2010年 02月 08日
キョンの選択した世界
涼宮ハルヒの消失
シリーズ最大の人気を誇るエピソード、劇場版開幕!
以下、ネタバレあり。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
寒い中、妹に起こされてしぶしぶ布団から出るキョン。いつものように学校に登校します。
もうすぐクリスマスという時期。放課後、キョンはいつもどおりSOS団に赴きます。クリスマスという一大イベントで、団長のハルヒが大はしゃぎしないはずはありません。部室で鍋パーティを開くと意気込みます。キョンは少々うんざりしながら、いつものようにSOS団員としての騒々しい日常生活を送っていました。
パーティの準備ということで、ハルヒに指示されたとおり買い物を済ませ、帰宅したキョン。この晩もいつもと変わりなく床に就きました。
しかし、異変は確実に迫ってきていました。運命の12月18日。
キョンがいつものように登校すると、昨日まで元気だった谷口が酷い風邪で苦しんでいます。しかも、あれだけ浮かれて話していた、クリスマスのデートなんて知らないと言います。ハルヒも珍しく学校を休んでいました。
何かがおかしいと違和感を覚え始めたキョン。数日前からキョンのクラスで風邪が流行りだしていたらしいですが、キョンにそんな記憶はありません。谷口や国木田との会話も噛み合いません。
昼休み、国木田との会話でますます異変を感じだしたキョンの前に、いるはずのない人物が現れます。
半年前にキョンを襲撃したため有希によって消滅させられ、転校したことになっていたはずの朝倉涼子が現れたのです。さらに朝倉は、キョンの真後ろの席、つまりハルヒの席にカバンを置きます。なぜ朝倉がここに? ハルヒはどこに行ったのか? しかし、クラスメイト達は、朝倉は以前からずっとこのクラスにいるし、ハルヒという人物のことなど知らないといいます。出席簿を確認しても、そこにハルヒの名前はありませんでした。
大混乱に陥るキョン。世界が変わってしまった。しかも、いつも事件の元凶になっているハルヒまでもがいなくなってしまった。キョンは他のSOS団のメンバーを探し始めますが、古泉がいるはずの1年9組は教室ごと消滅。みくる、そして鶴屋さんは一応学校にいたものの、キョンのことを全く知らないと言います。キョンは最後の祈りを込めて、SOS団の拠点である文芸部室に向かいます。
そこには長門有希がいてくれました。ところが、彼女はキョンのことを知っているものの、SOS団のことを知らないといいます。そして有希は、本来の有希なら絶対に見せるはずのない、普通の少女のような戸惑いの表情を浮かべるだけでした。
有希はおどおどしつつも、キョンに入部届けを差し出してきて…。
翌12月19日。何の手がかりも見つけられないキョンは、再び有希のいる文芸部室を訪れます。何気なく本棚を眺めていたキョンは、見覚えのある本「ハイペリオン」を発見。いつしか有希が、自分が宇宙人であると告白したときにキョンを呼び出したのと同じ本。それを開くと、そこには「鍵をそろえよ」と書かれた栞が挟まっていました。これは世界がおかしくなる前に有希が残してくれたメッセージのようです。かすかに希望が見え、嬉しさを滲ませるキョン。しかし、「鍵」とは?
放課後、成り行きで有希の部屋に招待されたキョンは、有希から、なぜ自分がキョンを知っていたか、という話を聞きます。それはキョンの記憶とは微妙に異なり、そこにいたはずのハルヒやSOS団の話題も出てきません。そして、有希の世話をしている朝倉涼子がおでんを持ってやってきます。最初は帰ろうとしたキョンですが、有希に引き止められ、居心地が悪い夕食を共にします。
12月20日。もはやSOS団があった世界が正常なのか、今の世界が正常なのか、キョンには区別がつかなくなってきました。時が刻一刻と過ぎる中、ぼんやりと谷口と国木田の会話を聞いていたキョンの耳に、「涼宮ハルヒ」の名前が飛び込んできます。谷口が中学時代一緒だったハルヒを知っていると言ったのです。
谷口の話によると、ハルヒは光陽園学院へと進学したといいます。キョンは居ても立ってもいられず、ただちに北高を飛び出して光陽園学院へと向かいます。
やがて下校時間となり、校門から生徒達が出てくるのを待つキョン。その中に…ハルヒ、そして古泉がいた!
勇気を奮い立たせ、ハルヒ達に声をかけるキョン。最初こそ不審者がられ無視されそうになりますが、キョンが3年前の七夕で名乗った「ジョン・スミス」の名を出すと、ハルヒの態度は一変。ショックのあまり呆然とします。
近くの喫茶店に入り、ハルヒと古泉に事情を説明したキョン。ハルヒは面白そうだとキョンの話す別世界のことに興味を抱きます。古泉の考えでは、キョンが並行世界に来てしまったのか、世界自体が改変されてしまったのかどちらかだろうとのこと。いずれにせよ、原因を探らなくてはどうにもなりません。
キョンの話にますます好奇心を掻き立てられたハルヒは、北高へ行きたいと言い出します。
ハルヒと古泉を北高生に変装させ、共に北高に舞い戻ったキョン。ハルヒの提案で、書道部にいたみくるを強引に連れ、文芸部室に押しかけます。
遂にSOS団の5人が揃いました。そのとき、部室のコンピュータが勝手に起動。元の世界の有希からのメッセージが浮かび上がってきます。そう、「鍵」とはSOS団の団員5人のことだったのです。
有希の指示では、修正プログラムを起動させるならエンターキーを、起動させないならそれ以外のキーを押せとのこと。選択できるのは一度きり。しかし、キョンに迷いはありません。キョンは有希に入部届けを返すと、エンターキーを押します。
すると、視野が暗転。そこは夜の文芸部室となっていました。新聞を見て、今がいつの時代かを確認したキョン。3年前の七夕でした。
かつてみくるに連れられてこの日にタイムスリップしたことのあったキョンは、みくると会話した公園へとやってきます。案の定、以前の自分とみくるがそこにいました。物陰からじっと観察していると、やがてみくるは気絶。そして予想どおり大人のみくるが姿を現します。過去の自分が去ったのを確認したキョンは、大人のみくると接触します。彼女もまた、この異変を解決するために行動していました。
どうやら12月18日に、世界が何者かによって大規模な改変を受けてしまったようです。しかも、犯人はハルヒではないといいます。
中学生のハルヒに「世界を大いに盛り上げるためのジョン・スミスをよろしく!」と言い残し、次に有希のマンションに向かったキョンとみくる(大)。部屋に迎えてくれたのは、キョンの知る有希そのものでした。和室では以前のキョンとみくるが時間凍結されて眠っているはず。
有希に事情を話したキョンとみくる(大)。栞から3年後の有希と同期できませんでしたが、有希は改変が起きた直後に修正プログラムを犯人に撃ち込めといいます。果たしてその犯人とは? その名を聞き、キョンはハッと息を呑みます。
しかし、キョンの決意は揺らぎません。キョンはみくる(大)と共に再び3年後の元の時代へとタイムスリップします。やがて現れた今回の事件の元凶。見張っていると、案の定彼女は世界を改変してしまいました。それは長門有希その人でした。キョンは全てを元に戻すため、有希の方へと歩みだします。
有希はこれまでキョンやSOS団を陰から支え続けてきました。しかし、少しずつ有希には疲れが蓄積されてきていました。そして遂に、こんな暴挙を起こしてしまったようです。
有希をこれまで頼りすぎた自分にも責任の一端があると感じるキョン。それでも、なぜ彼女はキョンの記憶だけ元のままにしたのか。それはおそらく、キョンにこれからの未来を選択させたかったからではないかとキョンは推測します。キョンは自問自答。
これまでさんざんハルヒに振り回され続けたキョン。毎回うんざりさせられ、困り果ててきました。そこに誕生した新たな世界。ハルヒに振り回されることもない、しかも仲良くなれそうな有希までいる。しかし、それでもキョンはSOS団の存在する元の世界の方を選択しました。宇宙人、未来人、超能力者、そして桁外れの能力を持つハルヒ。それらが存在する贅沢な世界を、キョンはいつしか愛しく思うようになっていました。
大切な元の世界を取り戻すべく、改変された有希に修正プログラムを撃ち込もうとするキョン。ところがその寸前、有希を守ろうとした朝倉がキョンの身体にナイフを突き刺します。重傷を負い、薄れゆく意識の中、キョンはまたも有希によって救われます。そしてみくる(大)や、別の時間軸から来たらしい自分やみくる(小)の見守る中、意識を失います。
目覚めると、そこは病室でした。付き添ってくれていた古泉によると、そこは元の世界の12月21日。古泉の話によると、3日前キョンは階段から転落する事故に遭い、意識不明になってしまったといいます。SOS団一同が蒼白になる中、キョンは病院へ担ぎ込まれたようです。どうやらハルヒは怪しい女の影を見たような気がすると言っていたようですが…。
そのハルヒは、団長の責任としてずっとキョンについていてくれたようです。目を覚ましたハルヒは次第にいつもの彼女らしさを見せるように。見舞いに来たみくるも嬉し涙を流します。
検査のためにもうしばらく入院を続けるキョン。夜、屋上に出て景色を眺めていると、有希がやってきます。彼女は今回の件は自分に責任があると認めます。そして情報統合思念体は有希の処分を検討しているようです。が、キョンはそれに猛反発。有希は立派なSOS団の仲間。もし有希が消えたりいなくなったりしたら、ハルヒをたきつけて反撃に出るとまで宣言します。キョンの優しさに触れ、有希は静かに「ありがとう」と呟くのでした。
こうして事件は幕を閉じました。12月24日終業式では、もう全てが元に戻った日常が待っていました。
そして有希にとって、キョンと図書館に行った思い出は、今でも大切なもののようで……
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
キョン、すっげーかっこいいぜ!
町を縦横無尽に駆け回り、再びタイムスリップまで繰り返したキョンの大冒険劇。2時間40分ほどの長編だったにもかかわらず、ぐいぐいと世界に引き込まれたため、あっという間でした。本編が2時間40分と長かったのは、どうやら原作をなるべくカットせずに再現した結果のようです。
異変が起き、焦燥感に駆られるキョン。周囲から不審がられ、頼りになるいつもの仲間も別人のようになってしまい、大混乱。平凡だが平和な日常がメチャクチャになってしまいました。
そして、わずかな希望を見つけ出し、あちこち奔走するキョン。本作はそんな彼との一体感が楽しめたような気がします。また、これまでのエピソード(特に「笹の葉ラプソディ」)などに仕込まれていた伏線がどんどん回収されていく展開には鳥肌が立ちました。何気ないこれまでの会話の中にも伏線が散りばめられていました。(また、今後の話の伏線とも思われる描写もいくつか。キョンの携帯電話のリストなど)(また、テレビ版から存在はしていたようですが、クラスメイトもかなり登場。モブキャラとはいえ、ちゃんとデザインされていて、名前まで設定されているのは芸が細かいですね)
いい場面もたくさん。
改変された有希(私はあえて「長門」と呼びません)と出会ったシーン。
栞が見つかったシーン。
おでんを囲むシーン。
改変されたハルヒ達と北高へ乗り込むシーン。
キョンが有希に入部届けを返すシーン。(改変世界とのサヨナラを暗示していますね。涙を流す有希に心が揺らぎそうになります)
「笹の葉ラプソディ」とリンクするシーン。
キョンが栞と入部届けを前にし、栞を掴むシーン。
元の世界のハルヒがキョンの復活を喜ぶシーン。
ラスト、キョンが有希を守ると決意を述べるシーン。
どれもとても印象的で、見逃せないものばかりでした。
キョンはいつにも増して喋りまくりでしたね。杉田さん、お疲れ様ですw
ハルヒの出番は少なめでしたが、ちゃんと見せ場はありました。
そして今回最大のキーパーソンである有希がホント、可愛かったです(元祖も改変時のときも両方)。「長門は俺の嫁」と彼女を愛して病まない人の気持ちが分かります。うん。
テーマソング「優しい忘却」はとても切なく優しい曲。伴奏はなく、茅原さんのアカペラでしたね。
EDテロップを見て、本当に多くの人が製作に携わっていたんですなぁ。背景は真っ暗でした。これはちょっと物足りなく思ったのですが、これも演出のうち。あえて真っ暗にした方が趣があると思える人もいるかもしれませんしね。
またどこか見覚えのある街並み。私の地元に程近い西宮市がモデルになっていますからね。甲陽園ならぬ「光陽園」なるものも出てきましたしw
電車は阪急でしたし。そしてキョンが入院した病院は甲南病院。こういうの理解できるのは、地元民の特権ですね。
今回は「リリカルなのは」でよくやるキャラ別感想をやっておきます。
世界の改変に巻き込まれながら、たった1人、記憶を書き換えられなかったキョン。
これまで事件に巻き込まれても、どこか1歩引いたところで傍観者になっていました。しかし、今回は完全に孤立。少し諦めかけたりもしましたが、やがて孤軍奮闘。SOS団や元の世界を取り戻し、仲間を守る行動に積極的に出ました。これで彼は真の意味で団員の1人となったのかもしれません。
彼には天性の運があったと思います。何の手がかりもない中、栞を発見したり、首尾よくハルヒと出会えたり、「鍵」をうまく揃えられたり、支援者に会えたり。
さらに知恵や判断力、頭の回転の速さもありました。最初は混乱したものの、次第に世界が改変したことを冷静に分析したり、念入りに押し寄せる怒涛の情報の波を分析したり、七夕のことを覚えていて切り札「ジョン・スミス」というキーワードを持ち出したり。
そして仲間を思う優しさ。有希を守るためならハルヒですら利用する。よほどの決意があってのことでしょう。ラストシーンでさりげなく有希にコートをかけたり、降ってきた雪を払いのけたりと、とても紳士的。あまり好きな言葉ではありませんが、はっきり言って男らしい。
他では見られない、最高の主人公だと思います。
蓄積してきた疲労と不満が遂に爆発し、世界を改変してしまうという暴挙を犯してしまった長門有希。
ハルヒの能力を利用したとはいえ、世界を丸ごと「こうありたい」という形にしてしまうとは凄まじい能力です。これはまさに神の力といえましょう。
彼女は本当に辛かったのだと思います。喜怒哀楽をうまく表現することが出来ず、ストレスを発散させることも出来ない。だから、溜まりに溜まり、ある日突然爆発してしまったんですね。しかも、いずれこうなることが不可避であることも事前に分かっていたんですよね。そして改変された世界。キョンの記憶はそのままにしたのは、彼に選択を託した、というだけではないような気がします。というのも、キョンと図書館であった出来事も、ちゃんと残していたからです。改変後も、引っ込み思案のはずなのに、キョンに入部届けを渡したり、自らの家に彼を招き入れたり、食事を一緒に取るよう引き留めたりもしましたし。はっきり言うと、やはりキョンのことが好きだったんでしょうね。
前述しましたが、今回の彼女はホント、可愛かったです(元祖も改変時のときも両方)。「長門は俺の嫁」と彼女を愛して病まない人の気持ちが分かります。うん。
入部届けを突き返され涙するところと、ラストシーンでの「ありがとう」がとても重かったです。
そして雪が降ってきたとき、キョンが「ゆき」とつぶやき、自分の名を呼ばれたのかという反応をしたのもよかったですわ。
そしてエピローグ。子ども達の様子を見て、以前キョンに図書カードを作ってもらったことを思い出したのでしょうか。改編後の世界にもこの事実は残っていました。彼女にとってかけがえのない思い出なんでしょうね。本で口元を隠した仕草がよかったです。
世界が変わっても涼宮ハルヒは涼宮ハルヒのままでした。
初期の頃のフラストレーションが溜まった表情。懐かしかったですね。キョンから事情を聞き、目を輝かせます。みくるを部室に閉じ込めたときの行動までが以前と一緒というw
元の世界のハルヒにもいつか真実を話すときが来るのかなぁ?
寝袋まで持ち込んでキョンの看病していたところがよかったですw
いつも優しく親しげなマスコット、朝比奈みくる。
彼女がキョンのことを知らなかったのは、彼にとってものすごくショックだったことでしょう。おまけに変質者扱いまでされてしまって、パンチまで喰らって…。だから元のみくるに戻って本当にホッとしました。
大人版みくるも活躍。「禁則事項」の規制も緩くなっているんですね。この異変が起きることも当然知っていたと。出世したようですね。
とはいえ、キョンが朝倉に襲撃されることまでは想定していなかったのかな?
高校生みくるは近い将来、再びキョンと一緒にこの七夕の日にやってくることになりそうですね。
ちなみにタイムマシンは頭の中に形のない状態で存在しているようで。便利ですね。
「高校時代に背負った苦難は、いつかいい思い出になる日が来る」
大人版の彼女のこのセリフはグッときました。そしてキョンが目を覚ました時に見せた涙にも惹きつけられました。
解説役としてすっかり板についた古泉一樹。
改変時の彼は、ハルヒに好意を抱いていたものの、ただのハルヒの使いっ走りといった感じでしたねぇ。しかも飽きられているし。
元の彼はいつもどおり意識を取り戻したキョンに状況を解説してくれました。彼はどこまで今回の事件について把握していたんでしょう。ハルヒやみくると同じく、全く把握していなかったという可能性も…。
ありがとうございました!(>ω<)ノ
とても楽しい素敵な時間を過ごさせてくれた大作でした。「リリカルなのは」に続き、アニメ映画に新風を吹き込ませてくれたように思います。
涼宮ハルヒシリーズ、今後にも期待させてもらいます。原作は長く滞っていますが、気長に待ちます。そしていつか再びアニメ化して欲しいと思います。
シリーズ最大の人気を誇るエピソード、劇場版開幕!
以下、ネタバレあり。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
寒い中、妹に起こされてしぶしぶ布団から出るキョン。いつものように学校に登校します。
もうすぐクリスマスという時期。放課後、キョンはいつもどおりSOS団に赴きます。クリスマスという一大イベントで、団長のハルヒが大はしゃぎしないはずはありません。部室で鍋パーティを開くと意気込みます。キョンは少々うんざりしながら、いつものようにSOS団員としての騒々しい日常生活を送っていました。
パーティの準備ということで、ハルヒに指示されたとおり買い物を済ませ、帰宅したキョン。この晩もいつもと変わりなく床に就きました。
しかし、異変は確実に迫ってきていました。運命の12月18日。
キョンがいつものように登校すると、昨日まで元気だった谷口が酷い風邪で苦しんでいます。しかも、あれだけ浮かれて話していた、クリスマスのデートなんて知らないと言います。ハルヒも珍しく学校を休んでいました。
何かがおかしいと違和感を覚え始めたキョン。数日前からキョンのクラスで風邪が流行りだしていたらしいですが、キョンにそんな記憶はありません。谷口や国木田との会話も噛み合いません。
昼休み、国木田との会話でますます異変を感じだしたキョンの前に、いるはずのない人物が現れます。
半年前にキョンを襲撃したため有希によって消滅させられ、転校したことになっていたはずの朝倉涼子が現れたのです。さらに朝倉は、キョンの真後ろの席、つまりハルヒの席にカバンを置きます。なぜ朝倉がここに? ハルヒはどこに行ったのか? しかし、クラスメイト達は、朝倉は以前からずっとこのクラスにいるし、ハルヒという人物のことなど知らないといいます。出席簿を確認しても、そこにハルヒの名前はありませんでした。
大混乱に陥るキョン。世界が変わってしまった。しかも、いつも事件の元凶になっているハルヒまでもがいなくなってしまった。キョンは他のSOS団のメンバーを探し始めますが、古泉がいるはずの1年9組は教室ごと消滅。みくる、そして鶴屋さんは一応学校にいたものの、キョンのことを全く知らないと言います。キョンは最後の祈りを込めて、SOS団の拠点である文芸部室に向かいます。
そこには長門有希がいてくれました。ところが、彼女はキョンのことを知っているものの、SOS団のことを知らないといいます。そして有希は、本来の有希なら絶対に見せるはずのない、普通の少女のような戸惑いの表情を浮かべるだけでした。
有希はおどおどしつつも、キョンに入部届けを差し出してきて…。
翌12月19日。何の手がかりも見つけられないキョンは、再び有希のいる文芸部室を訪れます。何気なく本棚を眺めていたキョンは、見覚えのある本「ハイペリオン」を発見。いつしか有希が、自分が宇宙人であると告白したときにキョンを呼び出したのと同じ本。それを開くと、そこには「鍵をそろえよ」と書かれた栞が挟まっていました。これは世界がおかしくなる前に有希が残してくれたメッセージのようです。かすかに希望が見え、嬉しさを滲ませるキョン。しかし、「鍵」とは?
放課後、成り行きで有希の部屋に招待されたキョンは、有希から、なぜ自分がキョンを知っていたか、という話を聞きます。それはキョンの記憶とは微妙に異なり、そこにいたはずのハルヒやSOS団の話題も出てきません。そして、有希の世話をしている朝倉涼子がおでんを持ってやってきます。最初は帰ろうとしたキョンですが、有希に引き止められ、居心地が悪い夕食を共にします。
12月20日。もはやSOS団があった世界が正常なのか、今の世界が正常なのか、キョンには区別がつかなくなってきました。時が刻一刻と過ぎる中、ぼんやりと谷口と国木田の会話を聞いていたキョンの耳に、「涼宮ハルヒ」の名前が飛び込んできます。谷口が中学時代一緒だったハルヒを知っていると言ったのです。
谷口の話によると、ハルヒは光陽園学院へと進学したといいます。キョンは居ても立ってもいられず、ただちに北高を飛び出して光陽園学院へと向かいます。
やがて下校時間となり、校門から生徒達が出てくるのを待つキョン。その中に…ハルヒ、そして古泉がいた!
勇気を奮い立たせ、ハルヒ達に声をかけるキョン。最初こそ不審者がられ無視されそうになりますが、キョンが3年前の七夕で名乗った「ジョン・スミス」の名を出すと、ハルヒの態度は一変。ショックのあまり呆然とします。
近くの喫茶店に入り、ハルヒと古泉に事情を説明したキョン。ハルヒは面白そうだとキョンの話す別世界のことに興味を抱きます。古泉の考えでは、キョンが並行世界に来てしまったのか、世界自体が改変されてしまったのかどちらかだろうとのこと。いずれにせよ、原因を探らなくてはどうにもなりません。
キョンの話にますます好奇心を掻き立てられたハルヒは、北高へ行きたいと言い出します。
ハルヒと古泉を北高生に変装させ、共に北高に舞い戻ったキョン。ハルヒの提案で、書道部にいたみくるを強引に連れ、文芸部室に押しかけます。
遂にSOS団の5人が揃いました。そのとき、部室のコンピュータが勝手に起動。元の世界の有希からのメッセージが浮かび上がってきます。そう、「鍵」とはSOS団の団員5人のことだったのです。
有希の指示では、修正プログラムを起動させるならエンターキーを、起動させないならそれ以外のキーを押せとのこと。選択できるのは一度きり。しかし、キョンに迷いはありません。キョンは有希に入部届けを返すと、エンターキーを押します。
すると、視野が暗転。そこは夜の文芸部室となっていました。新聞を見て、今がいつの時代かを確認したキョン。3年前の七夕でした。
かつてみくるに連れられてこの日にタイムスリップしたことのあったキョンは、みくると会話した公園へとやってきます。案の定、以前の自分とみくるがそこにいました。物陰からじっと観察していると、やがてみくるは気絶。そして予想どおり大人のみくるが姿を現します。過去の自分が去ったのを確認したキョンは、大人のみくると接触します。彼女もまた、この異変を解決するために行動していました。
どうやら12月18日に、世界が何者かによって大規模な改変を受けてしまったようです。しかも、犯人はハルヒではないといいます。
中学生のハルヒに「世界を大いに盛り上げるためのジョン・スミスをよろしく!」と言い残し、次に有希のマンションに向かったキョンとみくる(大)。部屋に迎えてくれたのは、キョンの知る有希そのものでした。和室では以前のキョンとみくるが時間凍結されて眠っているはず。
有希に事情を話したキョンとみくる(大)。栞から3年後の有希と同期できませんでしたが、有希は改変が起きた直後に修正プログラムを犯人に撃ち込めといいます。果たしてその犯人とは? その名を聞き、キョンはハッと息を呑みます。
しかし、キョンの決意は揺らぎません。キョンはみくる(大)と共に再び3年後の元の時代へとタイムスリップします。やがて現れた今回の事件の元凶。見張っていると、案の定彼女は世界を改変してしまいました。それは長門有希その人でした。キョンは全てを元に戻すため、有希の方へと歩みだします。
有希はこれまでキョンやSOS団を陰から支え続けてきました。しかし、少しずつ有希には疲れが蓄積されてきていました。そして遂に、こんな暴挙を起こしてしまったようです。
有希をこれまで頼りすぎた自分にも責任の一端があると感じるキョン。それでも、なぜ彼女はキョンの記憶だけ元のままにしたのか。それはおそらく、キョンにこれからの未来を選択させたかったからではないかとキョンは推測します。キョンは自問自答。
これまでさんざんハルヒに振り回され続けたキョン。毎回うんざりさせられ、困り果ててきました。そこに誕生した新たな世界。ハルヒに振り回されることもない、しかも仲良くなれそうな有希までいる。しかし、それでもキョンはSOS団の存在する元の世界の方を選択しました。宇宙人、未来人、超能力者、そして桁外れの能力を持つハルヒ。それらが存在する贅沢な世界を、キョンはいつしか愛しく思うようになっていました。
大切な元の世界を取り戻すべく、改変された有希に修正プログラムを撃ち込もうとするキョン。ところがその寸前、有希を守ろうとした朝倉がキョンの身体にナイフを突き刺します。重傷を負い、薄れゆく意識の中、キョンはまたも有希によって救われます。そしてみくる(大)や、別の時間軸から来たらしい自分やみくる(小)の見守る中、意識を失います。
目覚めると、そこは病室でした。付き添ってくれていた古泉によると、そこは元の世界の12月21日。古泉の話によると、3日前キョンは階段から転落する事故に遭い、意識不明になってしまったといいます。SOS団一同が蒼白になる中、キョンは病院へ担ぎ込まれたようです。どうやらハルヒは怪しい女の影を見たような気がすると言っていたようですが…。
そのハルヒは、団長の責任としてずっとキョンについていてくれたようです。目を覚ましたハルヒは次第にいつもの彼女らしさを見せるように。見舞いに来たみくるも嬉し涙を流します。
検査のためにもうしばらく入院を続けるキョン。夜、屋上に出て景色を眺めていると、有希がやってきます。彼女は今回の件は自分に責任があると認めます。そして情報統合思念体は有希の処分を検討しているようです。が、キョンはそれに猛反発。有希は立派なSOS団の仲間。もし有希が消えたりいなくなったりしたら、ハルヒをたきつけて反撃に出るとまで宣言します。キョンの優しさに触れ、有希は静かに「ありがとう」と呟くのでした。
こうして事件は幕を閉じました。12月24日終業式では、もう全てが元に戻った日常が待っていました。
そして有希にとって、キョンと図書館に行った思い出は、今でも大切なもののようで……
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
キョン、すっげーかっこいいぜ!
町を縦横無尽に駆け回り、再びタイムスリップまで繰り返したキョンの大冒険劇。2時間40分ほどの長編だったにもかかわらず、ぐいぐいと世界に引き込まれたため、あっという間でした。本編が2時間40分と長かったのは、どうやら原作をなるべくカットせずに再現した結果のようです。
異変が起き、焦燥感に駆られるキョン。周囲から不審がられ、頼りになるいつもの仲間も別人のようになってしまい、大混乱。平凡だが平和な日常がメチャクチャになってしまいました。
そして、わずかな希望を見つけ出し、あちこち奔走するキョン。本作はそんな彼との一体感が楽しめたような気がします。また、これまでのエピソード(特に「笹の葉ラプソディ」)などに仕込まれていた伏線がどんどん回収されていく展開には鳥肌が立ちました。何気ないこれまでの会話の中にも伏線が散りばめられていました。(また、今後の話の伏線とも思われる描写もいくつか。キョンの携帯電話のリストなど)(また、テレビ版から存在はしていたようですが、クラスメイトもかなり登場。モブキャラとはいえ、ちゃんとデザインされていて、名前まで設定されているのは芸が細かいですね)
いい場面もたくさん。
改変された有希(私はあえて「長門」と呼びません)と出会ったシーン。
栞が見つかったシーン。
おでんを囲むシーン。
改変されたハルヒ達と北高へ乗り込むシーン。
キョンが有希に入部届けを返すシーン。(改変世界とのサヨナラを暗示していますね。涙を流す有希に心が揺らぎそうになります)
「笹の葉ラプソディ」とリンクするシーン。
キョンが栞と入部届けを前にし、栞を掴むシーン。
元の世界のハルヒがキョンの復活を喜ぶシーン。
ラスト、キョンが有希を守ると決意を述べるシーン。
どれもとても印象的で、見逃せないものばかりでした。
キョンはいつにも増して喋りまくりでしたね。杉田さん、お疲れ様ですw
ハルヒの出番は少なめでしたが、ちゃんと見せ場はありました。
そして今回最大のキーパーソンである有希がホント、可愛かったです(元祖も改変時のときも両方)。「長門は俺の嫁」と彼女を愛して病まない人の気持ちが分かります。うん。
テーマソング「優しい忘却」はとても切なく優しい曲。伴奏はなく、茅原さんのアカペラでしたね。
EDテロップを見て、本当に多くの人が製作に携わっていたんですなぁ。背景は真っ暗でした。これはちょっと物足りなく思ったのですが、これも演出のうち。あえて真っ暗にした方が趣があると思える人もいるかもしれませんしね。
またどこか見覚えのある街並み。私の地元に程近い西宮市がモデルになっていますからね。甲陽園ならぬ「光陽園」なるものも出てきましたしw
電車は阪急でしたし。そしてキョンが入院した病院は甲南病院。こういうの理解できるのは、地元民の特権ですね。
今回は「リリカルなのは」でよくやるキャラ別感想をやっておきます。
世界の改変に巻き込まれながら、たった1人、記憶を書き換えられなかったキョン。
これまで事件に巻き込まれても、どこか1歩引いたところで傍観者になっていました。しかし、今回は完全に孤立。少し諦めかけたりもしましたが、やがて孤軍奮闘。SOS団や元の世界を取り戻し、仲間を守る行動に積極的に出ました。これで彼は真の意味で団員の1人となったのかもしれません。
彼には天性の運があったと思います。何の手がかりもない中、栞を発見したり、首尾よくハルヒと出会えたり、「鍵」をうまく揃えられたり、支援者に会えたり。
さらに知恵や判断力、頭の回転の速さもありました。最初は混乱したものの、次第に世界が改変したことを冷静に分析したり、念入りに押し寄せる怒涛の情報の波を分析したり、七夕のことを覚えていて切り札「ジョン・スミス」というキーワードを持ち出したり。
そして仲間を思う優しさ。有希を守るためならハルヒですら利用する。よほどの決意があってのことでしょう。ラストシーンでさりげなく有希にコートをかけたり、降ってきた雪を払いのけたりと、とても紳士的。あまり好きな言葉ではありませんが、はっきり言って男らしい。
他では見られない、最高の主人公だと思います。
蓄積してきた疲労と不満が遂に爆発し、世界を改変してしまうという暴挙を犯してしまった長門有希。
ハルヒの能力を利用したとはいえ、世界を丸ごと「こうありたい」という形にしてしまうとは凄まじい能力です。これはまさに神の力といえましょう。
彼女は本当に辛かったのだと思います。喜怒哀楽をうまく表現することが出来ず、ストレスを発散させることも出来ない。だから、溜まりに溜まり、ある日突然爆発してしまったんですね。しかも、いずれこうなることが不可避であることも事前に分かっていたんですよね。そして改変された世界。キョンの記憶はそのままにしたのは、彼に選択を託した、というだけではないような気がします。というのも、キョンと図書館であった出来事も、ちゃんと残していたからです。改変後も、引っ込み思案のはずなのに、キョンに入部届けを渡したり、自らの家に彼を招き入れたり、食事を一緒に取るよう引き留めたりもしましたし。はっきり言うと、やはりキョンのことが好きだったんでしょうね。
前述しましたが、今回の彼女はホント、可愛かったです(元祖も改変時のときも両方)。「長門は俺の嫁」と彼女を愛して病まない人の気持ちが分かります。うん。
入部届けを突き返され涙するところと、ラストシーンでの「ありがとう」がとても重かったです。
そして雪が降ってきたとき、キョンが「ゆき」とつぶやき、自分の名を呼ばれたのかという反応をしたのもよかったですわ。
そしてエピローグ。子ども達の様子を見て、以前キョンに図書カードを作ってもらったことを思い出したのでしょうか。改編後の世界にもこの事実は残っていました。彼女にとってかけがえのない思い出なんでしょうね。本で口元を隠した仕草がよかったです。
世界が変わっても涼宮ハルヒは涼宮ハルヒのままでした。
初期の頃のフラストレーションが溜まった表情。懐かしかったですね。キョンから事情を聞き、目を輝かせます。みくるを部室に閉じ込めたときの行動までが以前と一緒というw
元の世界のハルヒにもいつか真実を話すときが来るのかなぁ?
寝袋まで持ち込んでキョンの看病していたところがよかったですw
いつも優しく親しげなマスコット、朝比奈みくる。
彼女がキョンのことを知らなかったのは、彼にとってものすごくショックだったことでしょう。おまけに変質者扱いまでされてしまって、パンチまで喰らって…。だから元のみくるに戻って本当にホッとしました。
大人版みくるも活躍。「禁則事項」の規制も緩くなっているんですね。この異変が起きることも当然知っていたと。出世したようですね。
とはいえ、キョンが朝倉に襲撃されることまでは想定していなかったのかな?
高校生みくるは近い将来、再びキョンと一緒にこの七夕の日にやってくることになりそうですね。
ちなみにタイムマシンは頭の中に形のない状態で存在しているようで。便利ですね。
「高校時代に背負った苦難は、いつかいい思い出になる日が来る」
大人版の彼女のこのセリフはグッときました。そしてキョンが目を覚ました時に見せた涙にも惹きつけられました。
解説役としてすっかり板についた古泉一樹。
改変時の彼は、ハルヒに好意を抱いていたものの、ただのハルヒの使いっ走りといった感じでしたねぇ。しかも飽きられているし。
元の彼はいつもどおり意識を取り戻したキョンに状況を解説してくれました。彼はどこまで今回の事件について把握していたんでしょう。ハルヒやみくると同じく、全く把握していなかったという可能性も…。
ありがとうございました!(>ω<)ノ
とても楽しい素敵な時間を過ごさせてくれた大作でした。「リリカルなのは」に続き、アニメ映画に新風を吹き込ませてくれたように思います。
涼宮ハルヒシリーズ、今後にも期待させてもらいます。原作は長く滞っていますが、気長に待ちます。そしていつか再びアニメ化して欲しいと思います。
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from 風庫~カゼクラ~
at 2010-02-19 00:24
タイトル : 『劇場版 涼宮ハルヒの消失』感想
半ば執念にも近い想い(前記事参照・笑)で見に行って来ました、 涼宮ハルヒの消失!! 今すぐ何度だって見たい逸品。何度行くかは不明ですけど2回は絶対! 涼宮ハルヒの憂鬱4 笹の葉ラプソディ (第1巻) 限定版 [DVD]出版社/メーカー: 角川エンタテインメントメディア: DVD..... more
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from 無限回廊幻想記譚
at 2010-02-27 10:30
タイトル : 劇場版 涼宮ハルヒの消失 レビュー(ネタバレあり)
【ストーリー】クリスマスを目前に控えたやたらと寒い12月16日。クリスマス間近だとやたらと元気な谷口に呆れるキョンだが、彼とてクリスマスの存在を忘れている訳ではない。何より、彼の直ぐ側にいる涼宮ハルヒがこの手のイベントを見逃す筈も無かった。SOS団の部室へと向か... more
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from 虎団Jr. 虎ックバック..
at 2011-06-25 07:18
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from 別館ヒガシ日記
at 2011-07-03 11:02
タイトル : 涼宮ハルヒの消失(祝 感想200作を達成)
の消失はWOWOWでして鑑賞したけど 結論は両方とも好きだが現実の方が好きだね 内容はまで数日となりパーティー開き宣言で 振り回されるも登校キョンが何か違うに気付き 後ろ席おらず朝倉涼... more
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from ひびレビ
at 2015-04-24 12:04
タイトル : 涼宮ハルヒの消失
先日WOWOWで放送されていた「涼宮ハルヒの消失」を見ました。 ハルヒの案でクリスマスパーティーの準備に勤しんでいたSOS団。しかしある日キョンが学校に向かうと、肝心のハルヒの姿はなく、クラスメイトも谷口を初めとして風邪で休んでいた。そんな折、昼休みに姿を...... more
先日WOWOWで放送されていた「涼宮ハルヒの消失」を見ました。 ハルヒの案でクリスマスパーティーの準備に勤しんでいたSOS団。しかしある日キョンが学校に向かうと、肝心のハルヒの姿はなく、クラスメイトも谷口を初めとして風邪で休んでいた。そんな折、昼休みに姿を...... more
by konosetu
| 2010-02-08 20:17
| 涼宮ハルヒシリーズ
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