになって、その場所にうつ伏せになって倒れていた。
「おい、ハナ。しっかりしろ!」
抱き起こし、必死で揺さぶると、花美は僅かに目を開く。
「あ、アニキ……」
「うっ、すごい熱!」
額に手を当てた芽吹は顔をしかめる。と、芽吹は気づく。気づいてしまう。花美の手足が曲がってはいけない方向に曲がっていた。
「お前!」
なぜこんな重傷を負っているのか、すぐに想像がついた。ここは世界樹の根元付近。つまり、花美は木の上に上ろうとして
転落したのだ。
「どうしてこんな危ないことを!」
「高いところならアニキが……見つかると思って……」
それを聞いて、芽吹は青ざめた。自分の愚かな行為のせいで、妹がこんな目に……!
ずぶ濡れの芽吹が、泥だらけの花美を背負って華道家に駆け込んだのは、その十数分後だった。
花美の怪我の具合は全治2ヶ月レベルであった。それでも癒しの魔法で回復を早めることはできたため、大事には至らなかった。熱の方もたいしたことはなく、数日で完治した。しかし一歩間違えれば危なかったのだ。あの子が助かったのは運が良かっただけ。発見がもう少し遅れていたら、もう少し打ち所が悪かったら……
芽吹の中に、いたたまれない思いが残った。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
「いた!」
大雨の中、花美は世界樹の元でうずくまっていた。
「ハナ!」
「あ、アニキ……」
「よかった。本当によかった!」
妹をギュッと抱きしめる芽吹。
「痛い、痛いよ、アニキ」
「あ、ゴメン」
すぐに離れる。しかし、芽吹は気づく。彼女の身体が冷え切っていることに。
「馬鹿。こんなところにいると風邪じゃすまないぞ。さぁ、帰るぞ」
「……うん」
花美の頬がほんのりとピンク色に染まる。
「ほら」
「え?」
背中を向けてしゃがみ込む芽吹。
「疲れただろう?」
「ありがと」
花美は元気のない笑みを浮かべるも、素直にそれに従った。
傘も差さずの雨の中の帰り道、花美は芽吹の耳元で囁く。
「やっぱりアニキはボクのヒーローだね。あの頃とちっとも変わっていないよ」
「え?」
「いつもボクの前でかっこよかったんだもん。すっごく強くてたくましくて優しくて。ボクは少しでもたくさんアニキの近くにいたくて、くっついて回ってたんだよ」
「ハナ……」
それは違う。
「僕はヒーローなんかじゃないよ。ハナを酷い目に遭わせた悪い兄なんだ」
「もしかして、まだ‘あのときのこと’気にしているの? 知ってたよ。アニキがすっごくあのことを気にしていたの」
「え?」
「あれはボクが勝手に危ないことして、その報いを受けただけ。アニキは何にも悪くないよ」
「でも……」
もう十数年も前の出来事。でもあのときの辛すぎる経験は、未だに芽吹の心を苦しませ続けていた。
「アニキ、もうそんな風に考えるのはやめて。ボクだって、悲しくなっちゃう。ボクのしたことが、兄貴をずっと苦しめ続けているなんて、そんなの、イヤだよ」
「ハナ……」
芽吹が苦しみ、悩み続けていることすら、花美は知っていた。もしこれ以上悩み続けると、かえって余計に花美に辛い思いをさせてしまう。芽吹はようやくそのことを自覚した。
(つくづく不甲斐ないアニキでゴメンな、ハナ)
口に出していうと逆効果だ。心の中で謝る芽吹であった。
続く























































































































































































































































































